ここのねの中で知識の中心となる場所、それは図書館です。
本を読むことは世界を広げること。
だからこそ、子どもたちには本を読む楽しさを知ってもらいたい。しかし開校当初の図書室(本棚)が微妙すぎる・・・・。の状態でした。
そこで保護者の方と協力し、10ヶ月の期間を経てここのね図書室の本棚が完成いたしました。
図書館(本棚)を制作してくれたのは、木工作家兼ミュージシャンのピーターさん。
そして、そのサポートをしてくれたパートナーのまりこさん。
今回の本棚作りは、彼の中でも一番大きなプロジェクトだったそうです。
本棚の組み立ては、ほとんどのパーツが釘やネジを使わずに木組みで作られました。
戸をひいたときに、左戸が右戸の持ち手にぶつからないようにレールにストッパーをつけるなど、子どもたちへの気遣いや本を読むことへの工夫は至る所から感じることができます。
今回の本棚プロジェクトは、保護者の方からの提案で始まりました。今までここのねに並んでいた本棚は、お酒のケースと板を積み重ねて簡易的に作られてた仮の本棚。
ワクワクするような場所作りはこどもたちの好奇心を刺激し、多様な活動がここのねで生まれることを感じてきた2年間。
私たちスタッフにとって、本を読むことは世界を広げること。
だからこそ、子どもたちには本を読む楽しさを知ってもらいたい。けれど、図書室(本棚)が微妙すぎる・・・・。の状態でした。
だからこそ、保護者の方に提案してもらった時は、本当に嬉しかったのを今でも覚えています。
そして次に本棚をどんな人に作ってもらいたいかを話し合いました。
自分が大事にしたかったのは「ユーモアがあって、温かいものづくりを実践している人」
ただそれだけでした。
そこからピーターさんを紹介してもらい、打ち合わせを重ねていきます。
*自分の思い描く本棚のアイデアを共有したり
*本棚に使用する木材の種類を検討したり
*考えてもらった設計図を見ては、もっとこうしては?と良いアイデアを付け加えたり
そして、実際の制作では、大きな本棚を数回に分けてパーツを運搬し、保護者のパパさんやスタッフのパートナーさんにも組み立ての補助をしてもらいました。
お忙しい中、サポートしてくださったこと、心から感謝しております!
そして、約10ヶ月という長い月日を重ねていき、とうとうピーターさんの想いがたくさんこもった本棚が完成することがけていきました!
本棚が変わったことで、子どもたちの読書量は驚くほど増えました。環境が与える影響って本当に大きいのです。
すべての子どもが最初から本が好きなわけではありません。そんな時、私たち大人にできるのは、カリキュラムの中に読み聞かせや読書の時間を作ったり、本をすぐ手に取れるような環境を整えてあげることです。本がそこにあるだけでは、本はただの紙になってしまいます。
「環境が変われば人は変わる」
もっと子どもたちがワクワクするような場を、制限のある元酒蔵というこの場をさらにクリエイトしていきたいと思っています。
そのためにセカンドゴールのトイレの新設まで、なんとか実現したい!と考えています。
残り半分、最後までよろしくお願いいたします!