宇野です。週末はただひたすら、原稿とデザインをチェックしていました。遊びに行きたい……です……。
さて、今日は今回の目玉記事の一つ、東北地方(仙台、石巻、女川、気仙沼、陸前高田)への取材旅行について書きたいと思います。この取材は、『モノノメ』創刊号で最初に行った、そして最大規模の取材でした。予備日を1日取ったので、3泊4日。仙台まで新幹線で向かって、そこからレンタカーを借りてこれらの街を回ってきました。具体的には石巻と気仙沼に一人ずつ、僕の知り合いが民間の立場から復興事業にコミットしていて、その二人の話を聞いて、そしてそれぞれの土地を回ってくるなかで考えたことをぶつけるといい記事になるんじゃないか、というのが基本構想でした。(ちなみに石巻で取材した松村豪太さんは僕の高校の先輩、気仙沼で取材した小野寺靖忠さん(通称「やっちさん」)は「風の谷を創る」のメンバーです。)
その結果どのような取材になったのか……は、本誌に取っておくとして、ここではそのこぼれ話を少ししたいと思います。本文には紙幅の関係で入れられなかったけれど、この取材旅行はそれほど予算のあるものではなかったのですが、はっきり言って食べたものが全部美味しかったです。それも、ものすごく。
まず、仙台の牛タン。いまは仙台の有名店が東京にも進出して来ていて、手軽に本場の味を楽しめるのだけれど、この日は泊まったホテルの近くに仙台市民に人気の個人経営のお店があったので、そこに行きました。これが本当に素晴らしく、厚切りの牛タンを漬物と麦飯で食べるという文化の完成度の高さに、改めて打ちのめされました。
あとは、石巻で取材した松村豪太さん連れて行ってもらった石巻のお店で食べた海鮮の数々。特に名前を聞いたこともない深海魚のフライがこれまでに食べたことのないクリーミィで繊細な風味を持っていて、びっくりしました。
気仙沼では、もちろん新鮮な海鮮は文句なしに美味しかったのだけど、取材先でもあるやっちさんの経営するアンカーコーヒーで海を見ながらコーヒーを飲んで、ドーナッツを食べた(普段はこういうお茶受け的な甘いものを僕はほとんど食べないのだけど、このときはどうしても欲しくなった)のも、最高でした。
あ、もちろん、女川の名店「金華楼」の味噌ラーメンも忘れずに食べてきました(平日で、なぜか中華料理屋の主人が気合を入れて焼いている同じく名物のクロワッサンが買えなかったのが残念……)。
この文章を書いて、写真(食べ物中心)を整理していて思ったのですが、僕はこの編集作業のワーケーションに夏の石巻や気仙沼に改めて出かけるのが正解なんじゃないだろうか……という考えが止まらなくなっています。松村さん、やっちさん、そのときはよろしくお願いします。