世界のインターネット普及率は59.5%とされています。(参考)
JIMTEFの研修は、各国で相対的に豊かな医療者が対象です。
事前の資料のやりとりはメールで行っており、ここ数年メールがない研修生・研修候補生はいません。それだけインターネットにアクセスできる環境が世界中に広がっていることを実感します。
しかし、メールができるからといってオンライン研修ができるわけではありません。
・今回Google Classroomで教材のやり取りをしようとしたところ、国によるインターネット規制によってアクセスができない研修生がいました。
・通信環境が安定しないため、Zoom研修中に何回も落ちてしまう研修生もいました。聞いたところ、雨が降ると特に通信の質が悪くなるそうです。
・PCの準備が難しく、スマートフォンで参加する研修生もいました。スマートフォンの場合、スライドを読み取るのが難しくなってしまいます。
インターネットに接続できると一言に言っても、メールができる状態とオンライン研修ができる状態の間には大きな隔たりがあることを学びました。
研修の最後に研修生に発表をしていただくプログラムになっています。
できる限り通信環境に関わらず、研修生全員に同じ発表の機会を提供したいと考えています。
そこで、色々と実験をしています!
写真はパソコン2台つないで環境を作ろうとしたときに使用したものです。
1台はZoomで研修に参加する、もう一台は研修生に電話をして、マイクとイヤホンの接続を入れ替えれば・・・と思ったのですが、うまく行きませんでした。
開発途上国に向けてオンライン研修を実施しようとしたときは、特別な運営ノウハウが必要になってくることを強く実感しています。
これらのノウハウを蓄積し、どこにいる方にでも必要な医療技術研修を届けられるように努めてまいります!