こんばんは。福嶋 大祐です。
プロジェクトも残すところ一週間となりました。
公開以降、多くの方々からご支援をいただき、本当にありがとうございます。
おかげさまで、目標の60%まで達成することができました!応援メッセージの一つ一つから、本当に勇気をいただいています。
残り僅かの期間ですが、プロジェクトメンバー一同、目標達成に向けて努力してまいりますので、みなさまどうぞよろしくお願いいたします。
本日は私がToheで活動し、社会課題と向き合う現場に立ち感じたことをご紹介させていただければと思います。
Toheの活動について自分なりの理解を深めるきっかけとなった二つの体験です。
一つ目は、ある施設を訪問した時の体験です。
その施設はToheが初めてアートクラスを行った場所でした。
そこは、地理的に世間と隔離されたようなところにあり、障害の程度も非常に重い方々が生活をしていました。小さな子供から年を重ねた大人、そして知的障害だけでなく、身体的にも障害を持った方など、たくさんの方々がいました。
表現が正しくないかもしれませんが、私の目にはまるで「世間の目を避け、寄せ集められた」かのように映りました。
ここに来る前から、Toheの活動について理解はしていたものの、それは机上における理解でした。
子供たちに無償のアートクラスを提供して、そこから生まれたデザインを製品化し、販売する。そんな事業モデルを聞くと綺麗事に聞こえるのですが、実際にその現場に立ち、想像以上に過酷な現実を知り、自分が何かできるイメージが全く沸きませんでした。
舗装されていない帰りの道を車で揺られながら感じたあの無力感は今でも鮮明に覚えています。
しかし、そんな感覚が変化した体験がありました。
それは、ある別のアートクラスに参加した時のことでした。
Toheのスタッフたちが子供たちと凄く真剣に向き合っていたのです。
相手は健常児ではなく、例えば自閉症を抱えた子供たちを相手にしているので、「静かにしてね」とか、「こうやって順番通りやってね」と言っても、なかなか上手く進みません。
そのような難しさがある中でも、真剣に子供たちと向き合うスタッフたちの姿を見た時に自分の中で考えが変わっていきました。
Toheの取り組みは、非常に小さなことかもしれません。しかし、子供と真剣に向き合い、変えようとしていて、実際にそのクラスの中で子供たちが変わっていったのです。
これまでは「社会課題と向き合う」というとものすごく大きなスケールで、クリエイティブな方法で社会にインパクトを与えるような解決策があるということを漠然と信じてきたのですが、(そういうことは理想ではありますが、実際には難しく)こうして子供と真剣に向き合って地道に活動を続けることが、小さくても現実に変化をもたらすのだと実感しました。
※アートクラスの様子
この二つの体験を通じて、私の中でToheの活動に対する理解が深まっていきました。
社会課題への向き合い方がどこか遠いものでなく、手触り感のあるものに変わった瞬間でした。
プロジェクト本文で紹介した、NEMくんやDUCくんはToheが目標とする「アートを通じた自立支援」の体現者です。
彼らの例は理想ではありますが、もちろんそのように上手くいくことばかりではありません。しかし、それでもToheは今日も「子供たちの中の世界を変える」ために活動しています。
このプロジェクトを通じて、みなさまとともに日本からそんなToheの活動を支援することができれば本当にうれしいです。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。