2018年の4月の早春に写した白川湖の水没林です。
この写真には思い出がありまして、
その前年から「Lake Shirakawa」として海外に向けて白川湖の発表を始めたのですが、この場所を最初に注目してくれたのがナショジオが運営する投稿サイト National Geographic YourShotのエディターさんやディレクターさんでした。
そして、白川湖の幻想的な光景を最も気に入ってくれていたのがエディターでのちにディレクターとなったDavid Lee氏でした。
その頃、毎月のその月に撮影した写真を投稿する「Story」という課題があったのですが、そこにこの写真を投稿すると、彼がこの写真をピックアップしてくれてコメントを添えて取り上げてくれました。
「この写真を見て、私は白川湖の湖畔を歩いているような気分になりました。」と。
何だか、とても嬉しい気持ちでした。
そして、海外の多くの方々にも白川湖を知ってほしい、訪れて欲しいという想いが益々つよくなったのです。
日本での発表はと言うと、富士フイルムフォトサロン「写真家たちの新しい物語」での発表をしたいとずっと考えてきていたので、WPC日本代表に選ばれた以外は静かに静かに時を待っていたのです。
2017年の春に海外へ向けて発表を始めた頃に、力を入れたことの一つが説明文(キャプション)でした。正確にそして、自分の写真を伝えるために随分と長く考え抜いた文章でした。
私のホームページには、今もその頃のキャプション(英文)が少し修正した形で使っているのですが、
WPC日本代表へと選ばれた以降、地方メディアさんや地方自治体までもが私の以前は存在しない文章の一部を使うようになっていました。
特に今回のクラウドファンディングタイトルにも入れている「一ヶ月のみの水没林」「ひと月だけ」「一ヶ月限定」などといった文章は、わかりやすく自分でもよく考えたな〜〜と思っています(^^)
(写真だけでなく、実は文章(ネット上含む)にも著作権は存在するので、ナショジオのエディターさんなども、写真だけでなくそのキャプションも含めて注目してくれていたので、公正公平であるはずのメディアや地方公共団体までもが使用しているのは残念なことです。)
写真集や写真展を目指す以前に、白川湖での自然が織りなす事象に自分なりの考えを持って撮影してきましたので、写真展ではキャプションも入れながら展示になればと思っています。
写真の中の物語の裏側を少し知って頂けましたら嬉しいです。
写真集は日本語と英文のステートメント掲載を予定しております。
今回の写真集は、一つの水没林を取り上げた日本初の写真集になるかと思います。
(私の調べた範囲になりますので、間違いありましたらご指摘くださいm(__)m)
時折見ていただいて、心安らぐ写真集になればと思っております。
是非に先行予約販売の形でお手元に置いて頂けましたら嬉しいです。
皆さまお一人お一人の支援が出版への力となります。暖かいご支援で出版の後押しをよろしくお願い申し上げます。
小関一成