
お世話になっております。HITOFURI代表の西館です。前回に引き続き、「刀剣型ペーパーナイフ」の制作過程をお伝えすることで、伝統を受け継いできた「刀鍛冶」という職人の姿を、より身近に感じていただけたらと考えております。制作の様子を撮影した画像とともに、玉鋼製のペーパーナイフが出来上がる過程をご覧ください。(制作画像:安藤 広康刀匠 提供)__________⑥〝鍛錬〟前回までの積沸し(つみわかし)したものを、打ち固めてひとつの塊にします。なおも、その塊にした鋼を、沸かして延ばし、鏨(たがね)で切り込みを入れて折り返して鍛えます。折り返し鍛錬:沸かして打ち延ばし→折り返す→沸かして打ち延ばし→折り返すこの一連の動きを「折り返し鍛錬」といいます。⑦〝素延べ〟折り返し鍛錬をした鋼を、平たい棒状に打ち延ばして造り込みに適した形にします。(次回に続きます)