支援者の皆様、こんにちは。白夜書房の佐藤です。
今月もゲームさんぽ書籍化プロジェクト、進捗状況をお知らせします。
【最近の進捗状況】
・弁護士の水野祐さんにインタビュー
・『サイバーパンク2077』のCGアーティスト、榊原寛さんも収録決定!
・ページ数はいまだ決まらず……
・残すインタビューは藤村シシンさんと名越康文さん
・ドミニク・チェンさんから草稿が来る
水野さんのインタビューでは、ゲーム実況をからめたゲームの著作権の話、そこからさらに発展して法律だけではない社会のさまざまなルールの作り方、そしてルールを作り変える主体は誰か?といった濃い内容になっています。
榊原さんは開発者、つまりゲームの中の人という立場を生かした、動画の増補版としてまとめる予定です。
そんな追加もあり、ページ数がまだ定まらないわけですが……
(「そろそろ書店営業したいんだけど」と営業部からもつつかれるようになりました)。
【本作りのプロセス紹介】
さて、6月下旬のクラウドファンディングから早4カ月弱。企画が決まったのが昨年の8月下旬と考えれば、本づくりってそんなに時間かかる?と思われる方もいらっしゃるはず。そこで、今月は本を作るのに必要な作業についても少し具体的にお伝えしようと思います。
本書のメインコンテンツは
・専門家とおしゃべりする対談記事
・なむ&いいだがそれぞれゲームさんぽについて書いた記事
・ドミニクさんの寄稿文
の3本柱ですが、このうち、今取り掛かっている専門家とのおしゃべりパートの書き方についてご紹介しますと、流れはこんな感じです。
(1)何を聞くか考える
(2)専門家にインタビューする
(3)インタビュー素材をテキストに起こす
(4)(3)を構成し直し、原稿としてまとめる
(5)専門家に原稿チェックをしていただく
(6)デザイナーさんに渡す……
(6)の後にもゲラチェックや修正、校正・校閲などいろいろありますが、(1)から(5)でもっとも時間がかかるのは(4)。書き言葉にしたり構成したり脚注を入れたり、非常に時間のかかる部分です。
そのため、できるだけ早く私が(3)を終えて、著者に渡す必要があります。
インタビューはだいたい2時間でその内容を文字に起こすと3万字超え。テープ起こしはこれまで数え切れないほどやってきましたが、どれだけがんばっても、収録時間の倍以上はかかります。2時間なら4〜5時間。
「これからAI文字起こしだ!」と言われたりしますし、有償無償いろいろなツールを試しましたが、結局自分でやるのが正確で早いんですよね。
(ちなみに、テープ起こしの最強ツールは「Okoshiyasu2」)
そんなこんなで(1)から(5)まで1カ月ぐらい?かかります。もちろんその間になむさんやいいださんは自分の原稿を書くほか、いろいろ並行して進めます(本業も大事)。私の知らない著者だけの苦悩も、そのうちご紹介したいですね。
もう少しすれば、目に見える形のものもお見せできるかも……と思います。進捗に関してはさまざまなご心配をおかけしていますが、毎週、3人で顔を突き合わせ(オンラインで)、たまにお尻を叩き、飴を渡し、営業部からの突き上げをひらりとかわしながら、完成に向けて突き進んでおります。温かい目で見守っていただければ幸いです。
また、具体的な今後のスケジュールに関しても、別途、機会を設けてお知らせします。
それではまた。