2021/03/05 14:20

環境保全型農業とは、色々と種類があるのですが、当ライスセンターでは、冬季に緑肥を撒いて、春に鋤きこむカバークロップをしていきます。

緑肥とは、作物を育て、土にそのまますき込むことで肥料分になったり、有機物として土壌改良に役立つ草の肥料のことです。

緑肥作物は牧草でお馴染みのイタリアンライグラス。イネ科の植物です。

種まきは9月〜11月、3月〜5月で、稲刈り前に撒いたり、稲刈り後に撒いたり、秋起こし後(稲刈り後に耕してから)に撒いたりしています。

10月頃から芽が出て、伸び始め、霜が降ると一度枯れますが、春先に暖かくなるとまた伸び始めます。

4月頃から、緑肥作物がしっかり伸び、穂が出始める頃に、そのまま田んぼに鋤き込んでいきます。それで5月から田植えって草が残らないかって?大丈夫!土中の微生物たちが元気いっぱいなので鋤き込んでから約2〜3週間で分解が進み、そのあと代掻き、田植えする頃には気にならないくらいきれいになります。

狙いとしては、有機物の鋤き込みによる土壌改良。土中の微生物が活発になりいい土になります。また、今までに溜まった余計な化成肥料分なども消費、分解してもらい自然な土になるように。小さな生き物たちも住処やエサの確保など、田んぼだけでなく、地域としての自然環境を整える様にと考えています。

害虫ばかり見て、殺虫剤を振りまわし、雑草が生えると田んぼが汚いって除草剤かけ回って、大事な益虫や小動物たち、また、豊かな緑を失くして立派な田舎と言えるのでしょうか?

野山を切り拓き自然を壊して営む農業じゃなく、ちゃんと自然を営む農業じゃないとね。

次回へ続く