絵本の絵を担当しているmomoが、みなさんからの質問にお応えします!
Q.絵本の中のクマは、なぜピンクなの?
A . 絵は、うまく描こうと思わなければ何でもありです。ピンクのクマは、本当にはいません。でも大きくて、優しくて、フワフワで、私の話を「うん、うん、そうなんだねー。」と聞いてくれるクマがいたらいいなーと思って描きました。本当にいないのならば、描けばいい。作ればいい。そしたら、そこに物語が生まれます。あなたは、ピンクの大きなクマさんに、何を話しますか?空想の世界が現実の世界を補ってくれると信じています。
Q .絵本の中に蝶々がいっぱいいます。意味がありますか?
A . あります。あるけど、みなさんの考えた意味も聞いてみたいです。この蝶々たちは、なんだろう?何を表しているんだろう?絵は、答えが一つじゃないことが素敵だなと思います。同じ1枚の絵を見て、感じることがたくさんあることが豊かです。みんなで正解がないことを楽しめたらいいなと思います。私が込めた意味は・・・バタフライ効果です。興味のある方は、調べてみてくださいね。
Q .旧版の絵本と新版の絵本で大きく変わった絵はありますか?
A .あります!項目7「コロナで子どもが逮捕されるの?」の絵です。旧版では、大きな警官が子どもたちに覆いかぶさるような怖い絵でしたが、新版では子どもが、たんぽぽの綿毛が舞うのを見つめる楽しい絵になりました。絵本の問いかけに、子どもがリラックスしてお話できるといいなと思います。そういえば原画展の時に、旧版の警官の絵に強く反応したのは私の職場に通う、精神障害のある方たちでした。日々、気持ちに波があったり、切迫した気持ちや不安を抱える方たちが、1枚の絵から連想するもの、受けるイメージの大きさを目の当たりにしました。子どもたちなら、尚更です。「伝えたいこと」がとても大事なんだなと思いました。
(明日に続く)