2020年11月5日。いよいよ住民説明会。
1回目の説明会には、若い担当者が一人来ただけでした。
「なぜ住民説明会をすると言っていたのに、しなかったのですか?」
「コロナで開催できずに申し訳ありませんでした。」
コロナ騒動前から動いているので、説明会はできたはずです。
業者側もわたしたちも、すべてボイスレコーダーで録音し、住民からの質問に「あなたでは話にならないから」と、次は上司を連れてくるということで閉会しました。
議事録は、回覧板で区内に回しました。
一緒に、住民勉強会も企画し案内も回しました。
11月23日。2回目の住民説明会。
どちらの会も、住民側が主催ということで、会場設営、暖房準備、受付、回覧板での周知、すべてわたしたちがやりました。本来は、業者側がやるべきことです。
事業者の環境部長は、最初から威圧的な態度でした。
最初の挨拶ではマスコミに対して「悪意のある報道はしないでください」ということを言いました。他の地域ではトラブルはないと言っていたけれど、後日、他地域のトラブルで、そういう報道があったものだとわかりました。
土砂災害警戒区域に作ることに対して、「何かあったらどうするのか?」という質問に、「壊れたら直します」という回答に心がざわめきました。この業者には作ってほしくないと思ったのです。
そして、たくさんのやりとりに時間が足りないまま閉会になり、「法的には問題がないので作ります」ということが後日のUTYのニュースで放映されたのでした。
つづく
もくじ
~プロローグ~はじまりの日
Episode1 二人だけのミーティング
Episode2 神様からの届け物
Episode3 防災に絶対はない
Episode4 地元民がやるしかない
Episode5 そこに愛はあるのか?
Episode6 救世主あらわる
Episode7 新しいことを学ぶ日々
Episode8 不穏な住民説明会