今朝、もう本当に死を待つばかりといった感じの、
弱り切った小さな蝶がいました。
シジミチョウの仲間ですが、種類の詳細はわかりません。
そおっと花壇にその蝶を置き、仕事をし、夕方、その花壇に行くと
蝶は花壇の前で死んでいました。死んでから誰かに踏まれたのか、翅は片側がなくなっていて、藤色に美しく輝く翅の内側が見えていました。
私は、この美しい翅がもったいなく思い、
この蝶の亡骸を持ち帰り、顕微鏡で見てみる事にしました。
10年も前に8万円という大金で買った顕微鏡に、同じく、
その頃買った一眼レフカメラを接続し
シジミチョウの翅を見てみると、綺麗な鱗粉(りんぷん)が一面にびっしりと並んでいるのがわかりました。
蝶の翅を触ると、指の腹にくっつく粉、それがこの鱗粉です。
この鱗粉のおかげで、雨水などをはじいたり、太陽熱を吸収したりできます。
こぼれてしまった鱗粉を、もっと倍率を上げて見ると、そのひとつひとつが
微妙に大きさも形も異なり、その蝶の独特で繊細な模様を創り出している事がわかります。
そして、もっと拡大して見てみると、
鳥の羽のような形の鱗粉は、下側に棒状のものが飛び出ていて、
それが翅に無数にあるソケット状の穴に一個ずつ刺ささる構造である事がわかります。
小さなチョウ1匹をとってみても、
本当に恐ろしい程に緻密な身体の創りをしています。
そこに命の重みを感じざるを得ません。
当プロジェクトも、残すところ、あと2日になってしまいました。
現在までにページのシェア269件!
ご支援者様、46名様!
目標達成率47%にもなりました。
小さな命を守り、少しでも幸せに暮らさせてあげたい!という暖かいお気持ちの御支援に心から御礼申し上げると共に、必ずや、自分の責務を全うしたいと強く思います。
そして同時に、このような命の神秘とその尊さを
生涯を賭けて、発信し続けていければと考えております。
残りわずかですが、最後まで応援、
どうぞよろしくお願い申し上げます。
2021年11月27日 佐藤栄記