【7月17日(金) 追記】
目標金額達成のお礼と目標金額の再設定につきまして
7月8日10時の募集開始から現在までに、大変多くの方々から目標金額を上回るご支援を頂いております。ご支援くださった方々、本当にありがとうございます。
開始5日という短い時間で目標を達成できたこと、嬉しく思うと同時に驚きも隠せません。私たちにとっての初クラウドファンディング。目標金額の設定も周囲を見ながらこれくらいかな?と設定してみた、というのが正直なところでした。一方で、私たちのチャレンジを多くの方々にご支援頂きましたことに大きく背中を押されました。
そこで「1,200万円」をネクストゴールとして引き続き終了まで前に進もうと思います。
この金額は今回の「蔵の改修工事の総工費」となります。
今回の工事はコロナ禍でコストダウンを余儀なくされておりました。このゴールに近づければ、理想的な形で蔵を蘇らせることができ、まだまだ古川に多く残っている蔵たちの価値再認識に向けて大きく前進すると信じています。
引き続き、目標達成にむけてご支援・応援頂ければとても嬉しいです。
どうぞ、宜しくお願い致します!
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はじめに&私たちのコト
SATOYAMA EXPERIENCEを運営する私たち(株)美ら地球(ちゅらぼし)は「クールな田舎をプロデュースする」事をミッションに掲げ、飛騨古川で営む小さな企業です。
創業時、世界各国の田舎や国立公園の大自然を放浪し、帰国して移住先に選んだのがここ「飛騨古川」でした。当時は移住、インバウンド、地方創生、観光立国など、今ではよく耳にする用語があるかないかの時代でしたが、雇用を生み出す持続的な事業活動に取り組むことが地域に最も貢献できるのではないかと考え、補助金による町おこしイベント等とは一線を画して地道に事業活動を続けてきました。
今は世界中から約4500人のゲストを迎え、10名規模の現役世代を雇用する組織となっています。
今回、ご支援いただいたお金は、分散型ホテル構想「SATOYAMA STAYプロジェクト」の蔵リノベーション費用に利用します。
リターン品には飛騨を満喫できるエクスペリエンスをご用意しています。現在、宿泊の一般予約は開始しておりませんので、本プロジェクトを応援してくれた方の先行予約となります!
●100年後に古民家となっているはずの木造新築町家宿泊券
●世界中から参加者が集う人気ガイドツアー里山サイクリング券 など
私たちの10年
創業後しばらくして「飛騨里山サイクリング」と名付けた自転車ツアーを始めることにしました。「なんもないタダの景色にヒトが来るか!?」「田んぼの風景でカネは稼げん...」と、地域住民や多方面から言われたことを覚えています。
しかし、試行錯誤を繰り返し、地域住民の皆さんの温かいご支援もあって、今では多くのゲスト、とりわけ多くの外国人が利用して下さり、口コミサイト「Tripadvisor」でも99%以上の高い顧客満足度を得られるプログラムになりました。田舎のインバウンドアクティビティとして注目され、数多くの賞も頂きました。
※2014年に幅広いアクティビティを加え、現在の「SATOYAMA EXPERIENCE」に改称
これからの10年、さらなる未来に向けて
ツアー事業と並行して、町並みや里山文化・暮らしの継承に関して、様々な小さな取組をしてまいりましたが、民家再生などいわゆるハード事業は、設備投資がかさむ事業ゆえに地域の新参者である弱小企業単体ではなかなかやり切れずにいました。そんな中、町なかの空き家や更地が少しずつ増えていました。
そんな中、イタリア発祥の「アルベルゴディフューゾ」に出会います。
SATOYAMA EXPERIENCEの10周年を迎えるにあたり、このアルベルゴディフューゾ の考えを取り入れ、立ち上げるのが、今回の分散型ホテル構想(SATOYAMA STAYプロジェクト)です。
私たちの構想は、街全体をホテルのように捉え、点在する空き家等に再投資し、滞在交流拠点として運営することで、町並みや暮らし、文化の維持・継承を目指すものです。近年は公的資金の支援による古民家再生事業が各地で見られますが、私たちは、一民間企業の事業活動として投資、回収にチャレンジすべく、総投資額の97%以上は融資など通常の資金調達にて進めてきました。正直、この規模の企業にしてはかなり背伸びした投資をしています。
今回、レセプションや朝食を提供するメイン棟は木造で新築し、別棟は古民家を再生しました。
近年、国内、また比較的木造建築の多い飛騨地方でも伝統的な木造建築は減少の一途をたどり、今回のメイン棟の規模(約300平米)での木造町家の新築は、全国的にも極めて珍しい事例となります。完成間近のタイミングで「この建物はどれくらい使えますか?」と棟梁に聞いたら、「150年は持つと思う」との答えが返ってきました。
私たちが去った後の後世への財産を作れたのではと嬉しくなりました。
建築基準法の関係で、町中に完全に伝統構法で新築することは叶いませんでしたが、第一期工事では、設計から可能な限り飛騨の民家に使われてきた構法を取り入れることで、大工、左官、建具、畳、家具など地域の職人さんにできるだけ活躍してもらえるようにしました。材料の調達もできる限り飛騨または岐阜産を使って、地域経済への循環を目指しました。
私たちの基本的な考え方は、最近、話題になりつつある持続可能な観光のあり方を基軸としています。事業を創るところから運営するところまで、永きに渡って地域の持続性に寄与できればと進めてきました。この取り組みによって、国内外から訪れるゲストの方々と飛騨古川の住民とのふれ合いが今まで以上に多様になり、地域住民の方々が町並み景観そのものや、この地に住むことに誇りを持ち、同様の動きが拡がる事を思い描いています。また、ここ飛騨古川の地のみならず、全国各地の地方部においても、新たな動きが生まれるきっかけとなればと願っています。
このプロジェクトで実現したいこと
今回、クラウドファンディングで実現したいコトはメイン棟の背後に佇む築120年の蔵の改修です。第一期工事として、メイン棟の母屋の新築と宿泊棟の整備は既に完了しましたが、蔵の改修によって今回の分散型ホテルの顔となるメイン棟エリア全体を完成することができます。
資金の使い道
集めた支援金は、蔵の改修費用に全て使います。
10年の節目に大きな一歩を踏み出そうと3年越しで進めてきたこのプロジェクトですが、いよいよオープンというタイミングで新型コロナウィルスがやってきました。春は外国人観光客のピークシーズンだったため、ツアー売上はゼロとなり、資金計画の当初の想定が崩れてしまいました。
リターンについて
・5,000円【蔵再生を気軽に応援プラン】飛騨で暮らすスタッフが撮影したとっておき写真をお送りします。
・5,000円【地元の方向け:通って応援プラン】カフェスペースでのコーヒー10杯分+コワーキングスペースパスポート(半年間)です。
・15,000円【里山を巡って応援プラン-2.5時間】飛騨里山サイクリングツアーの2.5時間コースペア券です。
・25,000円【里山を巡って応援プラン-3.5時間】 1番の人気ツアー、飛騨里山サイクリングツアーの3.5時間コースペア券です。
・40,000円【泊まって応援プラン-殿町】リノベーション町家、SATOYAMA STAY TONO-MACHIのペア宿泊券(朝食つき) です。
・50,000円【泊まって応援プラン-弐之町】 令和の新町家SATOYAMA STAY NINO-MACHI ペア宿泊券(朝食つき) です。
・55,000円【蔵に泊まって応援プラン】 今回ご支援いただいたお金で改修する築120年の蔵のペア宿泊券(朝食つき) です。
・100,000円【泊まって巡って応援プラン】 令和の新町家SATOYAMA STAY NINO-MACHI宿泊券(朝食つき) +プライベートサイクリングツアーペア券です。
・300,000円【貸切って応援プラン】 SATOYAMA STAY NINO-MACHI一棟貸し切り宿泊券(朝食つき) です。母屋3部屋と今回ご支援いただく蔵の離れを全て貸切できます。
・250,000円【たくさん泊まって応援プラン】SATOYAMA STAY NINO-MACHIの10泊券(朝食つき) です。母屋でも蔵でも、お一人で10泊でも、10名で1泊でもご利用可能です。
・250,000円【法人向け:ワーケーションしながら応援プラン】SATOYAMA STAY(NINO-MACHI / TONO-MACHI)の10泊券(朝食つき)です。5名で2泊などでオフサイトMTGやワーケーション利用に。どちらの棟でも、蔵もご利用可能です。
・500,000円 SATOYAMA STAY NINO-MACHIの宿泊券(朝食つき) +サイクリングツアー券を4名分と、弊社代表山田拓によるアテンド、相談会です。
実施スケジュール
当クラウドファンディングにて先行予約(〜8月中旬)
蔵工事の着工(7月中旬〜)
支援者の皆さんからの予約受付(8月中旬〜)
宿泊開始(9月上旬〜)
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございます。
飛騨は人々の暮らしと自然が密接に関わりあっている場所です。桜が咲けばそれぞれの町、地域、集落で五穀豊穣を願い、祭が執り行われます。端午の節句には菖蒲が飾られ、七夕はしっかり星が見ることができる梅雨後の8月7日にお祝いし、秋には豊作に感謝しての祭。冬が近づけば漬物をはじめとした発酵保存食の仕込みが始まります。
自然が常にそばにあって、それぞれの季節に見せてくれる表情の変化がとても豊かだからこそのライフスタイルだと考えています。飛騨は暮らしと自然が調和した「里山文化」がまだまだたくさん残っている場所だと思うのです。
私たちSATOYAMA EXPERIENCEは皆そんな飛騨を愛し、自然と調和したライフスタイルの魅力や価値を感じながら飛騨で暮らしています。
その魅力や価値を紹介することで、より多くの方に日本の地方部での暮らしや文化に興味をもっていただきたいと考えています。里山文化が残っているのは飛騨だけではなく、日本中多くの場所でまだ見ることができるのです。
そして、この自然と共生する「日本の昔ながらの暮らし」にもう一度スポットライトを当てることは、様々な環境問題が叫ばれる「これからの地球のため」になると信じています。
SATOYAMA STAYプロジェクトはそんな私たちの想いがつまった新しいチャレンジです。SATOYAMA EXPERIENCE10年目のこのステップにぜひ皆様のお力添えをお願い申し上げます。
皆様とこの飛騨の地でお会いできるのを一同心待ちにしております。
<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るSATOYAMA EXPERIENCEを縁の下で支えるスタッフ
2021/01/31 11:19皆様、お久しぶりです。現在飛騨はたびたびやってくる冬将軍によって辺りが真っ白に染められています。寒い日々が続きますが、皆様お身体ご自愛ください。さて、前回最終回を迎えたスタッフ紹介でしたが、今回、皆様の前にガイドやハウスキーパーとして登場することはありませんが、予約を中心に裏方業務を行なっている山本房子を紹介したいと思います。--------------------------------------------皆様、初めまして。㈱美ら地球の山本です。予約受付を担当しています。個人的に、旅行はプランニングから始まっている。いろんな情報を集めて、考えるのは、ある意味、一番楽しい時と思っています。その段階をお手伝いできるので、正確な情報をお伝えするだけでなく、できるだけ丁寧な対応をすることを心がけています。同じ方との交信が重なると、メールのトーンが、カジュアルになってくる。特に英文は、その変化が目に見えて、嬉しいです。というのも、私は、長年に製造業に勤務し、製品の品質評価や、品質保証の手段を確立するといった仕事をしてきました。人より物とのかかわりが主、仕事の成果が現れるまで時間を要し、かつ間接的という職種でした。理系女子の性に合った環境でしたが、そろそろ人とかかわる仕事をしてみたいとの転職でした。ですから、お客様が、ツアー・宿泊で、分からないところがあったら、是非、お気軽に問い合わせいただきたいと思っています。思いがけない質問ほど、お答えに気合が入ります。 さて、SATOYAMA EXPERIENCEのツアー・宿泊のステージである「飛騨古川」は、隣町高山で暮らす私にとっても、魅力ある町です。転職前は、古川やんちゃという気質表現、勇壮な古川祭から、荒々しいイメージを持っていましたが、こちらで仕事を始めてから、町には、人々の素朴な暖かい空気が漂い、時がゆっくりと流れていて、懐の深さを感じています。ずっと以前から、Sustainableな暮らしを実践したのではないかとも思っています。産直に並ぶ地野菜も高山と違って種類が豊富、薬草も普通に並んでいる。それら活かす料理を同様・地元の方に習い、料理のバリエーションも増えました。 皆様もSATOYAMASTAYに泊まる、町を歩く、バイクで走る、地元のお店を訪れ、話して頂くと、必ずその魅力を感じていただけると思います。そして、コロナウィルスによって、人との繋がりが希薄になって、将来への不安のほうが大きくなって、冷えた私たちの心の温もりになると。お待ちしております。 もっと見る
SATOYAMA EXPERIENCEメンバー紹介 その6 都築義弘
2020/11/16 17:09みなさま、大変期間があいてしまいましたが、最後のスタッフ紹介です。最後のスタッフはガイドをしながら、社内のサステイナブル関連を担当している都築義弘です。以下本人による自己紹介文です。---------------------------------------------------------------------------------------------皆さん、こんにちは。飛騨在住1年半の都築義弘と申します。飛騨に来て2度目の冬を迎えると思うと、ここまであっという間でした。美ら地球では、SATOYAMA EXPERIENCEのガイド、ツアー運営及びSATOYAMA STAYの運営に携わっています。また、社内のSustainabilityを高める中心となって業務を行っています。私の出身は愛知県西尾市です。海沿いの町で生まれ育ち、山間部で暮らすことに対し幼い頃から憧れをもっていました。また、「英語を活かしたい」「スキルアップにつながる仕事がしたい」と考え、この美ら地球に辿り着きました。飛騨で暮らし始めて、よく「豊かさ」と「多様性」について考えるようになりました。豊かさと一口に言っても人それぞれ感じ方は異なると思います。飛騨には日本人一般が無くしかけている、しかしとても大事な日本人が根底にもっている豊かさが、まだ残っている地域です。自然、人々の暮らしぶり、人と人との関係など…豊かさとは何かという問いの一つの答えがここにはあると思うんです。また、ここを訪れる旅人を案内することを通して、違いを認め合うことの大切さも感じています。飛騨人の生き方や価値観、日本中また世界中から訪れる旅人の生き方や価値観。どちらが素晴らしいという話ではなく、どちらも尊重され、うまく刺激しあっていけたらと思います。変わるべきことと変わってはいけないこと。交流を通して、互いの気付きから相互に地球全体で良い方向に進めばと思います。そして、我々の取組から飛騨だけでなく日本の田舎がもっと魅力的になっていくことを願ってやみません。その一助となる仕事が出来ていることを誇りに感じています。そんな飛騨の残すべき伝統の継承と新たな風を起こす我々の取組の新たな一歩となる今回のSATOYAMA STAYプロジェクト。この度は多くのご支援をいただきまして、誠にありがとうございました。この取組に共感し、応援をしてくださる方々が日本中にたくさんいらっしゃることは、我々にとって大変励みになります。また、皆様と飛騨の地でお会いできる日を楽しみにしております。 もっと見る
蔵の紹介 最終回
2020/10/09 18:44前回、前々回と蔵の紹介をして参りましたが、今回で最終回です。みなさまの温かいご支援・ご協力により改修が完了し、生まれ変わった新しいKURAの姿をご紹介したいと思います。 さっそくですがこちらが離れの宿泊棟「KURA」として生まれ変わった蔵の外観です。こちらが改修前の蔵の写真ですが元の風合いが失われないよう敢えて古い漆喰壁をそのままにしてあるのがお分かりいただけるかと思います。では中をのぞいてみましょう。建物全体として古い材をそのまま生かしつつ、必要な部分には新材も豊富に使いました。洗面所やトイレの周りは黒を基調としてシックな仕上がりになりました。さらに、KURAはお風呂付き!メイン棟に宿泊される方はシャワーのみの利用になりますが、KURAでは温かいお湯に浸かって旅の疲れを癒すことができます。お客様にご宿泊いただくスペースは二階にあります。二階も新材と古い材が両方使われたデザインになっていますが、注目していただきたいのは天井。前々回の報告書でご紹介した、約120年前の大火のススも天井の材に一部そのまま見ることができます。2つのベッドだけでなく、畳ソファーベッドや敷布団も用意してあるので最大5名までKURA一棟貸し切りの滞在をお楽しみいただけます。今回みなさまにこのように改修が完了した蔵をご紹介できるのもクラウドファンディング「SATOYAMA STAYプロジェクト」へのみなさまの温かいご支援・ご協力、そして私たちSATOYAMA EXPERIENCEの想いや取り組みに共感していただいた方々、10年間私たちを温かく見守って下さった地元の方々のおかげです。改めて心より御礼申し上げます。また、みなさまに直接お会いできる日を楽しみにしています! もっと見る
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