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親の言う「誰のおかげで大きくなれたと思ってる!」について本気で反論したい。

親に言われた「誰のおかげで大きくなれたと思ってる!」 多分、親のおかげ、でも、なんか違和感 そんなある日であった「政治哲学」、きっとこの違和感の答えは思想家の著作の中にある………はず。

現在の支援総額

9,000

18%

目標金額は50,000円

支援者数

3

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/11/02に募集を開始し、 3人の支援により 9,000円の資金を集め、 2018/01/19に募集を終了しました

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親の言う「誰のおかげで大きくなれたと思ってる!」について本気で反論したい。

現在の支援総額

9,000

18%達成

終了

目標金額50,000

支援者数3

このプロジェクトは、2017/11/02に募集を開始し、 3人の支援により 9,000円の資金を集め、 2018/01/19に募集を終了しました

親に言われた「誰のおかげで大きくなれたと思ってる!」 多分、親のおかげ、でも、なんか違和感 そんなある日であった「政治哲学」、きっとこの違和感の答えは思想家の著作の中にある………はず。

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▼はじめに

親からしょっちゅう言われる「誰のおかげで大きくなれたと思ってる!」

それを言われると、なんとなく親の理不尽を受け入れなきゃいけない気がする。

多分、親のおかげ、でもなんか違和感。

そんなとき高校の授業で知った「社会契約論」

国民が国家に従う理由。それが、親が子に従う理由のヒントとなる。

家族関係、親子関係のヒントは、政治哲学の思想家の中にある。

 

そんなことに気が付きました。

▼出会ったプラトンの「クリトン」

突然だが、古代ギリシャの哲学者プラトンの著作「クリトン」という作品を紹介させてください。

無実の罪で死罪を言い渡され収監されているソクラテスに対し、友人であるクリトンが助けに来るところからこの作品は始まります。クリトンはソクラテスに対し必死に脱獄しようと説得しますが、ソクラテスはそれを頑なに拒否し、どうしても脱獄して欲しいなら自分と議論して納得をさせろとクリトンに伝えます。そこからソクラテスによる問答が始まります。以下に、その問答を要約させていただきました。

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ソクラテス「もし私が脱走するといったら国はこう言うだろう。ソクラテス、脱走などして法を破るということは、国家の転覆に繋がるではないか。あなたはそんなことを目論むのか。」

それに僕らはこう応える

「そうです、ただ国家は私に不当な判決をくだしたのです。」

国家はそれにこう応える。

「ソクラテスよ、国家とあなたの取り決めはその程度のものだったのか、あなたは国家の取り決めでここにいるのだろう。何を持ってそれに反することができるのか。あなたの父と母は我々の助けを得て結婚し、そなたは我々が定めた法律に基づき音楽や体操(法律に基づきこれら普通教育を子供に与えることが扶養の義務であった)を与えられたのだろう。」

「それならばあなたは国家によって生を受け、養育され、教育を受けたのだ。それで国家とあなたが対等なわけがないだろう。だから人は祖国に畏怖の念を持ち、その怒りを買ったときは、父親が怒っているとき以上に穏やかに、そして恭しく、怒りをなだめるように頼み、考えを変えてくれるよう説得し、どうしてもだめなときは従うのではないのか。もし我々があなたを罰しようとするならば黙ってその刑に服さなければならないのだ。」

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太字の部分の「国家」を「親」に変えたらどうでしょう?

「あなたは親によって生を受け、養育され、教育を受けたのだ。それで親とあなたが対等なわけがないだろう」

…うん、全く違和感がない。

ソクラテスはこのような関係では「理不尽な死罪」さえ、受け入れるべきという考え方のようです。

▼このプロジェクトで実現したいこと

しかし、この本には続きがあります。

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もしあなたが我々のことが嫌いならば、アテネから出ていけばいいのだ。成年(当時は18才)に達し、都市における我々のやり方を見た上で、気に入らなければ、好きなところへ行って構わないのだ。我々法はそれを禁じたり邪魔したりはしない。」

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このような関係は、あくまで国家と個人の関係、これを親子の関係でいうのならばどうなるのだろう。

それを考えて、自分なりの考えをまとめたいと思っています。

▼プロジェクトをやろうと思った理由

おそらく、「子は親に従うべき」であるということを100%否定する人もいなければ、100%肯定する人もいないと思います。

そもそもなぜ子供は親に従うのか。ご飯を提供するから?。あるいは子は親の所有物のようなものなのでしょうか?

「理屈ではなくそういうものなのだ」と言ってしまうのは簡単ですが、おそらくその結論では子も親も納得しないと思います。

本屋には、数え切れないほどの育児本も、政治哲学の解説本も存在します。

しかし、それらを結びつけるような本は見当たりませんでした。

「屁理屈」と言われてしまえばそれまでですが、そんな「理屈」による育児本があってもいいんじゃないか、と思いました。

▼資金の使い道

大きく分けて2つの使い道を考えております。

①様々な思想家たちの書籍、その研究書の購入費用。

孔子に代表される中国、諸子百家の思想家たち

中世ヨーロッパのニッコロ・マキャベリ、トマス・ホッブズ

近世に入ってからは、フリードリヒ・ニーチェ、ジョン・スチュアート・ミル

可能であれば、旧約聖書や、新約聖書をはじめ、宗教的価値観からの親子関係に関する考え方

そういった様々な哲学者の著作、またその分析の本から、様々な親の「理不尽」に対する分析をしていきたいと考えております。

勿論、基本的には図書館を利用しますが、漠然としている点も多いため、本に書き込みながらまとめていきたいです。

そのための中古本等の購入費用等に充てさせていただきます。

 

②自分の考えの普及費用

まだまだ未熟なものではございますが、もし、皆様が面白いと思っていただけるようなものになった場合

何かしらの形で、より多くの人の目に触れる形にできればと考えております。

そのための費用等に充てさせていただきます(その際には改めて既にご支援いただいた方には追加のリターンをご提供できればと考えております)。 

▼リターンについて

自分の考えをまとめたものをご提供させて頂きます。

一つのテーマにつき原稿用紙5枚程度で、最低でも5人の思想家については研究します。

最低金額が3000円という、あまりにも高額の設定となってしまうため、

3000円のご支援で、お礼のご連絡と、自分がまとめた考えをすべてデータをでお届けします。(メールでお届け予定となります)

▼最後に

ご支援いただいたすべての方に、お時間はかかってしまうかもしれませんが、最低でも5人分の研究データはご提供しますし、その後に思い付いた内容についてもその都度ご提供させていただきます。

また、もし内容にご質問があれば、可能な限りそちらにもメール等にてご返信させていただければと思います。

私のような、研究者でもなければ有名な執筆家でもない無名な一素人の書に3000円ものご支援を頂くことは大変申し訳ないところではございます。

ただ、自分なりに考えた結果、このクラウドファンディングという方法が一番いいと考えました。

ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

最新の活動報告

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  • この度はご支援、また数あるクラウドファンディングの中から当プロジェクトをご覧いただき誠にありがとうございます。 プロジェクト本文に記した、プラトンの「クリトン」から考える「誰のおかげで大きくなれたと思ってるんだ」 第2回のニッコロ・マキャベリの「政略論」「君主論」から考える「子供は俺に従えばうまくいく!だから文句を言うな!」 第3回のトマス・ホッブズの「市民論」「リヴァイアサン」から考える「子供は俺がいないと生きられないのだから従って当然!文句は働いてから言え!」  第4回のバールーフ・デ・スピノザ「神学・政治論」から考える「いいから黙って言うことを聞きなさい!」という「理屈を超えた理屈」 第5回のイマヌエル・カント「人倫の形而上学」「道徳形而上学の基礎づけ」から考える「あなたは間違っているの!」「私が正しいの!」 に続きまして、第6回(番外編2)として、モーセ「出エジプト(旧約聖書)」から考える「両親は敬うものだ!だから理不尽も許される!」が完成いたしました!(番外編のためボリュームは少なめです) 世界のほぼすべての宗教には、親(年配者)を敬いなさいとの教えがあります。 当然これまでご紹介させていただいた哲学者たちも、多かれ少なかれキリスト教的価値観のもとで生活をしており、それが思考に影響を与えていることは間違いないと思います。 ですので、一度初心に戻って、旧約聖書の出エジプトにある「父母を敬いなさい」という記述について考えてみました。 番外編のため、非常に短編となっていますが、是非楽しみにお待ち頂ければと思います。   また、支援終了まであともう数日となりましたので、昨日から支援終了まで現在書きかけのものを仕上げていければと思います。 書きあがり次第、どんどん活動報告させていただきますので、是非楽しみにお待ちください!   今後ともよろしくお願いいたします。 もっと見る

  • この度はご支援、また数あるクラウドファンディングの中から当プロジェクトをご覧いただき誠にありがとうございます。 プロジェクト本文に記した、プラトンの「クリトン」から考える「誰のおかげで大きくなれたと思ってるんだ」 第2回のニッコロ・マキャベリの「政略論」「君主論」から考える「子供は俺に従えばうまくいく!だから文句を言うな!」 第3回のトマス・ホッブズの「市民論」「リヴァイアサン」から考える「子供は俺がいないと生きられないのだから従って当然!文句は働いてから言え!」  第4回のバールーフ・デ・スピノザ「神学・政治論」から考える「いいから黙って言うことを聞きなさい!」という「理屈を超えた理屈」 に続き、 イマヌエル・カント「人倫の形而上学」「道徳形而上学の基礎づけ」から考える「あなたは間違っているの!」「私が正しいの!」が完成致しました。 親御さんの言う「正しい」とはいったい何をもっていっているのでしょうか? 「普遍的な善さ」について考えたカントから「普遍的な正しさ」について考えたものとなっております。 また、同時にアンパンマンの作者でもある故やなせたかしさんのアンパンマンからも一部引用させて頂きました。 アンパンマンが考えられた背景から、「普遍的な正義」について検討しております。  これまでとは少し毛色が違ったまとめとなりましたが、様々な考え方から自分なりの考えをまとめました。 支援終了まであともう数日となりましたが、是非楽しみにお待ちください! もっと見る

  • この度はご支援、また数あるクラウドファンディングの中から当プロジェクトをご覧いただき誠にありがとうございます。 プロジェクト本文に記した、プラトンの「クリトン」から考える「誰のおかげで大きくなれたと思ってるんだ」 第2回のニッコロ・マキャベリの「政略論」「君主論」から考える「子供は俺に従えばうまくいく!だから文句を言うな!」に続き、 第3回のトマス・ホッブズの「市民論」「リヴァイアサン」から考える「子供は俺がいないと生きられないのだから従って当然!文句は働いてから言え!」が完成いたしました!   独特の表紙で有名なトマス・ホッブズの「リヴァイアサン」、国がなければ国民が生きられないという考え方と、親がいなければ子供は生きられないという考え方を重ねて比較してみました。 子供が親に対して制限されること、制限されるべきではないこと、自分なりに考えがまとまりましたので、是非楽しみにお待ちください!   また、第4回として、バールーフ・デ・スピノザ「神学・政治論」から「いいから黙って言うことを聞きなさい!」という「理屈を超えた理屈」も完成いたしました!   ここまでのものと違い、これは理屈を超えた理屈、理由なんかなくとも子供は親に従うべきという考え方について考えてみました。 過去には権力者は当然に国民を支配することができ、同時に父親も当然に子供を支配することができた。それから今の世の中とは何が変わったのか。 そんな理屈を超えた暴論に見える考え方について、自分なりの考えをまとめました。 是非楽しみにお待ちください!   もっと見る

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