映画の町、海軍の町、技術の町。そんな呉には海上自衛隊呉総監部があります。
(ついでにいいますと、呉教育隊、潜水艦教育訓練隊などもあるんですよ)
わたしは初代『呉本』のとき、はじめて総監部に踏み入りました。
呉で生まれて高校まで育ったのにまったく接触がなかった。けれど。
呉の郷土史や特徴を考えるとき、海上自衛隊はとても大事な要素でした。
と、いうことで。
初代も、次の新刊も、海上自衛隊には触れています、表敬インタビューも収録。
そして。
このたびのリターンには、海上自衛隊に関連する新グッズもあるのです!
しかも、新刊で取材した掃海隊群のLCAC(エルキャック)をデザイン。
デザインと制作をされている「サクランカ」さんご自身から、
みなさまへのお手紙が届きましたのでご紹介します☆彡
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はじめに、既にサクランカのTシャツをお選びいただきました方々に深く御礼申しあげます。
サクランカとは何ぞや、
と、思われた方もいらっしゃると思います。
ご説明もせずに大変失礼をいたしております。
今日は、この場をお借りして恐縮ですが、サクランカのなりたちを少々ご紹介したいと思います。
サクランカのようなもの、は三年ほど前から始まっていました。
海上自衛隊が好きなもの同士で、こんなのがあったらいいね、というTシャツやバッグをデザインし、それはいずれも、この世にひとつしかないものなのですが、個人で楽しんで、気に入って使っていました。
昨年11月の満月、偶然出会った女性と海上自衛隊の話題になりました。
私は海上自衛隊のファンで、こんなバッグまで作ってしまった、と見せると、
「実は私も『LCAC』の何かを作りたくて、もう一年半も前からずっとそのことを考えよったんよ」
とのこと。
「『LCAC』かあ、いいね。Tシャツとか?」
「うん、Tシャツ作ろう!もう作ろうや!」
「いきなり?」
とはいえ、いかんせん初対面での話です。
ふたたび、
「この前のTシャツのことだけど、私たちもまだ会ったばかりだし、お互いにどんな人かも知らないじゃない?まずはお友達から始めない?」
と切り出しました。すると、
「うーん、でも、あなたもずっと何かを作りたいと思っていたんでしょう?私も作りたいと思っていた。だから作ればいいと思うよ」
と、実に明快な答えです。
よくよく話してみれば、
海上自衛隊を応援したいと思っていること、
とにかく良いものを作りたい、
かっこいいものを作りたい、という方向性、
そして、呉から、できるだけ呉の地で作ったものを発信したいという思い、などなど、ことごとく意見が合致していました。
誰と誰とが出会うかで、びっくりするほど進む物事があるのだ、と薄々知ってはいたけれど、もしかしたら、この出会いもそういうことなのかも知れません。
げんに、ひとりでは動き出せなかったことです。
あまりの偶然のことに怖気づいていましたが、
「じゃあ、やってみよう」
と改めて決め、それは、サクランカ、という、お店でもブランドでもない集合体の動きとなり、次の満月には「LCAC」のTシャツの構想が出来上がりました。
ーーーーーーーーーーーーーー 次回は「LCAC(エルキャック)」ってなに?について。
サクランカさんから引き続きご紹介していただきますね!お楽しみに。