クラウドファンディング終了まであと2日です!』
クラウドファンディングをする訳
(田丸の今後への想い)
今までしてきた事を含めてクラウド終了の日まで、皆さんに知って頂きたいと思い、毎日書き留めていきたいと思います。(興味ない方はスルーして下さい。)
『美方大納言小豆 きんつば』
公社時代、原点となった商品だ。特に思い出深いので文書に綴ってみたいと思う。
道の駅に入って、土産物がなかったと言う話しは以前した。元々特産品、レストランメニューの開発は観光協会時代から手掛けていた。『ザゼンソウクッキー』『山名御膳』『牛トロ丼』等は、公社に話をして採用してもらっていた。
入社当時、特産品開発はすべきものとして動いていた。
その中でこの地のピンの素材を土産物にと考え『美方大納言小豆』を使った『美方大納言小豆 きんつば』を作る事を目標にしていた。
しかし当初、出入りの問屋さんに話をしても、乗ってきてくれなかった。色々話をしていくうちに、相当なリスクがあることを教えてもらう。そのリスクを公社側が持たないと出来ない事も知った。
作ったものは買い取り、包装資材も公社側。失敗が許されない。その話を容認しても受けてくれる問屋さんはいなかった。
そんな中、新しく取引を始めた問屋さんに若い営業マンがいた。彼に話をすると、なんと『支配人、やりましょう』と言ってくれた。彼は本社に交渉始めた。リスクを公社が持つからと何度もお願いし、承諾を取り付ける事ができた。
そこから、勝負に出る。きんつば専門メーカーに営業マンと共に石川県の会社まで直接話をしに行く。そしてそこの社長直々に会い、想いを熱く語る。『分かった』いい返事をもらった。
それから試作に入る。商品が完成、包装デザインも決まる。スタートだ。
その中で一番の問題はロット(作る数)だ。一度に10ケース(24箱×10)、賞味期限3ヵ月(2ヵ月で売り切らないといけない)。
その時、道の駅で月に100個売れる商品は無かった。いち一か八で、発注する。得意の新聞にも取り上げてもらって発売にこぎ着けた。
蓋を開けるとなんと、飛ぶように売れていく。まさに望まれていたもの、待っていたものがこのご当地土産『美方大納言小豆 きんつば』だったのだろう。
当時、近くの観光地『湯村温泉』で、箱菓子なら年間5,000個売れればヒット商品と聞いていた。『美方大納言きんつば(今は美方ルビーきんつば)』はなんと1施設で年間1万個ちかく売れた大ヒット商品になった。
現在は多くのオリジナル商品を開発したので数は減っているが今なお売れ続けている。これを期にオリジナル商品をどんどん作っていった。
商品が売れた事もさることながら、一番心に残るのは、当時一緒に頑張ってくれた若い営業マンがいた事だ。今なお感謝しても感謝仕切れない。彼がいなかったら今の僕はない。見た目、小さな事だと思っても可能性にかける目を持った人に出会えるか、が運命だと思う。
当然ながら彼の会社の商品売上は、数年で道の駅菓子部門ではトップになった。
情熱があってやる気があって、一緒に頑張ってきた人達がいる。
取引先と付き合うのではなく人として付き合ってきた。それが自分を豊かにしてきたし、一番大事な事と思っている。
公社を退任してこれからもキッチンカーを初めとして今までと変わらない生き方を追及していきたい。まだまだだと思っている。
自分は捨て身になって魂を持って取り組めば道は開けてくると信じている。そして今後もそうありたいと思っている。
もちろん加えて色んな人と一緒に楽しくやっていきたい。