コスタリカにはアフリカのサイやゾウ、キリンのような大型の生き物は生息していません。その代わり、小さいですが、美しく、変わった生態を持つ様々な生き物たちの楽園で、日本の九州と四国を合わせた程度の小さな国に、地球上の全生物種の5%が生息しているとされています。
今回は、コスタリカに生息する美しい5種類の小さな動物たち「スモール5」をご紹介したいと思います。
コスタリカのお越しの際には、ご覧頂きたい生き物たちです。
まずは、ケッツアール。
昔、アステカ文明では神と崇められたこの美しい鳥もコスタリカに生息しています。幻の鳥とも言われていますが、1年を通して比較的高確率で観察できる場所もあります。ただ、天候に左右されたり 観察が難しい年もあります。ですので、100%見つけることができるわけではありません。何度見てもかわいらしく美しい鳥ですので、一生に一度は見ておきたい生き物になります。
下記は、立派な尾羽を持ったケッツアールのオスになります。
シロヘラコウモリ
体長約4cmほどの世界でも非常に珍しい真っ白なコウモリは、コスタリカのカリブ海側に位置する「Sarapiqui(サラピキ)」にて、観察することが可能です。 レッドリストの準絶滅危惧種に認定されていますので、観察する場合はストレスを与えないよう充分な注意が必要になります。
アカメアマガエル
名前の通り、真っ赤な目にオレンジ色の手足が特徴のこの美しいカエルは、コスタリカの熱帯雨林に生息しています。夜行性で昼間は、カモフラージュして休んでいますので、慣れないと見つけるのが非常に難しいカエルです。
グリーンバシリスク
体長60cm以上にも成長する世界で一番美しいトカゲとも言われております。主にコスタリカのカリブ海側地域に生息しています。バシリスクの仲間は水の上を走れることでも有名。秒速1mというものすごいスピードで4m以上、水面を走ることが出来ます。 泳ぎが得意なこのトカゲ、実は、潜水も得意です。
こちらは、茶色のバシリスク
モルフォ蝶
コスタリカには1700種の蝶が確認されています。色とりどりの蝶たちが生息していますが、その中でも最も美しいといわれる蝶である「モルフォ蝶」。「森の宝石」とも呼ばれるこの美しい蝶はコスタリカの熱帯雨林に生息しています。
ノドチャミユビナマケモノコスタリカの人気者であるナマケモノは、観光客の方々に大人気です。主に日中に活動をし、セクロピアと呼ばれるイラクサ科の植物の葉や種子を、特に好んで食べます。1日に数グラムの葉っぱや種子、花しか食べないナマケモノは代謝があらゆる動物の中でも飛び抜けて低く、常にスローペースで生活をしています。そのかわいらしい姿とゆったりとした動きには、いつも癒されます。ナマケモノはコスタリカの様々な場所で観察出来ますが、特に、マヌエルアントニオ国立公園、アレナル、サラピキ、カウイータ等がナマケモノ観察にはオススメです。
以上、コスタリカスモール5をご紹介させていただきました。
少しでも、コスタリカの事を知っていただき ご興味を持っていただければと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。