稽古の様子をお知らせします。
設備面ではまだまだ途上ながら、一応は行事ができるまでになった新馬場(流鏑馬鎌倉教場)ですが、その維持には大変な労力と資金が必要です。
ひと口に馬場の保守管理といっても色々あるのですが、中でも非常に大切なのは、馬場に敷いた砂の保存です。
砂は馬の脚の保護に欠かせませんので、それなりの厚さに敷き詰めています。
工事の際は、ダンプカーで積んできた砂を重機で均しましたが、細部は人力でした。
では、砂の保存とはどういうことでしょうか。
馬が走った後は、砂が深く掘られ、周囲に飛び散ります。
これを放置しておくと風雨によって、あっという間に砂がなくなってしまいます。
砂というと海岸などに無尽蔵にあると思う方がおられるかもしれませんが、一般的に、砂はお金を払って買うものです。
いつかは砂の補充をしなければならないのですが、大変なお金がかかりますので、その間隔を長くするためにも砂の保存作業が欠かせません。
その作業こそ、
「トンボかけ」です。
地味ですが、非常に効果があります。
ただ、角馬場は24m四方、鉄砲馬場は長さ220mもあるので、それはもう大変です。
トンボかけ中
長い馬場をトンボかけ中
大勢で人海戦術により対応しています。
このような地道な作業があってこそ、馬場を維持できるのです。
皆様がお越しになった際に、砂が減った貧相な馬場をお目にかけてしまうことのないよう、保守管理にも努力してまいります。
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【残り9日】
クラウドファンディング「鎌倉時代からの伝統、流鏑馬(やぶさめ)馬場の建設・維持にご支援を」へご支援・ご協力・応援をいただきありがとうございます。
2021年1月18日(月)までに1,200万円を目標に挑戦しています。
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