ヤンゴンで社会人体験
中学2年生の時、私はミャンマーのLive the Dreamという会社で、職場体験をさせて頂きました。初めての社会人体験がヤンゴン。今思い出すと貴重な経験でした。
Live the Dreamは、ミャンマーの若者に職業を紹介するビデオを作る会社です。
ミャンマーには職業の多様性や「職業を選択する」という意識がまだ若者の中に浸透していないそうです。ロールモデルを紹介することで、若者が職業を知り、将来像を描き、学び、働く社会を目指していると聞きました。
ボディービルダーさんの取材に同行したり、実際に動画のストーリーラインを書かせていただいたり、ミャンマー人のスタッフさんとランチをしたりしました。一緒に食べたシャンカウスエが美味しかったです。
ミャンマー人スタッフの方から聞いたお話が、とても印象的でした。
「両親にご飯をご馳走したい」と同僚からお金を借りたのに、そのお金を道中で困っている子どもたちに全て渡してしまい、両親にご馳走はできなかったそうです。当時、話を聞いたときはびっくりしました。もっと驚いたのは、周囲が「それはいいことをしたね」という反応だったことです。
驚くことに、そういうエピソードはミャンマー中にたくさんあって、珍しいことではありませんでした。お互いに助け合ったり、ドネートしたりすることが、日常の一部なんだと感じました。
世界人助け指数、日本は最下位
ところで、2021年のworld giving index(Helping a stranger, Donating money, Volunteering timeの3項目)で、日本は総合最下位だそうです。ちなみにミャンマーは4位でした。
こういう指標に対しては、さまざまな意見や見方があると思いますが、人を助ける人が少ないということは、自分が困ったときに助けてもらえないということなんだな、とこの記事を見て思いました。
そもそもホモ・サピエンスは、生物的に弱く助け合ったからこそ繁栄したと聞いています。(by兄)お互いの思いに寄り添って助け合って生きること、つまり共助・共存といったことは、私たちが本能的に持っているものだし、人間らしさそのものと言えるのかもしれません。
私たちは、思いがけなくたくさんのご支援をいただきました。改めてご支援に感謝し、活動に対して責任の重さも感じています。いよいよ、ミャンマーにかるたを届ける活動を開始します。現在セカンドゴールに向けて、話し合いを始めています。皆様には引き続きクラファンへのご支援、そしてミャンマーを知る支援、伝える支援をお願いします。
(野中優那)