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こんにちは!fogの大垣です。
本日は「élabファミリーと繋がるコース」のラスト、「élabご近所の革細工職人が床革レザーで制作!オリジナルコードホルダー//オリジナルピアス」をご紹介します。
まず、革細工職人さんにご協力いただけることになった経緯から。クラファン本文にも書いた通り台東区は昔からものづくりが盛んな地域な上、クリエイターやデザイナーの支援も地域をあげて行われています。施設や機会も充実し、例えば台東デザイナーズビレッジ、アートインレジデンスのALMOST PERFECT Tokyo、そして今回ご協力いただくきっかけとなった浅草ものづくり工房があります。各施設に今後のご協力に向けてご連絡しており、その中でまず具体的な形でご協力頂けることになったのが浅草ものづくり工房だったのでした。
私達が職人と連携した地域内の循環を重要視していることには理由があります。
ひとつはエネルギーの視点です。気候変動や脱炭素を考慮するべきこれからの時代に、ざわざ遠くから物や資源を仕入れることは今後続けられなくなります。また脱炭素という視点からもふさわしくありません。もうひとつは、そうしたこれからの未来に向けて、他地域に依存しないで地域内で暮らしが成り立つことで私たちは生き抜けるからです。
今回、廃棄されてしまう床革を使ったアイテムを作ってくださるのはそこに入居されている 革細工職人のokiさん。代表の島田さんにご連絡をした際、「循環の文脈なら廃棄される革をアップサイクルしている職人がいるよ」とお繋ぎ頂いたのでした。島田さん、ありがとうございます。
fog大山と共に実際の工房を訪問。okiさんは現在子育て中だそうで、工房にはお子さんを寝かせておく用のベッドが!素敵です。
okiさんは以前物を作る会社に所属していたものの、そこで生まれてしまう廃棄部分を目の当たりにして独立を決意。現在は「人と環境にやさしい製品づくり」をテーマに、廃棄されてしまう部分の革を使った製品の作成や、お直し・アップサイクルをされています。
そんな背景からélabのコンセプトや取り組みにも共感してくださり、私たちも同じ想いを持つ方と協働できることにとても心躍らせながらクラファンリターンの話を進めました。
こんな経緯で実現したokiさんが手掛けるリターンは2つ。ひとつは、普段は廃棄されてしまう「床革(とこがわ)」という部分を使ったコードホルダー。画像では暗い茶色の方で、表面に繊維感のある革です。スマートフォンなどの一般的な充電器が束ねられるほどの大きさです。
もうひとつは、ハンドバックなどを作る際に余った革にokiさんが色を重ねて作ったピアス。夏にも合うように鮮やかな染料を重ねたそうです。とてもかわいい...。
ちなみに余談ですが、okiさんのブランド名である「yourth(ユアーズ)」は、その字体にも素敵なストーリーがありまして。ロゴを考えているタイミングで娘さんが生まれたため、子供が最初に馴染むフォントということで学校の教科書用に作られた経緯があるものを選んだそうです。数年後には娘さんにもこのブランドの商品企画に参加してもらいたいという夢もあるのだとか。その光景を想像しただけでも微笑ましいです。
今後マテリアルラボでも一緒に何かやっていこうと計画中ですので、是非お楽しみに!