こんにちは、プロジェクトオーナーの佐々木 孝と優紀です。
昨年仕込んだお酒も順次発酵が進み、やっと絞りの段階に入りました。今月からは新酒も着々と出来上がり、蔵は大忙しの日々です。
そんな新酒が出来上がる時期の到来とともに、秋田大学の学生さんたちがゼミの一環で、お酒造りを体験しに来社されました。
弊社の絞りは槽搾り(ふねしぼり)方式と呼ばれるもので、もろみを袋に入れて一つずつ槽に重ねて並べていきます。凍えるように冷たく重たいもろみの袋を腰をかがめながら並べいく工程は、若さを問わず骨の折れる作業ですが、学生さんたちが熱量高く取り組む姿は、頼もしい限りでした。
並べてくれたもろみの袋は、一日かけてじっくりと絞りあげていきます。学生さんたちには一連の工程を学んでもらい、重労働をやっと乗り越えてもらったところで、お酒が絞り上がるまで更に一晩掛かることを知ると「もう一日かかるの?!」と驚いていました。弊社にとって、手間を惜しまず時間をかけるということは大きな特徴でもあり、強みでもあります。そしてそれを究極系として体現されたのが「熟成酒」なのです。時間を省略できない究極の贅沢なお酒にこそ、深くて新しい美味しさに出会える、と考えています。
そしてもうひとつ、みなさんに近況のお知らせです。
先日、YAMABUKI樽熟成のオーク樽、栗樽、桜樽の熟成の様子をうかがいました。オーク樽は栗、桜樽と比較して味と香りの移りが早く、熟成酒の味わいとウィスキーのような風味が同時に楽しめるような味わいに。栗はとても柔らかな味の付き方をしており、バランスがよく、まとまりのある柔らかい味に仕上がってきています。桜は桜の葉のような爽やかな香りが感じられて、もう少し時間を掛けて個性が出てくるのを楽しみに待ちたいと感じました。
これから更にテイステイングを重ねて、最良の状態で皆様にお届けしたいと思っております。
楽しみにお待ちください!