ページに足を運んでいただきありがとうございます!学生団体CHAD代表の同志社大3年の小嶋恒です!僕たちはカンボジアのシェムリアップの小学校に教育支援を行っている団体で、2015年から現地にあるプノンペン大学生と一緒になって今までに2度運動会を行ってきました。今回その運動会の3回目の開催を皆さんにどうしても手伝っていただきたいと思って、クラウドファンディングをスタートさせました。
初めに少しCHADの歴史を紹介します。2014年にCHADの創設者である長谷川貴大がスタディーツアーで訪れたプノンペン大学の学生から「カンボジアの小学校の多くは、副教科がカリキュラムとして定着しておらず、(国として普及させようとはしているものの追いついていない状態)体育ももちろん定着していない」という話を聞いて現地の大学生と一緒になって小学校で運動会をすることを考えました。これがCHADの始まりです。この繋がり以来僕たちは現地の大学生と共にプロジェクトを行うことを大切にしてきました。そして意外と知られていないことなのですが、運動会が日本固有の学校行事だということです。僕自身もCHADに入って初めて知りました。
3回目の運動会を行うに今年は運動会を行う小学校が2校になるうえに、「応援」を重視するなど規模、競技の質など全てにおいてCHAD史上最高のものになります。そしてそれを通じて彼らに心の底から運動会を楽しんでもらいたいです。ところがそうすると、今まで以上に多くのお金も必要になりこれまでも街頭募金や協賛活動をしてきましたがまだ資金が足りていません。そこで今回皆様にご支援していただきたいと考えています。
【なぜカンボジアで運動会?】
~体育・運動会の大切さ、楽しさを知ってほしい~
カンボジアで運動会をする理由は2つあります。
1つ目はカンボジアの学校で体育の教育が満足に行われていないからです。「スポーツは、青少年の心身の健全な発達を促すものであり、特に自己責任、克己心やフェアプレイの精神を培うものである」(文部科学省)とあるように、教育における学校体育の重要性は非常に高いと言えます。
しかし、カンボジアには、体育科目を十分に実施することのできている学校が非常に少ないという問題があります。これは今から約40年前に行われたポルポトによる独裁政治の影響です。「知識こそが諸悪の根源」であると考えられたこの時代に教師や医者といった「知識人」をはじめとして国民の3人に1人が虐殺されました。そして今、教育を十分に受けられなかった世代が親になり、先生になったことで国として教育が十分に整備できておらず、それが学校体育のノウハウが無いこと、道具や施設に回す資金の不足、そして教師の給料の低さなどに繋がっています。
こうした背景の下、私たちはカンボジアで学校体育を普及させるためにはどうすればいいか議論を重ねました。その結果、まずは学校体育の重要さ、素晴らしさを現地の人々に認知してもらう必要があるという議論に至りました。こうして提案されたのが、両国生徒による運動会です。運動会は学校教育の重要性や素晴らしさと伝える最良の手段であると判断しました。
2つ目は単純に運動会が楽しい行事だからです。運動が好きな子も苦手な子も、勝った人も負けた人も、男女国籍に関係なくみんなを笑顔にしてしまう行事だからです。みなさんも学生時代の運動会や体育祭の帰り道で「楽しかったね」といって笑い合った経験はありませんか?単純で少し稚拙なようにも聞こえる「楽しい」という気持ちはすべての人々の行動の根本にあり、「楽しい」の対象が運動会だけでなく小学校に行くことにも繋がってほしいです。
でも運動会って行事でしょ。
そう思う方もいると思います。
みなさんにとって運動会とはどんな行事でしたか?僕にとって運動会は特別なものでした。自分はもちろん仲間の勝利を心から喜ぶこと、大声で仲間を応援すること、日常では絶対話さないような人と手を組み、肩を組み1つの目標に向かって協力すること…
非日常的でありながら、日常生活を過ごすうえで大切なことが凝縮されていた気がします。
【カンボジアの大学生と一緒に?】
~未来を担う僕らにしかできない運動会がある~
現地の大学生と一緒にやる理由は1つ。
それはカンボジアの未来を作る同世代の学生に運動会の楽しさ、重要性に少しでも触れてもらいたいからです。そして彼らが大人になったとき、僕たちとともに行った運動会をきっかけに新たな未来を切り開いて行ってほしいです
また交流会にとどまらずプロジェクトを行う団体は非常に珍しいです。同世代の彼らと夏の10日間ほど寝食を共にし、1つのプロジェクトを遂行した中で生まれた友情は強いつながりを生み、互いの人生に新たな彩りを添えます。僕たち自身、毎年別れ際には涙を流すメンバーもおり、抱き合って別れを惜しみます。そんな仲間を20歳前後の歳で作れることもCHADのいいところだと思います。
【これまでの運動会】
~めっちゃ暑くてめっちゃ熱くてめっちゃ厚い~
これは今まで2年間運動会を行ってきた僕の感想です。これがどういうことか説明します。まず1つ目の暑いは気温です。僕たちが運動会を行う9月はカンボジアだとまだまだ暑いです。そうぞうをはるかに超えます(笑)。でもこの暑さが僕たちをもっと熱くしてくれます。
2つ目の熱いは熱量です。勿論僕たちも運動会では熱くなるのですが、カンボジアの大学生は小学生と言葉を交わせる分もっと熱いです。しかし熱ささらに上を行くのが主役である小学生です!!彼らは僕たちが考えた運動会を純粋無垢な笑顔で楽しんでくれます。僕自身毎年彼らの必死に競技を楽しむ姿を見て元気をもらいます。日本に帰ってからも彼らの屈託のない笑顔を思い出すとまた子どもたちに会いたくなります。
そして最後の厚い。これは壁の厚さです。壁とは運動会を通じて少しでも多くの子どもが学校に行けるようになってほしい、また運動会及び体育科目を普及させたいという目的を達成するまでの壁です。カンボジア人の大学生も小学生も僕たちもこれだけ楽しいはずなのに制度として整わない。この厚さにぶつかっています。
では一体どうしたら解決できるのか。
【今年の運動会について】
~参加したみんなが心から感動し、心が震える運動会をしたい~
この厚い壁を打ち破る糸口となる2つのキーワードがあります。
1つは「継続」です。僕たちも自分たちの在学中に運動会がカンボジアの習慣になるなんて思っていません。十年、数十年かかるかもしれません。もしかすると根付かないかもしれません。でもだからといって僕たちが運動会をやめてしまうと叶う夢も叶いません。逆に言えば何回も何回も続けるうちは、現状が変わり始める可能性は消えません。そう信じて活動を続けています。
もう1つが「自主性です」。
今はまだ2回しか運動会をしていないので僕らCHADが楽しませる側、小学生が楽しむ側、その中間にカンボジアの大学生がいるという構図です。でもこの構図は僕たちの望む理想的な関係ではありません。少しずつでいいからカンボジア人が主体で運動会を行うようになってくれてやがて僕たちがいなくてもカンボジアの各地で運動会が行われている…これこそが僕たちが思い描く運動会プロジェクトの未来予想図です。そのためにもカンボジアの小学生だけでなく先生たちに自発性をもってもらえるような運動会にしたいです
そしてこの2つのキーワードを支えるものこそが
楽しむことです!!
少し思い出してください。今まで楽しくないことで続けられたことはありましたか?僕はこの文章を書くつい3日くらい前にひたすらランニングマシンで5キロ走り続けるダイエットを4日で飽きてやめてしまいました。いくら意味のあることでも楽しくなければ続かないし、楽しくなければ自分たちでやりたいとは思いません。そのためにも今回の運動会で、少しでも多くのカンボジアの大学生と一緒に運動会をして、1人でも多くの先生、子どもたちに今まで以上に心から楽しんでもらい、
関わる全ての人にとって一生の思い出になる運動会をする。
これこそが3回目を迎えるCHADの運動会のテーマです。
~運動会を通じて描く未来~
48%、これはカンボジアの小学生に関するある数字です。何の数字かわかりますか?
これはカンボジアの小学生で卒業する生徒の確率です。つまり2人に1人が途中で小学校をやめてしまいます。僕たちは運動会などの教育支援を通じてこの数字を改善したいです。「小学校が楽しい!」「運動会で仲良くなったあの子に会いたいから学校に行きたい!」
こんな気持ちをもつ子どもたちが運動会を通じて1人でも増えたなら…。きっとカンボジアという国は彼ら自身にとって今よりはるかに素敵な国になるはずです。
もし僕たちが30歳40歳になったときにニュースを見て、笑顔で学校に通う子どもたちが主要科目はもちろん副教科でも勉強を楽しんでいる子どもたちの姿を見られたならどれだけ幸せだろうか…
そんな未来に向けて僕たちはCHADとして活動し続けます。
【お金の使い道】
皆さまから頂いた大切な支援金の使い道は3つです。
プノンペン大学生のためのもの、先生たちへのもの、運動会運営費に分類されます。
①プノンペン大学生の15人の1週間の滞在費26万5千円
②先生たちへの日当:6万円
③運動会運営費:18万
総額50.5万円
①これは去年彼らから聞いた話なのですが、カンボジアの大学生は給料が少ないうえに選べる職種も少ないので積極的にアルバイトをせず、その時間で勉強をしようという傾向があります。大学生のバイト代も月に1万円くらいだそうです。そんな彼らにプノンペンからシェムリアップまでの交通費(東京から京都にいくようなものです)や宿泊費を出せる余裕がありません。
②日程上運動会を開催する日は休みの日なので1人でも多くの先生に来てもらうために日当を渡す必要があります。そこにかかるお金です。
③小学生のお昼ご飯にかかるお金と道具のレンタル代です。
運動会などイベントの後はみんなでお昼ご飯を食べるのがチャク寺院の習慣になっており、小学生のお昼ご飯代になります。
今年で3回目をむかえる運動会。日本固有の行事である運動会が少しでもカンボジアに広まり、運動会に関わったみんなにとって一生の思い出になるようにどうか皆さんご協力していただけないでしょうか。よろしくお願いします。
最新の活動報告
もっと見る僕たちがCHADを愛する理由#11「私のanother sky」井上 遼香
2017/08/21 12:22▶CHADに入ったきっかけ 今から約3年前の2回生の4月に、「カンボジアで運動会をしようよ!」と創設者である長谷川に声を掛けてもらったのがきっかけです。もともと発展途上国に興味はありましたが、何もしないまま1年が終わってしまいました。そんな時の誘いだったので、迷わず「YES」と返事をしました。0から何かを始めるワクワク感でいっぱいでした。 ▶渡航してみてどんな心境の変化があったか 渡航前は「カンボジアの皆に夢を与えに行くぞ!」という気持ちでしたが、実際に渡航してみたら、いつの間にか私の方がカンボジアの皆から夢をもらっていました。“幸せ”とは何かの価値観が180度変わりました。 ▶CHADでこんな成長をしました もともとポジティブでしたが、最強にポジティブになりました。(笑)様々な苦労や困難を経て、少々のことでは挫けず、何事も前向きに挑戦することが出来るようになりました。 ▶CHADの未来 「CHAD」という1つのコミュニティーに様々な思いを持ったメンバーが集うことと思います。出会えたご縁を大切にして、互いを尊敬し、ワクワクすることを全力でして、世界中に笑顔を届けて欲しいと願います。学生時代に同じ志で過ごした仲間は一生の宝です。私自身、卒業してからも当時の志や思い、仲間のことを忘れたことはありません。学生の枠を超えて、社会人になってからも夢を語り合える、そんなCHADファミリーが増える未来が楽しみです。 もっと見る
僕たちがCHADを愛する理由#10「私たちの挑戦」家原 航
2017/08/21 12:19こんにちは! 学生団体CHAD2期生の家原 航(いえはら わたる)といいます。暇なときはいつもGoogle-Maps を見て地球を眺めてます!笑 今回「CHADを愛する理由」という事で、少しCHADに対する気持ちを書かせてもらいます。 CHADに入ったきっかけ。これは、本当に奇跡的偶然でした。大学に入学して、サークル探しを始めて1ヶ月ほどたったある日、海外に関わるよーな事がしてみたかったので、Twitterで探していると偶然学生団体CHADのアカウントを見つけました!!!@cambodia_plan カンボジアで運動会!? 衝撃的すぎる活動内容に、これだ!と感じメールを送ったところからがCHADとの出会いでした。 僕はこれまでに2回カンボジアでプロジェクトを行いましたが、やはり実際に渡航した後の心情の変化は大きくありました。 カンボジアが抱える問題、現地の雰囲気、現地の大学生との関わり、小学生の笑顔、CHADプロジェクトに関わってくれた方々、メンバー1人1人の役割...次はこんな事が出来るのではないか、やってみたい。毎回、見える世界が一気に広がりました。 CHADの活動理念は、「挑戦」「自己成長の場の創出」です。 CHADに入ってから、今まで自分にとって未知であった事に挑戦する事が多くなりました。そして活動以外でも、自分の苦手な事、やりたい事に積極的に挑戦してみようとする自分を感じられます。これがCHADを通して成長した点ではないかと感じます。 これからの活動を通して、今までの経験や、これから挑戦する事をもとにCHADの活動内容やメンバーに対して、広い視野で多角的な考え方を持ち、CHADをしっかり支えられるような存在になりたいと思っています。 学生団体CHADは創立4年目のまだまだ若い団体ではありますが、一期生の創立メンバーの想いを受け継ぎながら、それぞれが自分の意思を持ち活動を行っています。 ボランティア団体で陥りがちな「一方的な支援」とはならないよう、私達CHADの特徴でもある現地カンボジア大学生と連携をとり、笑顔の溢れる活動を続けていきたいと思います。 これからも大学生である私達にしか出来ない事に挑戦し、誇りを持って活動できる。そんなCHADの未来を思い描いています。 今回、クラウドファンディングを行うにあたり、私達、学生団体CHADの活動に共感して頂き、応援して頂けましたら嬉しく思います。よろしくお願いします。 もっと見る
僕たちがCHADを愛する理由#9「どんな瞬間も共有したい仲間がいる」西本 理子
2017/08/17 20:28私がCHADを愛する理由は、どんな瞬間も共有したい仲間がいること。楽しいときは誰といても楽しい。でも辛い時や苦しい時を共に過ごしたい人は限られている。CHADでの活動は幾度も壁にぶつかった。今のCHADの姿は創設時には想像できなかった。無名で自信もなかったから「CHAD」と名乗ることも恥ずかしかったし、1年継続するか分からないくらい脆かった。会議室の予約の仕方、会議の進め方、資金の工面など分からないことばかりだった。ようやく団体として体裁が整ってきたら、急な日程変更や開催予定校の変更など、振り返ってみれば困難だらけだった。カンボジアで運動会なんて本当にできるのか、私たちの活動に意味はあるのか。不安で眠れない日もあった。でも、CHADには一緒に悩んで、とことん議論して、背中を押してくれる仲間がいた。「不安の原因を一つずつ解決していこう」と。何が不安なのか、どうしたら解決するのか、一つ一つに真剣に向き合ってくれた。 CHADは困難にぶつかる度に強くなっていったと思う。 CHADと似たような活動をしている団体は他にもある。CAHDが他と比べて特別だとは思わない。でも、人生の中でこのような団体に出会える機会はそう多くないから、私にとってCHADとの出会いは特別。出会えたことが奇跡。だからこそ、日本人でもカンボジア人でも他の国の人でも、私みたいに感じる人が増えたら嬉しいし、CHADにはこれからもそう感じられる団体になってほしい。 過去も現在も未来も、CHADを愛する気持ちは変わりません。 もっと見る
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