■焼き鳥に合う塩を求めて天草の海に行ってきました
熊本県天草市通詞島。
”そこは風と太陽が結晶をつくる場所”
塩作りに勤しむ木口社長にインタビューしてきました。
Q:何故、天草市通詞島で天日塩作りを
しているのですか?
A:この海はイルカが常時往来する全国的にみても
珍しい海栄養豊富な海。
その理由は黒潮の支流が運んでくる
”海の栄養”と九州4県の川から有明の海へ
注がれる”山の栄養”が混ざり合う場所だから
良い塩が出来る栄養豊富な海がそこにある。
Q:伝統的な塩作り”完全天日塩”とは?
A:手間暇かけて”ゆっくり”結晶になっていく天日塩。
海水の塩分値は約3.3%、本来なら1tから33㎏
出来るはず。ただ、にがりや不純物を除去すると
約17㎏しか出来ない。
手間と時間がかかる。その手順としては
1)海水を汲み上げるところから始めます。
2)大き目の不純物を除去します。
3)濃縮した海水(鹹水)を作ります。
まず塩水をポンプで汲み上げ、櫓の上から
ネットを通して濃縮。長時間かけて
海水の濃度を上げ10.0tから1.5t程度(15%)
にします。4)ハウスの結晶棚に鹹水を移し、
天日で仕上げていきます。5)不純物を
取り除き、布でこして、にがりで洗う。
塩の結晶が出来るのは夏場で2~3週間、
冬場で1~2カ月程かかります。
6)最後に結晶の大きさをふるいにかけ
3つの大きさに丁寧に仕分けて出来上がり。
九州の美味しさを九州の恵みの塩で頂く贅沢。
是非一度お召し上がりいただけたら幸いです。
以上天草通詞島リポートでした。