2021年3月上旬、絵本を再編するための新たなチームが立ち上がりました。
長瀬さん、maiさん、momoに加えて、版元になって下さる「ひだまり舎」の中村真純さん、多くの絵本の編集に携わってきたフリーの編集者の山縣彩さん、子育てをしながらまちづくりや場づくりの活動に力を入れてきたデザイナー・カメラマン・ライターの小林未央さん。「子どもの権利」って大事だよね、広めたいねという篤き6人です。
現在、7月中の入稿を目指して作業は進んでいます。当初は、元となる本があるのだから作業は円滑に進むだろうと思っていました。ところが、そんなに簡単なものではありませんでした。10歳くらいの子どもが、飽きずに最後まで楽しく読めるものにしたい…。参考にと、国内外の子どもの権利の絵本も読んでみました。そこで気がついたことは、海外の絵本は「権利」や「人権」が、子どもの頃から当たり前に根付いていることが前提で描かれているということでした。どうして日本では、「権利」や「人権」がこんなに難しいものになってしまったのでしょう…?憲法とも通じるとても大切なことです。
伝えたいことは、「あなたは、どんなときでも人間らしく大切されていいんだよ」ということ。でも、それがとても難しい。だって現実はそうではないから。どうしたら、子どもたちに、本来あるべき国や社会の姿があり、あなたはそれを要求していいんだと説得力を持って伝えられるのか? 6人が知恵を出し合い、言葉と絵とデザインの総力を持って向き合っています。
国連子どもの権利委員会がコロナ禍に出した声明に光を当てた旧版の絵本。新版ではコロナ禍の後も読まれる本であって欲しいという願いから、その声明の下支えとなる子どもの権利に光を当てています。テーマは「非常時における子どもの権利」。これからも起こるであろう、災害や感染症の流行。そして家庭や学校に居場所がないことだって、子供にとっては深刻な非常事態です。
「きかせて あなたの気持ち」
気持ちは、権利が守られているかどうかの目印です。
★次回予告: 7月1日(木)「DEMO武田緑さんから、応援メッセージが届きました!」
引き続き、応援と拡散のご協力をよろしくお願いします。