画像は山漁港から仰ぐ天城岳(方言名「アメキデ」 山集落のほか、徳之島北部地区における信仰の対象。天女伝説や稲作伝播の伝記などがあるほか、琉球王朝時代に多くの集落連携で、アメキデに対する神事が行われていたと思われる文献もあります。)
さて、世界自然遺産登録が見えてきましたが、シマ(集落)にはどのような変化が起きるのか?
これまでも書いてきましたが、先祖たちは衣食住や、生~死・祭りや人生儀礼といった「すべて」をシマの中で完結させ、シマごと・泉近所ごとで言葉が違うほど独特のシマ世界を創り上げてきました。
・・・たまに「手つかずの自然が残っている」とか表現されますが、ちょっと疑問を感じます。先祖たちは島の隅々まで活用し、恵みをいただきつつ、森や海を敬い・守ることで自然環境に寄り添うように共に生きてきました。今でいう「サスティナブル・持続可能な」スタイル・・・
また、海を渡り他の島とつながるほか、渡来の文化・文明をシマ世界に織り込み、豊かで独特な世界観を繋いできました。これが「環境文化」と表現されています。
世界自然遺産登録、それは「国際的にも希少な固有種に代表される生物保全上重要な地域である」と評価 されたこと。今後その”評価”と”世界遺産”と共に生きることになります。
でもそれは上の画像のように線をひき「仕分け」、そこのみにスポットライトを当てることなのか? 希少な動植物も保護エリア内外でモザイクのように点在し、気象や環境や希少種以外も全てがつながり、関係しあうことで生態系(エコシステム)を作っています。どこかでバランスが崩れると生態系はどこか直接的・間接的にダメージを受けます。
私としては「世界遺産登録=変化させないため」だと願っています。生態系の全てを見て、「バランスを守るため」だと願っています
世界自然遺産の”力”で自然環境は保護・保全されるでしょう。なので、今後はその他の分野のバランスはどうなるか? を考える必要があります。
エコツーリズムの理念として➀自然環境の保全を目指す ②観光の振興を目指す ③地域の振興を目指す とあります。
では、世界自然遺産登録後に起こる変化に対して➀自然環境⇒強い機関や行政・前例があり関係者多数 ②観光振興⇒事業者ががんばる ③地域の振興⇒やってみないとわからない? ??
エコツアーガイドを含む観光事業主様と行政・機関などとは連携しやすく「経済と環境」のバランスは想像できます。
いっぽう地域社会はどうやって「環境と経済」とバランスをとって、どう振興していくのか??
世界遺産とそれがもたらすものが地域社会の中で自律的な好循環するのか? 日常のようにあらたなバランスをとっていけるのか? それは誰が担うのか?
??が多いままの発進なので、やはり混乱やストレスは起きています。なので私としてはそれにしっかり向き合い・具体的に提案し・具体的に動こうと思っています。
また、SDGsの「誰ひとり取り残さない」をしっかり実践したい。ただ環境・経済など一分野だけをとりあげ「島のみらいのため」「SDGsに取り組んでます」だとちょっと心配。もちろん取り組みの一つ一つは間違いではないのですが、シマの生態系のバランスを考えると、全体に光をあてないと取り残される人が産まれる。過疎地域などは特に顕著にバランスが崩れ、大切なものを失うかも。。。こういう考えもエゴかもしれませんし、対立なく全員が幸せなんて絵空事かもしれませんが、、、、諦めたくないのです。
なのでまずは自ら汗を流し・身を切り、取り組んでみる! そして行政と連携するほか、集落・島内・島外とが活かしあえるように知恵を出す、動く!! 納得でき、信念を突き通せるものができたら、それを推し進める!!!拡げる!!! その延長でこの「ボタニカルアイランド構想」と「クラウドファンディング挑戦」に至っています。
是非とも徳之島をもっともっと好きになってもらい、力を貸してほしいです。
一緒に徳之島を応援していく仲間になって下さい!!!
徳之島をあなたの「推し島」にしてください!!!
多くの方の応援が必要です!!! もっともっとひろがるように、つながるように、今後もよろしくお願いします。
長文になりました。クラウドファンディングの支援募集は今日で締め切りですが、今後も発信していきます。