皆さん、こんにちは!
ご無沙汰しております、プロジェクト起案者のNPO法人アスリードでキャリア教育支援のコーディネーターを務めております小島です。
学校も年度明けから徐々にキャリア教育に動き始め、色々な学校からお問い合わせを頂いておりますが、『オンライン職業講話』支援3校目の活動報告をお届けいたします!!
今回は、なんと茨城県にある土浦市立土浦第三中学校。
コロナ禍での職業講話の開催方法について検討している中、アスリードのホームページを発見し、オンライン職業講話について知りたいとメールでお問い合わせいただきました。事前授業では動画コンテンツ“わたしごと”を視聴。現在アップされている4つの動画のうち気になる動画を1つ選んで見る予定が、「他の動画も見たい!」という生徒さんの声で全て視聴したクラスもあったようです!みらい百花もお届けし、授業後も教室で読み込む生徒さんがいたとのこと!
わたしごと・みらい百花はこちらでご覧いただけます ▶▶▶ https://aslead.org/program/
学校では既にタブレットを導入した授業も行っていましたが、ZOOMの使用は初めてとのこと。接続テストでは学年の先生全員にご協力いただきました。またPCやモニター、プロジェクターなど教室の設備も市町村によって異なるため、現地にお伺いし当日どのような形で接続するのか確認を重ねました。
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開催当日、早速学校へ…
参加したのは、2年生約210名。40分の講話を2コマ、それぞれ2社のお話を聞けるようコーディネートしました。
ご協力いただいたのは6社の企業様。将来に対する視野や選択肢を広げてほしいという想いに加え、今回はSDGsに取り組まれている企業さんにはその内容についてもお話をしていただきました。
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湘南エリアで注文住宅のデザイン、提案、設計、施工やリフォームを行うサンキホーム株式会社さま。茨城県出身の社員様がいらっしゃると、いち早く参加希望のご連絡をいただきました!事前に先生に最近の生徒さんの流行りをリサーチするなど、工夫を凝らしていただきました。
自動車学校、人材紹介、訪問看護、レンタルバイク、キャリアコンサルタント養成講座など”人”にフォーカスした事業を幅広く展開している株式会社キャリアドライブ様。なんで働くんだろう?というテーマを自動車教習所のお仕事をメインに解説しながらお話していただきました。
ステンレス・スチール・アルミの板金加工で店舗の看板やモニュメントを作成している日崎工業株式会社さま。スマートフォンを片手に、ぐるっと工場を一周。お話だけでは伝わりにくい実際のお仕事の現場を、リアルタイムで見学させていただきました。
電気測定に使用されるコンタクトプローブの設計・製造を行う株式会社サンケイエンジニアリングさま。仕事をするうえで必要な“探求する力”を、中学生のみんなにも意識しやすい「なんでなんでマン」という言葉で熱弁していただきました!
弁護士の國澤絵里さまはみなとみらいのオフィスから中継。ランドマークタワー43階からの景色を教室で見られるのはオンラインならでは…!弁護士バッチを見せていただいたり、模擬裁判を弁護士さん3名で実演していただきました!
一般廃棄物及び産業廃棄物の収集・運搬・処分やリサイクルを行う横浜環境保全株式会社さま。実際に社員様が行う一日の仕事に密着した動画もご用意いただきました。ただゴミを集めるだけではない、心配りの重要さが伝わる講話でした!
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回線の切断などの大きなトラブルもなく、オンライン職業講話は無事終了しました!控室にて再び登壇企業様にzoomでお集まりいただき、先生方を交えて振り返りMTGを実施。
【先生からの声】
★冨岡先生★
今回コロナ禍ということもあり職場体験が実施できないなかで、進学はもちろん、将来の「働く」イメージをどう持ってもらうか、頭を悩ませていました。お仕事の話だけでなく、社会人の方のこれまでの道のり、バックグラウンドを語っていただけたことで、生徒たちにも「毎日の勉強も頑張ろう」というスイッチが入ったのではないかと感じました。「もっとお話聞きたかった」という声もあり、初めての取組みで改善すべきこともありますが、貴重な機会をいただきありがとうございました!
★荒井先生★
オンラインという状況のなかで、企業の皆さんがそれぞれ準備を工夫して下さり、働く大人とのふれあいが初めていう生徒達も興味を持ってお話を聞けたのではないかと思っています。画面を通してのやり取りに戸惑う姿もありましたが、オンラインならではの機会になったと思います。生徒達にはこういう機会が必要だと改めて感じました。ありがとうございました!
最後に、クラウドファンディングをご支援いただいた皆様からの動画とメッセージもお渡ししました。先生からは「地域企業さんがこんなに協力的な神奈川県の学校が羨ましいです!」とのお言葉もいただきました。
【生徒の皆さんからの感想】
※今回は県外実施にて感想のみご提供いただきました。
・働くことは大変なことだと思っていましたが、自分の好きなこと、やりたいことだとやりがいがあるんだなと思いました。弁護士の依頼にも色々なことがあることが分かりました。
・仕事は楽しいこともあれば上手くいかないことが多いけれども、世の中の役に立っている大事なことだと分かりました。
・お客さんの望みに答えたり、環境に配慮したり、SDGsに取り組んだりなど、どこの会社もとても楽しそうでした。働くということは、お客さんにも自分にもいいことがたくさんあるんだなと思いました。
・それぞれの仕事一つ一つで大切な事や大変だったことは違うけど、何かうまくいったりするとうれしいことはみんないっしょだと思いました。
・自分のやっているスポーツと同じ考えで仕事をやっていることにビックリしました。
・実際に働いている人にお話を聞いたことで、色々な実感と興味をもつことができました。そして「なんでなんでマン」がとても面白く、分かりやすくて印象に残っています。これから、今日教えてもらって大事だと思ったことを生活に活かしていきたいです。
・どんなものをつくるのか、仕様を決めることがものづくりで大切だということが分かりました。また、技術についての勉強も大切だということも分かりました。「元からあるものをより良くする」というのも大切な仕事だと思いました。
・皆さんが、「中学生の頃には今の仕事に就くとは考えていなかった」とおっしゃっていたので、焦らずじっくり考えていくのでも良いのかなと思いました。
・それぞれの仕事によって、大切なことや、進路が違うことが分かり、興味がわいた。また、これから自分のやってみたい仕事について調べ、いろいろな情報も集めていきたい。
・「今は学歴が大事」って友達が言っていて、自分もそうだと思って今まで頑張ってきたけれど、それだけじゃないと気付くことができたので、やる気をもって、将来に向けてさらに頑張っていきたいです。
・現在、働いている人からの言葉はやはり説得力があると思いました。社会に出ると大変なことが多いということが見受けられましたが、みなさんがおっしゃっていたように今ある学校生活や経験したことを将来に生かすことが大切だと思いました。
【登壇していただいた地域企業の皆様より】
(株)サンキホームさま
オンラインということで双方向でのやり取りが難しいところもありましたが、声をかけたりと交流することを意識して臨みました。自分自身茨城県出身ということもあり、地元に少しでも貢献できたかなと思うと嬉しかったです。
(株)キャリアドライブさま
機材のハウリングなど気になるところもありましたが、集中して話を聞いてくれている姿勢が伝わってきました。最後の生徒さんの感想では、話を要約してくれていて、話をした自分自身も嬉しく感じました。
日崎工業(株)さま
今回は、SDGsの取組みについてもお話させていただき、オンラインでの工場見学なども試みました。オンラインでの難しさもあり、もっと盛り上げたかった想いもありますが、また機会があれば是非参加したいと思いました。
(株)サンケイエンジニアさま
今回、初めてオンライン職業講話に参加させていただきました。生徒さんの素直な反応に色々と気づかされることも多く、楽しくお話することができたと思います。
弁護士 國澤さま
今回は3名で参加しました。オンライン開催は移動時間を気にせず気軽に参加できるメリットもあると感じます。みなとみらいのオフィスの眺めなども見てもらい、オンラインの楽しさを共有できたと思います。素晴らしい感想を発表してくれ、こちらが感動しました。ありがとうございました。
横浜環境保全(株)さま
オンラインでは初めての参加でした。仕事のリアルな部分を見てもらえたらと、動画をたくさん用意して見てもらいました。産業廃棄物を扱う私たちの仕事が「なくてはならないもの」ということが少しでも生徒さんの心に伝わったら嬉しいです。
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3校目の活動報告はここまで…。
今回、アスリードとしても初の県外実施ということでしたが、コロナ禍で職業講話・職場体験が例年通り開催できず困っているのはどこの県の中学校も同じ…。
オンラインでこのような機会を創ることができたのは、学校と地域企業さまのご理解とご協力、そして、クラウドファンディングを通じてご支援して下さった皆様のお力添えがあったからこそ。100㎞ 離れていても、皆様の想いを伝えることができました!
改めまして御礼申し上げますとともに、引き続きお届けする活動報告をお楽しみに…!
それでは、またこれからも若者たちの“未来づくり”に、皆さまからのあたたかい応援を、宜しくお願い致します!