然別の美しい自然を体感できる園地へのリニューアルを目指して
鹿追町は平成25年に再整備計画に取り組み国立公園内であるので保護と利用のバランスには十分に配慮し、自然の植生と地形に負荷の少ない形で施設が整備できるよう検討を重ね、省庁との協議を重ねていました。園路は然別の景観軸を強調した動線で、歩くことで然別の魅力を感じられるユニバーサル園路とし、然別湖は湖岸から湖が急に深くなっており、水に触れたり湖水に近づく場所が少ないので、デッキを整備することで湖のそばで佇むことができる場所を確保し、イベントなどではステージにもなるように計画しました。ピクトグラムを利用し誰もがわかりやすいサイン計画などを盛り込んだ計画を策定してます。平成27年度にユニバーサル園路整備が完了し、平成28年度にはデッキ、サイン類の整備工事が進められました。
引用:高野ランドスケーププランニング様より
ただ遊覧船の乗り場は長年石階段のままで、車椅子の方が湖畔園地にはアクセスできても「遊覧船に気兼ねなく乗る」という感じではなかったと思います。
船長含めスタッフやお連れ様が4人がかりで車椅子を持ち上げて運んでいました。私どもは全然気にはしてませんでしたが、車椅子に乗っていた方はもしかすると「大勢に手伝ってもらって恐縮する」と思っていたかもしれません。
少しでも気兼ねなく乗船頂ければ見える景色も格別なのではないかと思います。
ということで公言しておりましたバリアフリー化第一弾のスロープが本日到着いたしましたので早速活動報告にUPさせて頂きます。
アルミ製の頑丈な作りで耐荷重300㎏、全長300㎝の伸縮型スロープです。
どうしても期間限定のアクセスという事と、水位の上限で桟橋が動くという事で常設スロープというのは難しいので必要な際にすぐ対応できる持ち運び用にいたしました。
試しに推定80㎏のスタッフに乗って頂きました。降ろすときは後ろ向きで車いすの背中に右太ももを当てながらゆっくり降ろしてみました。
今まで4人がかりで降ろしていた階段も一人で降ろすことが出来ましたので今後の活躍に期待が持てました。
ちょっと傾斜がきついですが運用には問題ない事が分かりましたので、今後も引き続き試行錯誤を重ねて、すべての方が利用しやすいように改善していければと思います。
ご支援頂いた皆様には改めて感謝申し上げます。ありがとうございましたm(_ _)m