今回はエラード・アルマンドDREAMセンターに訪問した時の様子をご紹介します。
同センターはブランタイアで最も大きいセンターであり、診療部門、カウンセリング部門、薬剤部門、研究所に分かれています。患者は約5,000人(女性3,515人、男性1,507人)、アクティビストは30人、スタッフは約20人。毎日、約200人の患者が訪れます。月曜日から金曜日に診療を行い、月に一度、土曜日に10代の患者のための特別ミーティングが行われます。
マラウイでは、HIVの本格的な治療はエジディオの活動から始まりました。患者の情報は身長、体重、血液の分析結果、家族構成や家族の罹患状態を含め、最初の受診から登録されており、健康状態の変化を把握することができます。受診予約も登録されており、もし受診しなかった場合は、コンピューターが知らせてくれます。受診しなかった患者には、電話で連絡しますが、それでもコンタクトできない場合はアクティビストが家庭を訪問し、医師のメッセージを届ける仕組みになっています。また、アクティビストは毎週月曜日に病院スタッフと会議を持ち、患者の情報を共有しています。
研究所には最先端の機材、それを適切に扱うことのできる専門家、技術者がおり、マラウイだけでなく中央アフリカで重要な意義を持っていると言います。例えば、新しい採血方法を考案することで、患者にとって負担を減らし、コストを200ドルから80ドルに下げることができました。こうしたことを国に提案し、国の医療をリードする存在となっています。また、DNAの変化により新型のHIVウイルスが見つかった場合、ウイルスがどのように変化したか、その理由、そして新型ウイルスを抑えるために薬をどのように変えれば良いか、といったことも研究されています。
マラウイでは医師不足も深刻な問題です。人口1,700万人に対して医師は200人。専門医も遠く離れた大病院にしかいないため、同センターでは、他の病院と共通のソフトウエアを使い、連携を取ることで、他の病院に行けない患者に対しても専門医の意見を踏まえた診察を行っています。
次回は現地の保育園の様子をご紹介しますね!