執筆メンバー高橋ライチです。
いよいよあと2日を切りました。クラウドファンディングは8/31までです。みなさまの応援のおかげでここまで来れました。ありがとうございます。
私、高橋ライチのプロフィ―ルに詳しく書けていなかった、私の活動の軸であるリスニングママ・プロジェクトの仲間からもらった応援について今日はお伝えします。
なんの学位も国家資格も持たずに活動している私ですが、
17年前にこぶたラボという自主活動を立ち上げました。それは、あまりに自分が子育て環境になじめなかったことから始まっています。子育てしている仲間が欲しい。だけど「子どもの話題だけ・情報交換だけ」でなく、自分自身の興味関心を一緒に楽しみ学び語り合える仲間が欲しいという強い衝動。そしてその10年前の第1子出産時には何も行動しなかった自分へのリベンジという思いがありました。2003年のことでした。
赤ちゃんを抱っこしてゴスペルを歌ったり、調理室でベーコンをいぶしたり、さまざまな「部活動」をしました。
こぶたラボで出会ったご縁の本橋裕恵さんは、先日トークゲストに出てくれました。
当時コミュニティの運営のヒントが欲しい、と行き当ったのが土曜のゲストで出てくださるNPO法人CRファクトリーの代表・呉哲煥(ご てつあき)さん。
という風に、活動とご縁がつながり、私にとって「話せる場」や「仲間」が重要だと明確になっていきました。
2011年に東日本大震災があったのをきっかけに、オンラインで「話せる場」をつくれないか?と始めたのがリスニングママ・プロジェクト(以下リスママ)です。どんな内容かというと、
・妊婦さんや、乳児〜小学生を子育て中の母親を対象とした、利用料無料の子育て支援プロジェクト
・ZOOMで20分話をする。
・子どもと過ごす毎日の中で、煮詰まったり、くじけそうになったり、逃げ出したくなったり、自分の力を信じられなくなった時、ふと誰かに自分の話を聞いてもらいたくなったときに
・聴くトレーニングを受けた現役子育て中の女性が、共感をもって話を「聴く」時間を提供する。
というものです。「聴く人」であれば、オンラインで貢献できる。「聴く人」さえいれば、気兼ねなく自分の話ができる。
この構想をいろんな人に話し、聴く研修を始めましたが「これは私ひとりではいずれ活動は尻すぼみになってしまう」と危機感を感じました。そこでこぶたラボ時代から知っている現・代表理事の足立さとみさんと現・理事の辻貴子さんの2人に声をかけ、「3人いればプロジェクトになるから、きっと発展させられる!」と夢を語りました。2人の協力を得て2014年に任意団体としての活動を始め、2018年にNPO法人化、2020年の現在まで活動を続けています。
さて、育児の相互支援的な活動をしてきて思うのは、思春期子育て以降の支援の少なさ、養育者のよるべなさ、です。
リスママを利用できるのは小学生の母まで。こぶたラボは現在活動休止中です。なぜかというと小学生以上の子育ては、仕事や自身の活動、健康、家族、などの事情で、ゆるやかなコミュニティへの参加の優先度が下がり、参加が難しくなってくるからです。
だからといって、中学生以上の親も子も、「子育てが軌道に乗ったから自動運転」というわけではありません。『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』本に書いたように、今までうまくいってたことが通用しなくなることがぐっと増える時期です。
こぶたラボ→リアルな場
リスママ→オンラインの場
『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』→本として、時空を超えて提供できる場
こんなふうに、私がやってきていることが、年代別に適切な形を模索しているんだなあ、とあらためて実感しています。
この本の私の原稿「怒り」「思春期」「パートナーシップ」については、リスママでも大人向けに講座として提供しています。
あるとき理事の辻貴子さんが声をかけてくれて10歳~17歳の人たちのグループで直接「怒り」についてお伝えする講座を持ったことが、この本の原稿のきっかけになっています。親でなく、子どもたち本人に伝えることの手ごたえを感じたのでした。
そんな重要人物であるリスママの理事2人に、あらためてこのプロジェクトのことを伝える時間をもらいました。たくさんの言葉をもらったので、この本に興味を持っていただいたみなさんにもシェアします。
「この本は、『家庭の医学』みたいに、家に置いておいて、必要になったら開ける感じがいいよね」
「確かに、例えば恋をしてなければ関係なくみえるページも、その時がきたら『あそこに書いてあったな』と開ける」
「トイレ文庫にさりげなく置いておいたら、娘も手にとって読みそう」
「書いてる人が肩書がないところがいい」
「『仕事のトリセツ』の、『なりたいものはなくていい』っていうとこがよかった。中学生の娘が『将来何になりたいの?』って訊かれ飽きてる」
「仕事の変遷って、大人どうしでもなかなか話さないから、まずやってみるとか、転職しながら考えるとかっていいと思えてない大人も多いよね」
「これ、10代の子だけじゃなくて『いずれ10代の親になる人』が読んでおくといいかも。私は独身の頃から学童保育のボランティアをやっていたので、乳幼児の子育てが、先を見越せてラクだったから」
「あ、あと『思春期や反抗期が来るのが怖い』と思ってる親ごさん!今現在の育児情報でなく、ちょっと先のものを手に取る」
などなど、
この本が、いろんな形でみなさんのお手元で活用されるイメージをぐんぐん膨らませてもらいました。ありがとう。
お手元にこの本を置きたいかどうか?を迷われていたらご参考にしてください!
リスママの理事3人に共通しているのは、子育てという大事業も、育ててる人の人生も、育つ人の人生も、応援したいってこと。
これはそのまま、『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』執筆メンバーの思いでもあります。
(文責・ライチ)