今回のクラウドファンディングにあたるものとは少しずれてしまうかもしれませんが、移転に伴い、現在の業態含め飲食業とは…をひとつひとつ見直してみようというのがサブコンセプトにあり、親戚が40年以上営んでいる福島県白河市へ白河中華そばの研修へ行かせていただきました。
ご存知の方も多いかと思いますが、現店舗でもしゃぶしゃぶのコースのシメとしてお出ししているこの中華そば。
大きな特徴として加水率が50%を超える超多加水麺。
加水率が高い事により、機械が通らず大阪の麺業者ではなかなかやっていただけるところがなく当店では地方から取り寄せていました。
そんな白河中華そば。
80歳をこえる叔父さんが毎朝3時過ぎから作業をスタートし、練っては寝かせ練っては寝かせ……とてつもない作業です。
現地に行かれた事がある方はご存知かと思いますが白河市内のラーメン屋、ほぼラーメンと白ご飯しかメニューにありません。餃子もない店がほとんどです。
シンプルな、シンプルすぎるからこそ繊細さが際立ち飲食業の原点に立ち返る事ができました。
現地でお世話になった親戚はもちろん、お店の方や接していただいた全ての方々、街の空気の優しさに感謝するとともに、忘れていたものを思い出させていただきました。
合理化が急速に進む世の中で、やはり私はあえて時間をかけ人と触れ、手作業を加えて作り上げることの大切さをお店づくりを通じて理解していただける方と時間を共有したいと考えています。
さあ、しゃぶしゃぶのシメとして、この中華そばも新しい店舗でどこまでの事ができるのか…限界点までこれから練り上げます!