TOFA 広報チームの榎木田智子です。
タンザニアの子ども達はどんな生活をしているのでしょうか?
タンザニアでTOFAの現地パートナーを務めるポール氏にお話を伺っています。
パート1では子どもたちの1日の過ごし方などについて伺いました。今回は、パート2です。
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Qあなたから見て、学校とはどんな場所だと思いますか?
A.私に言わせれば、環境が十分良いとは言えなくても、学校は子供たちが学ぶための“光の場所“であり、彼ら自身の人生を切り拓く”光の場所“であり、彼らのマインドを変容させる”光の場所“であると考えています。ニャンブリ村でのTOFAの活動はこのところ、私たちの地域社会にポジティブな反応を起こしています。
Q.今から15年以上前、ちひろ(現TOFA 代表)から「夢は何?」と聞かれて「もっと勉強したかった」と答えたそうですね。それはつまり、当時のあなたや若者たちにとって学び続けることが困難な状況だったということですか?
A. はい。はじめに彼女からそんな質問を受けるとは思ってもみませんでしたが、とても胸に響く質問でした。
若者たちは夢をもっていますよね。私の当時の夢は、もっと勉強することでした。というのも、いつか故郷の村に帰り、野生動物の大切さや自然保護の問題について意識を高める活動をしながら、地域社会の役に立ちたかったんです。
Q.具体的には勉強してどんな仕事に就きたかったのですか?
A. 地域開発の問題に関わる仕事です。そうすれば、村の人たちが私の考えを理解するのは容易いと分かっていました。ニャンブリの小学校でのプロジェクトを考えてみてください。
プロジェクトはダイレクトに村の人たちの心を動かしています。
当時の若い人たちは希望を失っていました。つまり、彼らの保護者のマインドが今のように開かれていなかったために、その子どもである若者たちにも希望の窓が無かったのです。
(パート3に続く)
私はこの「光の場所」という言葉に胸を打たれました。
たとえ、教科書がなくても、教室はボロボロでも、目には見えない未来への希望が溢れんばかりに詰まった場所、それが学校-
だから教育は、尊い。
土埃の舞い上がる教室で、教科書やノートがなくても目をキラキラさせて先生の話に耳を傾ける子ども達の姿が目に浮かび、カーンと頭を殴られたような衝撃の後、ストンと肚に落ちる感覚がありました。
どの国と関係なく、今この瞬間も、学校という場所で一人ひとりの子どもの可能性が無数に煌めいています。その可能性に報いる教育、そのために教科書は無くてはならないものです。
かつては大人たちに希望の窓が無いゆえに、その子ども達も希望の窓を開くことができませんでした。
でも、今度はTOFAの贈る教科書を通じて、まず子ども達が希望の窓を開け、その姿を通じて、周囲の大人たちも過去に閉ざした希望の窓を開ける、そんなポジティブな変化が期待されています。実際に、ニャンブリ村では既にその現象が起こっています。
個人的には、日本の子ども達に(かつてランドセルを背負ってた自分にも)伝えたい。
教科書のチカラってすごいんだよ!
しかも、自分だけの教科書を持っていてそれで勉強できるって、かなりスペシャルなことなんだよ!!って。
私たちのクラウドファンディングは現在100%を達成し、次の小学校へ500冊の教科書を贈るというネクストゴールを目指して展開中です。
どうぞ、引き続き宜しくお願い致します。