プロジェクトをご支援してくださった方々、越前海岸に興味を持ってくださっている方々、本当にありがとうございます。また違う形で隊員を応援してくださっている方々がいること嬉しく思います。今まさに、この文章を書き上げている最中にファーストステージの目標が達成されたという朗報を知り、緊張感が走りました!
挨拶が遅れましたが、私は鷹巣地区に住んでいる鈴木と申します。仕事はグラフィック制作の仕事をしています。盛り上げ隊ではページに入っている動画やwebのアシスト、map作成、広報に関わっています。福井市内に住んでいましたが、8年前に結婚を機に海岸へ移り住みました。
<越前海岸盛り上げ隊に出会うまで>
今独立して海岸で仕事をしているわけですが、ここに辿り着くまで、旅のような経緯を歩んできました。実は私には華やかな学歴がありません。
私の家庭環境は高校卒業後は小さい時から就職することを勧められていた、ごく普通のサラリーマンの娘で、女性の幸せは「結婚」して、「子どもを産むのが一番」!という両親のもとで育てられました。
母は片方の目がほとんど見えず、もう片方の目も視力が低く、疲れやすく寝込むこともしばしば、苦労していました。ですが、いつも明るい母と忙しい父と仲のいい妹、祖母の5人家族で暮らしていました。父はいつも忙しく、移動ができない母との行動範囲といえば自転車の行けるところまで。世の中のことは何も知らず、言わばそれは「箱入り娘」で育ちました。
そんな「箱入り娘」の反動はすごいもので、高校時代「旅」をしたいと妄想を膨らませていました。
<その「時」に向かって>
夢を見ることは自由であっていい。
20代でやっておきたかったことは海外でラウンドすること。
高校を卒業し、ドーナツ屋に就職。海外脱出計画を実行するために、本職とは別にバイトも掛け持ちしていました。一方で、美術系が好きで、将来は手に職をということも考えていたので、父の勧めでマッキントッシュを買い、父の会社の企画担当の方や知人の印刷会社の社長にソフトの使い方を習いに毎週通い(厳しかった~~~!)DTP(写真を入れ込んだりテキストを流しこむ作業)ができる会社に就職し直し、先輩方にHow toを教えてもらいました。
4年が経ち、知り合った青年海外協力隊の方の人生観に衝撃を受け、今しかない!と20代でやっておきたかったオーストラリアへラウンドすることを決意。一旦、仕事を中断しオーストラリアへ。
世紀末からミレニアムを迎える年でした。
オーストラリアは自然の宝庫というのは言うまでもなく、その日、自分で地元の人から情報をゲットし、旅行をプランニング、英語で書かれた観光資料を黙々と解読し、自然の不思議さと歴史に感動する。旅ではご当地ローカルfoodを食べ、「地球の歩き方」には載っていない情報に出会ったり、その土地、その土地、砂漠、フォレスト、島を渡り歩きました。時には兵隊さんと飛行場で寝る羽目になったり、持ち歩く牛乳がバターになったり、いろんなシチュエーションを楽しみました。(今では危なくて考えられないですが。。。)
(まだまだありますが割愛)
帰国して出版会社に勤め、DTPを仕事としていましたが、イラストを描いたきっかけで、少しづつデザインの分野に足を踏み込んでいきます。
<「越前海岸」という土地との出会い>
リュック・ベッソン監督の映画「グラン・ブルー」やジャック・マイヨールに影響されたのもあって、旅のオーストラリアを選んだ理由には絶対的な海の存在がありました。。
海の生き物や海面上では想像できない、そして何よりも雑気のない世界が好きでして、、、私の屋号も「もぐります」。
結婚したパートナーの彼はたまたま海に住んでいました。今では子どもと春先にはわかめやめかぶを取ったり、らっきょうを漬けたり、夏には海で泳ぎ、秋にはアキグミでジャムを作ったり。
温泉も好きなので前記事で紹介された北井さんの鷹巣荘にも行きます。市内での生活が長かったですし、買い物や不便なことがあるはずなのに、それを超える魅力がたくさんあります。海の景色や鳥の声、夕陽も素晴らしい! 田舎のおばちゃんの料理も好きなど……私には田舎生活が向いています。
数年前のある日 ふと、降ってきた言葉は「越前海岸」。
何かに導かれるように「越前海岸」を検索すると盛り上げ隊のHPに辿りつきました。既に始動していた盛り上げ隊の存在に大きく衝撃を受け、話を聞きたくてすぐにワタリグラスさんに電話をし会いに行きました。事業所の集まりでしたので、個人でやっていた私は私でサポーターとして仲間に入れてほしいと言っていたことを覚えています。
体験コンテンツのイベント「うみたん」を作り出し、皆ボランティアで動き、知恵を出し合いました、集まりがあればママ’sのお料理の差し入れがあり、定例会では一画で子どもを遊ばせ会議をするのもいつもの光景です。段々メンバーの層が厚くなったことで、役割などもできてきました。
話し合いの中で避けて通れないのが、過疎化や少子化の現状。
関係人口を増やす交流拠点を整える事業に乗り出し、今回の「はりいしゃ」が出現しました。
みんなで塗った壁塗り!これだけの作業を忙しい事業所さん達は合間合間をぬって足を運びました。また、その2軒隣に住むまったさんの想いを知って胸が熱くなるのでした。
<挑戦者が集まる305号線>
越前海岸は305号線という国道が走り、海と山の間をドライブコースのように走ることができます。旅館やガラス工房、食い処、カフェ、アイスクリーム屋、農家民宿などがあり、盛り上げ隊の事業所の端から端は車で40分。ドライブで風を感じたり、美味しい海の味を堪能しに来る人、美しい夕日を見にくる人、たくさんいます。
私が旅で感じたことは「止まる」こと。
まっすぐドライブするのもいい。
ですが、止まることで旅の醍醐味はグッと深くなります。
そこにしかない情報を聞き、地元の食事を楽しみ、どうやって過ごしているのか。たわいもない会話も新鮮です。
ここを訪れる人には「暮らす」ように旅することをあなたにそっと教えてくれる人もいることでしょう。
もっと言うならば、もしあなたがこの土地を気に入ったなら、旅先で感じた感動が日常に溢れていることを知るでしょう。
越前海岸と盛り上げ隊。メンバーは今を生きる挑戦や一瞬、一瞬見せる自然の美しさ、一つ一つの出会いを愛おしく感じているはず。
今回のクラウドファンディングではそんなメンバーたちの想いをリターンで感じることができます!もちろん「はりいしゃ」ができた暁にはメンバーと交流することも!
ぜひこのプロジェクトを一緒に楽しみましょう。応援よろしくお願いします!