コオロギコーヒーを開発して3年が経過しました。
コーヒーをきっかけに今も応援いただいている方には心から感謝申し上げます。
現在、近畿大学農学研究科の1年生、そろそろ卒業を意識し、この取り組みも集大成へと思っています。
そこで、現在、「シルクパン」のクラウドファンディングを始めたところです。
今回のパン、結論から言うと、いわゆる「昆虫食」というカテゴリーのものとは違います。
カイコというと、サナギを食べるイメージがありますが、今回はサナギを活用していません。
サナギは独特のクセがあり、正直なところ、かなり上級者向けの食材です。
新鮮な状態で食べると美味しいのですが、現状、そういった流通はほぼありませんし、何より、日本国内においては、心理的なハードルが高く、世の中の大多数の人に理解をいただいて食べていただけるような状況にはなっていません。
なので、今回はサナギではなく、繭(まゆ)、すなわち、シルクの絹の糸から成分を取りだして使っています。いうなれば「水」みたいなものです。
この水溶液はセリシンというタンパク質が含まれています。
セリシンには、高血圧、高血糖、糖尿病、認知機能向上、大腸がん抑制などの効果が期待できると言われています。そして、人の肌の組成に近く、アレルギー症状なども起きにくいと言われています。
化粧品や医療品にもなる万能の素材です。
さらに、含まれているアミノ酸が旨味成分となり、美味しさをプラスする魔法の素材です。
シルクの原料は養蚕です。
餌となる桑の畑が増えることで、荒れ地が生まれ変わり、二酸化炭素の吸収源となります。
僕なりにたどり着いた昆虫を食品として広める活動のゴール、僕のスタートを応援いただいたみなさんにぜひ、見ていただきたいです。
どうかご支援いただけますと幸いです。