ジビエ工房茂原からの現場レポート第2回です。
1回目のレポートはこちら→イノシシの捕獲現場からのレポートをお届けします!
農家の方からの連絡で捕獲現場に到着。
イノシシを食肉として流通させるには厳しい衛生基準があります。千葉県の場合、死んでから30分以内に加工場へ持ち込まなければいけない決まりがあります。
そこで我々は自社加工場であるジビエ工房茂原まで生きたまま運び込みをおこないます。
この為、捕獲されたイノシシを専用ケージに移し、専用の保冷車で運搬となりますが、ここでも危険と隣り合わせの作業となります。
一路保冷車はジビエ工房茂原へと向かいます。
ここで我々の取り組みの特徴をご説明します。
多くの自治体が駆除に対し報奨金制度を取っていますが、いろいろと煩雑な書類作成があります。
これらを各農家の方たちは自分たちの農地をイノシシから守りつつ、捕獲されたイノシシの処分から申請書類の作成などと色々と忙殺されている現状があります。
そこで、我々はまずそれぞれの自治体と協定を結ばせていただき、イノシシを捕獲した農家の方の報奨金申請の代行をさせていただきます。当然この報奨金は捕獲者である農家の方がお受け取りになります。我々は捕獲されたイノシシをいただき食肉加工して販売させていただきます。自治体はいままで廃棄に経費がかかっていましたがその分の経費を削減することができるのです。
さて、そうこうしているうちにイノシシの加工も終わったようです。
この加工過程の中でも、最新の食品衛生管理システムを導入しています。
一連の作業はクリーンルームで行われ、運び込まれたイノシシはオゾン水で洗ってから解体されます。また、放射能検査やE型肝炎ウィルスのPCR検査、さらに過去に銃で打たれている可能性もあるので金属探知機による検査も実施しますので安心してお召し上がりください。
さて次回は、千葉市動物公園のライオンたちに食べてもらうために、さらなる一手間のお話です。