久しぶりの投稿です。 「どうなってるの?」ご心配されている方もいらっしゃるかと思います。ご無沙汰して申し訳ありません。 紆余曲折・試行錯誤しながらも、活動は少しずつ前進中です。
ここ徳之島も新型コロナウイルスの感染が拡がり、療養や看護で苦労なさっている方、緊張した日常生活やお仕事でお疲れの方、家計や将来の心配や我慢でストレスが溜まっている方も多く、暗い雰囲気が漂っています。 でもそんな状況でも島のために一生懸命に働いてくださっている方に感謝と、綺麗な海や空でストレスを和らげてくれる島の自然のありがたみを再認識して、「おかげさま」をとても感じています。
”つながらなくなる危機” ”あたりまえがめぐらなくなる危機”を目の当たりにして、クラウドファンディングの目標~「シマの宝をみらいにつなぐ」~この重要性を再認識しています。
「おかげさま」の輪をひろげていく・・・そのために、まずは「徳之島・ボタニカルアイランド」のブランディング、そのまず最初は支援して下さった方々への返礼品の仕上げから取り組んでいきます。・・・そろそろ色々収穫の時期です。 台風が少ない今年は今のところ予定通りの収穫が期待できます!! 支援者の皆さま、いましばらくお待ちください。
トップの画像は「唐箕(とうみ)」、稲を収穫し、脱穀した籾(もみ)からもみ殻・玄米・ゴミなどをより分けるために使う民具です。 稲作がほぼなくなった徳之島では博物館で見られるくらいです。 私も30数年前に、父が体験学習用に復活させた稲収穫の時に触った以来、見ることがありませんでした。 ですが、この度知人のご厚意でこの民具を譲り受けることができました。
島の自然・歴史に詳しい行山(ゆきやま)さんに案内され訪ねると、「この唐箕は(先代が活躍していて)あまり使われなかったからきれいだよ。」と、所有者の兼(かね)さん。 倉庫の奥でひっそりと時間を過ごしていた唐箕 「何かに使えるなら使ってほしい、持って行きなさい」と快く譲っていただきました。
使われなくなった民具、でも大切にしまってある”想い” 想いや思い出を受け継いでいくことの責任と、つながることの喜びを感じました。 形にできないこの感慨深さも「シマ暮らしの幸せ・シマの宝」ですね。
戴いた唐箕は汚れを落とし、蜜蝋ワックスで磨きあげ、トップ画像のようになりました。
そして農業や戦争などの歴史、アマミノクロウサギとの関わりなど色々とお話を聞いていると、今から40年ほど前、私が産まれる前後のころ、兼さんは私の父と関わることがあったそうです。今回行山さんから、唐箕を譲り受けたい林という青年がいると聞いて、「あの林さんの子かねぇ?」と奥様と話していらしたそうです。「もう何十年前かねぇ?あなたのお父さんには当時大変世話になった。その子どもに会えたのも、これを譲れるのも嬉しい」とおっしゃってくださいました。 父が勤めていた施設はその後なくなり、兼さんと父がその後数十年会うことはなかったそうです。記憶力すごい!!と思いながら、在りし日の父の姿、活躍ぶりを伺えてとっても嬉しい出来事でした。