画像はカラギの大木、私が数年かけて聞いたり探索したところ島内にはカラギの木はとても少ないです。かつては島民になじみの食材・おやつとして採取されましたが、「懐かしいけど、最近は全く見なくなったね~」という声ばかり。 発芽~初期成長に条件が必要で、野生環境ではひっそりと生き延びている樹種なんです。
ところが、苗をしっかり作って植生すると、とても逞しく成長します。 私の出身集落では、御年90を超える大先輩が数十年前から少しづつ種や苗を近所に配ったという経緯があり、庭や畑の一角にチラホラと生えています。それでも数十本です。
今回は上記の大先輩のミカン農園の防風林として伸びてきたカラギが剪定されたと伺い、「商品化を目指している」旨を伝えると「全部持って行っていいよ!」との言葉に甘え、いただきました。
強めに剪定されていましたが、すぐに脇芽が延びてきています。
今回のプロジェクトの当初は「葉・枝」の部分のみ使用する想定でしたが、ありがたくもらえた宝物でさっそく研究開始です。
樹皮の表面には付着物があるので、ごしごし洗浄
そして、樹皮の部分を剥いでみると、葉とは少し違った香り。葉の甘爽やかさに上品さを加えた感じ。。こちらの樹皮などを利用する素敵なプロジェクトが始まりましたが、また次回報告いたします。
今回はこの樹皮を剥いだ残り、【木部・材の部分】での研究報告です。
島内で開催される公民館講座(大人の学び場)で木工教室を指導されている東郷さんの工房にお邪魔しました。スクールガードでいつも子供たちの登校の安全を見守っておられる東郷さん、島の植生や文化・伝統・歴史に詳しいだけでなくとっても地域愛にあふれた方です。 ボタニカルアイランド構想の趣旨を説明し、お皿やコースターなど作れないか相談。 「よし、切ってみようか!」とカットしていただくと甘ーーく爽やかな香り 意外に材が固くノコギリの回転で焦げが出たのですがその香りもまた素敵 これにも多くの可能性を感じました。 木工商品としての創り上げも素敵ですが、島の子供・昔の子供や旅行で訪れた方の体験商品として創り上げることも楽しそうだと考えています。 今回のクラウドファンディング期間内では商品化は難しいですが、島の魅力・徳之島クラフトの愉しさとしてしっかり創り上げ具体化しようと考えています。
島の自然と先輩方の生き様に多くの学びをいただきました。おぼらだれん(徳之島の方言で「ありがとうございました」の意味)