こんにちは、プロジェクトオーナーの佐々木 孝と優紀です。
改めまして、本年も何卒よろしくお願いいたします。
関東圏でも雪が降り始め、全国的に冷え込んできていますね。雪国秋田は連日最高気温が零度を下回る日が続き、大吹雪で新年のスタートを切りました。降り積もる雪は蔵の中まで舞い込み、和釜も雪化粧をまとっています。
蔵の仕事始めは1月6日からでしたが、麹の温度管理にお正月休みはありません。杜氏は元旦も蔵に訪れてはしっかりと麹の温度管理をしてくれていました。
そして、しばらくの間YAMABUKI樽熟成のご報告をお待たせしておりましたが、皆様のおかげでオーク樽・桜樽・栗樽の準備が完了し、昨年度にYAMABUKI樽熟成の仕込みを無事終えることが出来ました。
オーク樽には目立った変化はみられないものの、桜樽と栗樽の鏡面には酒がじんわりと染み出し、特に桜樽は鏡面の色が濃く変わってきています。木材の違いで目に見える程お酒の浸透度に差が生まれてくることは、私たち作り手にとっても興味深い発見です。
各樽のYAMABUKI樽熟成の状態を確認したところ、まだ樽香も味わいも浅い状態ですが、オーク樽はかすかにスモーキーでウッディな香り、桜は華やかですっきりとした香り、栗は栗特有の濃密で繊細な香りが薄っすらと出てきており、それぞれの個性が順調に育まれて、今後の仕上がりが期待できるようなテイスティングとなりました。
雪が降り積もる町の一角でYAMABUKI樽熟成の誕生は始まっています。今年3月下旬(予定)の配送まで、どうかみなさま楽しみに待っていてくださいね!