【みんなの居場所 ラピュタすずか】(不登校支援事業)では、ラピュタに来ている子どもたちのパーソナルストレングス(強み)を発見し、その強みを発揮できるようサポートするために、「ケアミーティング」(長谷川理恵さん開発https://being-prem.jimdofree.com/)を取り入れています。
相手の問題行動は見ずに、相手の幸福な未来像を描き、相手の強みを生かした支援を作るというもので、7月10日(土)は講師に鈴鹿市在住の日本アドラー心理学会認定家族コンサルタントの平野薫さんにお越し頂き、NPO法人shiningのスタッフメンバーでケアミーティングを開催しました。
対象事例は、クラウドファンディングで「すずかの若者応援基金」の所に記させて頂いているNさん。
今後も支援していく上で、支援に関わるスタッフが、支援の方向性について共通認識を持っていることが非常に重要だと思い、今回はスタッフ5名でケアミーティングを実施しました。
☆最初に、2年前から月に1回、食料を届ける形で支援してきたスタッフから、人物像について話してもらい、その次に最近支援に関わるようになった私ともう1人のスタッフが話をしました。
☆次に、その方自身や家族や生活状況などの環境要因について、ストレングス(強み)やリソースなどの健康な側面を見つけて、付箋に書き出し、出し合っていきます。
☆続いて、10年後、20年後の、子ども自身の望む暮らしを想像します。
☆最後に本人の望む未来に向けて、今より少しだけその方向に進むためには、誰が何をするのか話し合います。
私たちが描いた10年後のNさんの未来像は、かわいい子どもたちに囲まれて笑顔でいるNさんの姿でした。もちろん、これは私たちが勝手に想像したNさんの未来像です。
でも、家族に恵まれているとは言えないNさんにこそ、幸せな家庭を作ってほしいし、またその力がNさんにはあると私は信じています。この未来像をみんなの力で描けたことで、「あなたらなら大丈夫!」と、私たちサポートする側が強く思えたような気がしています。