昨日、プロジェクトの募集が終了いたしました。ご支援下さった方とのつながりを大切に、リターン品のお届けやイベント実施の準備をしてまいります。また、プロジェクトページをご覧いただき、能登の塩づくり・NAGISA DININGに興味を持っていただいた方とも、またどこかで様々な形でご縁があればうれしいです。このプロジェクトを始めてから、塩づくりについてもっと詳しく知りたい!とメールでご質問をいただいたり、NAGISA DINING自体の活動や想いに興味を持っていただいたり、色々な方と価値観を共有する機会をいただくことが出来ました。このプロジェクトに協力して下さった皆様、応援して下さった皆様に感謝しております。ありがとうございました。NAGISA DINING
日本経済新聞に、NAGISA DININGの塩づくり体験の記事が掲載されました。「和倉温泉のホテル海望、能登伝統の塩づくり体験」(日本経済新聞電子版 2021年8月2日 19:42)「手塩にかける」塩づくり体験プログラムが企画された経緯など取材いただき、NAGISA DINING のコンセプトでもある”能登が誇る文化の魅力発信”として記事になりました。地域のつながりから出来た塩づくり体験。色々な形で広まり、人に会い、新しい発見につながっていくと嬉しいです。記事に記載している『秋のオンラインツアー計画』が、今回CAMPFIREで参加者募集中のプロジェクトです!
NAGISA DINING スタッフが奥能登塩田村さんへ”かん水”(塩分濃度の高い海水) を取りに伺いました。 平釜の大きさの次に、釜屋の中にある大きな胴桶のことも教えてくださいました。胴桶は、かん水を溜め、ろ過する桶です。「竹炭や黒炭、砂でろ過するけど、棕櫚(しゅろ)の木の皮も使うよ。」?しゅろ?の木?「棕櫚の木は、お寺の鐘つきの棒の木ね。」「繊維状の毛のみたいな木の皮が良いろ過装置になるんよ。」と浜士さん。ろ過装置まで天然素材なんですね!かん水のろ過に鐘つきの棒の木が使われていると聞くと、何とも有難い気持ちになります。お客様に出すものだからと、さらに丁寧に手ぬぐいでろ過したかん水を容器に詰めてくださいました。分けていただくかん水には、塩づくりの歴史も手塩にかけられた手間暇も想いも全てが詰まった貴重な重みがあります。「今度は体験しに来たいです!2日間コースもあるんですよね?」と帰り際に食い気味に聞くNAGISAスタッフ。「おいでおいで、実際に体験すると塩づくりで大切にしていることを身をもって感じることが出来るよ。」帰るころにはまた行きたくなっている。温かい人に会える奥能登塩田村さんです。知ってもらいたい!ーーーーーーーーー釜屋へかん水が運ばれるまで 海水を汲んで海岸を10回程往復し塩田へ運びます。 ▽ 約600リットルの海水を約40分間かけて、塩田に均等に撒きます。 撒いた海水の水分を早く乾燥させるため、塩田の砂に筋目を入れます。 (↑この作業を朝6:00までに完了) ▽ その後8時間程、太陽にあてて乾かします。 ▽ 8時間程度乾燥させた砂「かん砂」を集めます。 集めた砂を入れる「垂舟(たれふね)」と呼ばれる木製の箱を組み立てます。 ▽ 砂の入った垂舟の上から海水を流し込み、砂に付いている塩の結晶を垂舟下部の溜池に溜めます。 その溜まったかん水を釜屋まで運んで、釜炊きが始まります。 ▽ かん水は、塩分濃度24%程度になるまで約6時間煮詰め荒炊きをします。 荒焚きしたかん水を一日程度冷まし、竹炭・黒炭・砂が層になった胴桶でろ過します。 このろ過後の貴重なかん水を、 NAGISA DININGの「手塩にかける」塩づくり体験のために分けていただいています。[#PROCESS] 塩づくり体験プログラムパンフレットでも紹介しています!
NAGISA DINING スタッフが奥能登塩田村さんへ”かん水”(塩分濃度の高い海水) を取りに伺いました。浜士さん自らかん水を汲んでもらえるというので、すかさず「かん水を汲むところ、見せてもらえないでしょうか!」と、釜屋へ同行させていただきました。*浜士(はまじ)さんは、製塩の技術者で揚げ浜式製塩の責任者です。釜屋は、かん水を焚く釜(厚さ1〜1.5cm、直径2m、深さ30cmの平底の鉄鋳物)が置かれている茅葺きの建物です。釜屋の中へ足を踏み入れた瞬間、厳かな雰囲気に身が引き締まり、塩づくりの歴史とそれに向き合ってきた能登の人の気概を感じます。「この平釜に入るかん水は、昔の単位で『3石(こく)3斗 (と)3升(しょう)』。」 さんごく、さんと、さんじょ。 さんこく?さんと、さんじょう? 初めて耳にすると聞き取れないものですね。 でも、ものすごく覚えたくなります。「これを計算してみたら、だいたい600Lになるんよ。」と浜士さん。 1石=約180L 3石=約540L 1斗=約18L 3斗=約54L 1升=約1.8L 3升=約5.4L 599.4L… ホントだ!(家に帰ってよくよく調べて計算した)釜の容量を昔の単位で教えてくれる浜士さん。使われている道具に長い歴史があることが、道具愛とともに伝わってきました。塩づくりの厳しい職人の世界の中へ、温かく迎えてくれる奥能登塩田村さんです。知ってもらいたい!ーーーーーーーーー釜屋へかん水が運ばれるまで 海水を汲んで海岸を10回程往復し塩田へ運びます。 ▽ 約600リットルの海水を約40分間かけて、塩田に均等に撒きます。 撒いた海水の水分を早く乾燥させるため、塩田の砂に筋目を入れます。 (↑この作業を朝6:00までに完了) ▽ その後8時間程、太陽にあてて乾かします。 ▽ 8時間程度乾燥させた砂「かん砂」を集めます。 集めた砂を入れる「垂舟(たれふね)」と呼ばれる木製の箱を組み立てます。 ▽ 砂の入った垂舟の上から海水を流し込み、砂に付いている塩の結晶を垂舟下部の溜池に溜めます。 その溜まったかん水を釜屋まで運んで、釜炊きが始まります。 ▽ かん水は、塩分濃度24%程度になるまで約6時間煮詰め荒炊きをします。 荒焚きしたかん水を一日程度冷まし、竹炭・黒炭・砂が層になった胴桶でろ過します。 このろ過後の貴重なかん水を、 NAGISA DININGの「手塩にかける」塩づくり体験のために分けていただいています。[#PROCESS] 塩づくり体験プログラムパンフレットでも紹介しています!