中学生のときに入院し、環境が変わり食欲のない私に、母(川崎)はミントンの花柄の陶器を持ってきて、病院の食事を移し替えて食べさせてくれました。思春期の私は、「自分だけ恥ずかしいから嫌だなあ」と思っていましたが、肌色の無地のメラミン食器よりは格段においしく見えて食欲もわいたことを思い出します。ワッツでのランチも、買ってきたお弁当は器に移し替えるのが暗黙の了解(笑)
今は病院の器も柄入り、小鉢スタイルで昔より良くなったけれど、もっと病人の気持ちが明るくなる食卓づくりを考えたら、病気の回復も早くなるんじゃないかしらと話しています。
海外ではアパートを借りて滞在型の旅をすることが多いのですが、そのときも、買った小物や花を飾りキャンドルを灯し、また、住人の私物が目障りだと(笑)、きれいなリネンで隠し、短い滞在でも我が家のように心地よく暮らすことをしてきました。
とにかく、「心地よく、自分らしく暮らす」ことは、川崎の大切なモットーなのです。
もちろん、病院でも。
壁にはいただいた手紙や絵を貼り、今回は回復のモチベーションをあげるため、書籍の構成案も貼りまくり(笑)
Nutel えりちゃんのミシンドローイングが施されたクロスは、味気ない病室の棚をエレガントにしてくれました。眼鏡など小物をまとめて入れておくのに、愛用のアンティークのトレイも。たったそれだけで、ホッとする日々が送れるのですから、特に弱っているときはおススメです。
こちらが説明するわけではないけれど、感度の高い看護師さんは反応してくれて「勉強になります」って。「嬉しいな。今度ワッツに遊びに来てね」と川崎。入院が長くなり、みんなかわいい娘みたいに思えるそう(笑)