みなさまこんにちは!
前回に引き続き2回目の蔵紹介です。前回は私たちが改修した蔵の歴史についてご紹介ましたが、今回は蔵の構造についてお話したいと思います。
この度のクラウドファンディングでのみなさまのご支援・ご協力により改修した蔵は、飛騨古川でよく見られる典型的な土蔵です。飛騨古川の町中を歩くと、この漆喰が塗られたいわゆる「白壁土蔵」をたくさん目にすることができます。
そんな古川でよく目にする土蔵、どんな作りになっているかご存知ですか?
そもそも土蔵は一家の大切なものを火事や湿気から守り保管しておくための建物として多用されてきたもので、その造りは先人の知恵がたくさん詰まっています。
建物を支える骨組み部分には木材が使われます。そして竹やわらなどで壁の下地を作り、その上に複数回泥を塗っていき土壁を作ります。泥を乾かして固める必要がある為、この土壁を作る工程がすごく大変で、今回改修した蔵も土壁の部分を完成させるのに数年かかったそうです!しかしこの土壁が湿度を適度に吸い、蔵の内部の湿度を一定に保ってくれます。
そしてこの土壁の上から塗るのが漆喰。漆喰は防水性・防火性に優れていて、さらにカビの発生も防いでくれる、まさに土蔵を作るために生まれたようなものなんです!
この写真は今回改修した蔵の窓をはめる前の写真。分厚く塗り重ねられた土壁の部分がよくわかりますね!
内部も全てを新しくはせず、一部漆喰が剥がれ落ちた壁や、蔵についていた分厚い扉をそのまま残してあります。ぜひSATOYAMA STAYにお越しになった際はご覧ください!