大切な足裏の形成について
近年、子ども達に偏平足が増えてきています。なんと5歳児の約半数が「土踏まず」が無いといわれているほどです。
「土踏まず」の役割は、①立った姿勢のバランスをとること。②体重を支えること。③足の指の動きがよくなる。④飛んだり、飛び降りたりする時のクッションになることです。
足を使って転ばずに歩ける3歳ごろから徐々に作られるのですが、では、どうして最近の子ども達は「土踏まず」が発達しなくなったのでしょうか。それは、ゲーム機の普及により、外遊びが少なくなったこと、またどこに行くのも車や自転車に乗るようになったこと、そして、子ども達の自由に遊べる場所が少なくなったことなどが原因にあるようです。歩いたり、走ったりすることが減ったのかもしれませんね。
「土踏まず」チェックは、あぐらをかいて足裏どうしをぴったりと合わせてみてください。会わせたときに足裏に隙間があるとOK!逆にぴったりくっついてしまっていると、「土踏まず」が正しく形成できていないのです。
しかし、「土踏まず」や足裏の筋肉は8歳ごろまでつくられていくものなので、心配しなくても大丈夫です!足裏の筋肉を作るには、やはり足の指の力をつけること。足の指を曲げたり伸ばしたりすることで、足根骨が上方向に動いて、「土踏まず」が作られるのです。
当園では、この靴を履いているときにも自然と足裏の能力を十分発揮できるよう、インソールを作りました。靴を履いているときも、正しい姿勢や重心、体幹を整えることでしっかりと足裏の形成にもつなげてきます。
子ども達の足裏の形成を今一度見直す機会にしていただければ嬉しいです