本日は伊根町文化協会主催の『 浦嶋の歴史と物語 』を演目とした宮司による講演会に参加。
前半は主に配布資料に沿って歴史概要の説明。
浦嶋伝説の変遷を年表にした資料
日本書紀にも記述されている浦嶋子伝記は最後に詳細は丹後風土記を見て!と書いてあります。
要は詳細は丹後国風土記の浦嶋子伝記に詳細があるよ!って事なんでしょう。
その丹後国風土記をまとめたのが当時の鎌倉幕府下の名古屋から派遣されたお偉い人。
赤染右ェ門という人物で禰宜という役職で当時は重職。
この方、武士でありながら有力、有能な政治家の一面も持っておられたそうです。
確かに風土記資料の冒頭をよく見ると与謝の郡、日置の里、筒川の村あり。
筒川の嶋子、水江の浦嶋子という記述がある。
現在もその地名が残る伊根町の浦嶋神社が、全国数ある浦嶋伝説の発祥の地と言われる所以はここにある。
前回の報告で挙げた日本最古の浦嶋口伝記なる物は、丹後国風土記の逸文を書写した物で、専門チームにより日本最古の浦嶋口伝記の可能性大と鑑定されています。
浦嶋伝記の絵巻はこの丹後国風土記逸文を基に描かれた物です。
宮司が行う浦嶋絵解きとは、簡単に言うとこの丹後国風土記逸文に書かれている浦嶋子のお話の場面を絵巻きを使いながら説明している物です。
簡単に言うなら、「 じゃあ、アンタやってみ!」て言われて出来る代物でもありません。
目下、猛勉勉中でございます。
ここで約7分間の休憩を挟み、前半は終了します。
後半は絵巻きに描かれた部分をクローズアップしたスライドを見ながら、当時の文化や時代背景を検証していきます。