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新型こけしが消滅の危機に。ブランディングでこけし工人の制作環境を守りたい。

白石市が新型こけしの発祥地でありながら市内の工人はいまでは5人程度に。新しいスタイルに取り組める工房は「佐々木こけし工房」だけになりました。地元のこけし工人を応援したいと思い活動を始めたところです。これまでにないユニークでコケティッシュなこけしを登場させてブランド化を目指します。

現在の支援総額

262,100

100%

目標金額は261,000円

支援者数

43

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/12/24に募集を開始し、 43人の支援により 262,100円の資金を集め、 2021/01/26に募集を終了しました

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新型こけしが消滅の危機に。ブランディングでこけし工人の制作環境を守りたい。

現在の支援総額

262,100

100%達成

終了

目標金額261,000

支援者数43

このプロジェクトは、2020/12/24に募集を開始し、 43人の支援により 262,100円の資金を集め、 2021/01/26に募集を終了しました

白石市が新型こけしの発祥地でありながら市内の工人はいまでは5人程度に。新しいスタイルに取り組める工房は「佐々木こけし工房」だけになりました。地元のこけし工人を応援したいと思い活動を始めたところです。これまでにないユニークでコケティッシュなこけしを登場させてブランド化を目指します。

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募集終了日はいよいよ残り1日となりました‼ スペシャルリターンの支援者殿が現れて戴けると一気に目標達成です‼ 皆様のご協力がありここまでくることができました‼ ご支援いただきましたこと、改めて感謝申し上げます‼▶  スペシャルリターン 限定1名  100,000円 ◀オリジナルのデザインを功工人と一緒になって市販できるところまで試作を繰り返します。間に合わせることができるギリギリの日程ではありますが、 5月1日に開催予定の全日本こけしコンクールでお披露目したい考えています。自分でデザインしたこけしを世の中に出してみたい方、デザイナー経験のある方で取り組んでみたい方、感性のあり無しに関係なく創作に強い興味がある方、など制限を設けず応募をお待ち申し上げております。▶  追加リターン 2種類  各限定3名 ◀新聞掲載により直接の問い合わせがあり、ご希望があると思われるリターンを佐々木功工人に相談して急遽追加しました。最終日だけのメニューとなってしまいましたがご支援をよろしくお願いします。皆さんの期待に応えられるよう、最後まで全力を尽くして取り組んで参ります。


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1月24日付けで、朝日新聞社の朝刊(宮城県版)に活動が載りました。仙台総局の申知仁記者が記事を書いてくれました、まだお若い。宮城に異動されたばかりで、白石を訪問するのは初めて。地元名産である温麺を食べて帰りたいと言ってくれました。これからのご活躍をご祈念申し上げます。


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ここからお読みの方へ:前回の活動報告(第6回)からの続きです。▶プロジェクト支援を戴いた皆様へ完成までの制作状況はCF終了後も逐次ご報告申し上げます。また、ブランド化に向けてはネーミングがとても大事です。ご相談したいと考えております。CF終了後すみやかにご案内を出します。引き続きご支援のほどよろしくお願いします。> 新作こけしに込めた匠の技 <新しい装いを生み出すために、佐々木功工人の匠の技を引き出そうとしました。このことを詳しく紹介します。形と色に匠の技をどこまで織り込めるのか、まずはそこに注力してデザインしてみました。さらに自己満足にならず市場に受け入れてもらうために、こけしの原点である「手に持って遊ぶこけし」すなわち玩具としての役目を復活させるために必要な要素を入れることを目標にしました。なぜなら、こけしを求めにお店を訪れると、手に取って眺めてみることはちょっと遠慮しなければなりません。取り扱いの注意書きに気を配ると手に汗が出てしまい、ただ観るだけになってしまいます。( 取り扱い注意の例 )※ 水に弱いため濡らさないでください、濡れた手で触れないでください。※ 直射日光は色が薄れてしまいますので日の当たらない場所を選んでください。※ 乾燥するとひび割れを起こすことがありますので、空調の風や温度差のあるところでの保管はお避けください。※ 木材で出来ているため強い衝撃を与えると破損の恐れがあります。※ 手仕事で制作しているため、色や形等がひとつひとつ異なります。※ 木材は天然素材であることから色や杢(木目模様)がひとつひとつ異なります。これらを課題として受けとめ、こけしを現代の発想で汲み取り理想形に仕上げていきます。これが完成すればブランド品としての価値を持てると信じています。究極の最終目標は「温泉で遊べるこけし」です。現状の段階ではまだ初めの一歩ですが、それでもリターンに用意しました新作こけしでは、この課題のいくつかは解決に向かっています。では、具体的にご紹介します。1.形にこめた想い伝統こけしはその系統によって形に特徴があります。オリジナル新作こけしの設計は次の発想を持ってデザインしました。  A:木の色や模様を同じにするため頭と胴は一体とする  B:転倒を気にせずにラフに置ける重心位置  C:磁器やガラスでは作り出せないロクロ加工特有の形まずはこれらを満足できるデザインに出来たと思っています。そして持ち易いサイズに収めることにしました。なので高さは文庫本と同じです。Cについは首回りのくびれや胴体の角張った形状で表現しました。リターン品の作品と初回の試作品では首回りが特に違っています。完成品に向けてはコケティッシュさを担う猫耳の質を上げるためさらにデザインを変えて試しているところです。デザインを始めるにあたり「にゃんこけし」などとても可愛いこけしや置物をいくつか集めて参考にしました。現代の作風に共通しているのが白銀比です。欧州では黄金比が主流ですが、日本人好みのデザインはちょっと小さめに。そこでオリジナル新作こけしでは、高さを黄金比にしてシュッとした感じにして、縦横の寸法は白銀比でデザインしました。にゃんこけしと並べてみると何となく分かってもらえるかと思います。2.色にこめた想い伝統こけしは系統ごとに紋様の色使いに特徴をもたせています。オリジナル新作こけしの描彩では次の発想でデザインしました。  D:水で色落ちせず光に強い自然素材の塗料を選ぶ  E:キャッツこけしの薄墨をモデルにして自然な模様の木目を残す初回の試作品では功工人がこれまで扱ってきた塗料で彩色してもらいました。木目を活かしながら猫の体毛に近い表現にするために薄墨での表現にこだわることにしました。しかしながら、木質の差により出来上がりが大きく変わってしまいます。薄墨を塗ることでその上に色を載せるときの筆のすべり具合にも影響がでてしましました。1品モノであればどれがいいか選べるのですが、新型こけしは量産可能なものであるが大前提です。また水彩の染料はこれまでのこけしと同じで、表面にニスや蝋を塗ったとしても水に漬からせることは勧められません。そこで、以前から知っていた岩手県の塗料メーカー株式会社シオンの油性塗料を試してみることにしたのです。功工人とメーカーを訪問して目的を説明して使い方を教わりました。こけしのような製品にÜ⁻OILを使うのは初めてということで、サンプルを10色以上ご提供戴きました。佐々木功工人としても油性塗料は初めてなので筆の種類や布を変えて塗ってみるなど試行錯誤しながら使ってみる状況でした。そこで産官学連携の経験から勝手知ったる宮城県産業技術総合センターに相談をしてみました。実はセンターの方々にはゆこけし研究所を開設する3年も前からこけし工人を支援したいとキャッツこけしを見せていたので同じ想いで話をすることができました。さっそく参考となるアドバイスを貰いました。例えば色見の濃さを決めるための実験方法です。そこで知見として得たのはサクラとミズキではロクロによる表面の仕上げ具合を変える必要があったということです。これで、安定した色の濃さを出すことが可能になり、次は色見を試しているところです。木材の色は一本一本異なり個性的になるのが魅力なのですが、猫の色にどう寄せるかが悩みどころです。チャトラはサクラにカントリーオレンジ色を使ってみたら一発で綺麗な色合わせができました。模様は和風赤、これらの色はÜ⁻OIL専用のネーミングです。難しいのがサバトラで、いまだに悩んでいます。木地となる木材はミズキに戻しつつ、いっそ魚の鯖の色をイメージして塗ってみようかとも考えているところです。3.描写に込めた想い キャッツこけしを見た時に強く感じたのがその写実性の高い表現力でした。劇団四季の演技者の顔を意識して描いていたことを知るにいたり、これまでのこけしにはない描写にしたいと思いました。さらに功工人が作った種々のキャラクターこけしを見てその想いは決心に変わりました。 それからは猫の写真を探しまわり、猫の性格まで知るに至りました。鳥獣戯画から始まる日本画特有の抽象性と写実性を取り入れられないかと試行錯誤しながらイラストを描き続けています。しっぽの形で感情がわかるとも言われているのでどう取り入れるか工人と及び工人の猫に相談を重ねています。そして背中の模様に至るまで丸い形の中にどう表現していこうか佐々木功工人は奥様と猫の絵の展覧会まで足を運び研究をしてくれました。その成果は背中をご覧願います。みんさんにいつでも「手に取って」といえるようになる、それが願いです。滑らかで温かい肌触り、ぎゅと握るとわかる抱きごこち、油性塗料なので汚れを拭いてあげられるなど、写真では感じられない良さを詰めることが出来ました。オリジナル新作こけしの取り扱い書きは次のようにしたいです。※ さわってみてください(アルコール入り除菌シートで拭いても色落ちしない)※ 外に連れだして遊んでくだい(でも長生きしてもらいたいならステイホーム)※ テーブルを揺らしても倒れず、かじっても安全な素材なので、猫と遊ばせてあげて!なんて具合に。完成に向けそれを自信をもって言えるように仕上げていきます。CFが終了したら白猫とチャシロにチャレンジします。どの白を選択するのか、これはかなり難しそうです。5月1~3日に白石市で開催される全日本こけしコンクールに間に合わせたいと思っています。いよいよ残り数日となりました。皆様からご支援を戴きたくよろしくお願いします。


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皆様にもっと知ってもらいたいこと、これを充分に伝えることが出来ていませんでした。自分自身への反省を込めつつ書いていたら少し長くなりました。このため「新作こけしに込めた匠の技」の章は次回の活動報告へ分けました。最後までお読みいただけますようお願い申し上げます。> 引き継がれし修錬の技 <  時は昭和23年にまで遡ります。佐々木こけし工房の初代佐々木克己工人(2008年没)が白石に移り住んだのはもう70年以上も前のことです。はじめは映画館の撮影技師をしながらこけし制作を学び始めたそうで、師匠である我妻吉助工人(遠刈田系)に従事して本格的にこけし制作に打ち込むことになりました。このこけしには師匠や依頼者の名前が記されました。伝統的こけしを繰り返し描くうちに自由に自分のこけしを作りたいとの思いがつよくなり、昭和29年に独立することにしました。新型こけしが発祥した昭和20年代ちょうどその最盛期の頃です。 克己工人本人型の特徴として、まずは目の描き方です。このかわいらしい目は「稲穂」と呼ばれていて、他の誰も真似ができない独自のデザインだそうです。つるっとした球面に左右同じに描けるのは才能と磨いてきた筆使いの熟練の技能があるからですね。この目はリターンの「ミニこけし」に継承されていることが感じ取れると思います。 克己工人本人型のもうひとつの特徴としてモチーフにしたのが「梅」と「かすり」の紋様です。弥治郎系こけしにも梅の絵柄がありますが、克己工人独自の描き方として彫り細工を施しています。ここに白の色を添えることで「白梅 (しらうめ)」という詩情ある題名のこけしを世に送り出して人気を得ました。 さらには、時代のニーズに応えるように後継者の功工人が紫色の衣も揃えました。リターンに選んだのがこのこけしです。紫を伝統的な染料の食紅で描くと半年もすると色が抜けてくるのですが、新型こけしでは塗料を自由に選べるのでポスターカラーやアクリルカラーにすることで退色を抑えることが出来ています。なお、克己工人は晩年に新型こけし工人として地元白石市から白石市産業功労者の表彰を受けています。 これらの技能を次男である佐々木功工人がしっかりと受け継ぎました。小さい頃から手先が器用であったことや、ものづくりへの強い興味を持ち合わせていたことで、兄からは「将来こけしをつくるのはお前だ」と言われて決まっていたそうです。昭和54年に高校卒業と同時に修業を始め、父の克己工人と母(ひろえ)が描彩を主に担当していたことから、3名いた木地職人に就いて木地制作から覚え始めました。続けて描彩を習得して自分の名前で出品できるようになるまでに5年かかったそうです。 全日本こけしコンクールには毎年新作を出品します。入賞できることもあれば、残念ながら賞に入らないこともありますが、国土交通大臣賞は4回受賞しています。この他に農林水産大臣賞1回、中小企業長官賞4回など、克己工人を大きく超えてたくさん受賞しています。ただ、受賞したその作品が市場に広く出回るほど売れるような注文が取れれば良いのですが、実状はかなり厳しいとのこと。受賞作以外にも詩情ある作品を出品されていますが、そのときの1品だけで市場に出回ることなくコンクール会場で個人が落札して買い求めた以外は制作することがなかったこけしも数多いようです。 奥さんの美穂工人は工夫を凝らした描彩でコンクールへ出品して、やはり多くの賞を受けています。その作風は題名から推測できる女性らしさのあるこけしに仕上がっています。平成24年から7年連続受賞した作品の題名を順番にご紹介しますと「どこみてるの?」「セピアな季節」「コントラスト」「いろんな帽子」「セピアなコスモス」「くびかざり」となります。リターンに選んだのは最新の「くびかざり」です。この他に、招き猫や、ひなまつりのこけし、松島瑞巌寺の達磨など、多種多様な作品を手掛けています。お雛様のこけしは白石市こけし村で販売されています。 功工人作品の一番人気は「むすび丸」のようです。「アマビエ」こけしは最新作となります。このように現代の人気こけしは丸っこいもののようです。時代に即したこけしを作っていけるのも新型こけしならではと言えます。また、人気のキャラクターやスポーツ選手のこけしなどの制作依頼を受けたりしています。ここでは著作権の関係から写真を載せられませんが、実物そっくりに仕上がっていました。古いこけしの模倣の依頼もあるやらで、この技能は他の工人ではなかなかできない功工人ならではの優れた才能です。「キャッツこけし」がその代表作といえます。この続き「新作こけしに込めた匠の技(2/2」までお付き合いください。・・・次の活動報告(第7回)へ。


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1月18日付けで、地元の河北新報社の朝刊に活動が載りました。地元のこけし工人とは顔なじみがある白石市局長村上俊記者の取材記事です。村上記者は恒例行事を毎年丹念に取材されて読みやすい記事を書いてくれています。今回も端的に過不足なく要旨が伝わる記事に仕上げてくださいました。その反響でしょうか午前中に3名の方が支援者になってくださいました。