クラウドファンディングにご協力いただいている皆さま、これからご協力いただける皆さま、単に通りすがりの皆さま、こんにちは!チェロの長南牧人です。さて今回は脇役たちにスポットを当ててみましょう。以前の文中にも登場していますが、ペグ(糸巻き)、テールピース(緒止め)、テールガット(緒止め糸)、顎当て、肩当て、エンドピン(チェロ)エンドボタン(ヴァイオリン、ヴィオラ)、エンドピンソケット(チェロの場合)、松脂、弓の毛や弦などについて少しお話ししてみたいと思います。この脇役たち、脇役といえど、もちろんこれらが無いと演奏不可能です。そしてその素材によって音質や弾き心地に大きな影響があり、しかもその組み合わせで全く違った結果になり、弓や楽器本体や奏者との相性もあるので気が遠くなりそうです。さっそく気が遠くなってしまい、ここでやめたくなってしまいましたがまだ始まったばかり、気を取り直して先を続けましょう。ペグ、顎当てや肩当て(ヴァイオリンやヴィオラの場合)、テールピース、エンドボタンなどは黒檀、柘植、ローズウッド、スネークウッドなどで作られます。顎当てや肩当ては軽い材質の物が好まれます。重たいと疲れますからね。テールピースはカーボンやスチール、プラスチックなどで作られた物もあります。https://x.gd/Rn32Mhttps://x.gd/6jY6k音質や弾き心地は、黒檀など材の密度が高く硬いものは音が引き締まる傾向にあります。逆にローズウッドや柘植など、軽い物は響き方も軽くなる傾向にあります。昔はペグとテールピース、テールボタンやエンドピンのソケットはその見映えから同じ材質で揃えられている場合が多かったのですが、最近では違う材質の物がフィッティングされていたりします。顎当ては材質もさることながら、楽器に固定する部分と固定方法、形状が重要で固定する部分が2つの物、1つの物、また顎に当たる部分も広いもの、狭いもの、そしてテールピースを跨いで固定するか、しないか、によっても楽器の響きが違うので悩みが尽きないものです。https://x.gd/3LFJr、肩当てはバロック時代には無かったので(顎当ても)、今でも古楽器のプレーヤーの方やピリオド奏法寄りの方は使用しなかったりもします。クルミやアッシュ材、プラスチック、布製のクッションなど、材質も色々あり、これも材質や固定する場所によって響きが変わります。https://my-best.com/5697こんな可愛い肩当てもあります。どなたかお使いにらならいかしら。https://onl.bz/UwAPZdMテールガットはその名の通り昔はガット(腸)のものが主流でしたが、今はナイロン、金属などの物もあります。https://x.gd/4KkO7このテールガット、本物のガットは切れやすく、昔は本番中に切れて演奏不能になる事件も多々あったようです。近年では切れにくい材質の物が主流なのでこういった事故は滅多にないですが、その音質の良さから今もガットを使用している方もいらっしゃいます。チェロのエンドピンは木製、カーボン、金属等があります。https://onl.sc/pxFeEavタングステン等の重たい金属とチタンなどの軽い金属で響き方が違います。木やカーボンも軽い部類に入ると思います。重たい方は響きが引き締まり、軽い方は楽器の鳴りが軽やかになります。金属の物は100%の物、混合されたのも、異なる材質の心材の周りに異なる金属を被せたものなどがあります。有名な物ではタングステン、チタン、真鍮の三層になっているものや、これにカーボンも加えて四層になっているものもあります。また、8ミリと10ミリの太さが一般的で、エンドピンソケットもこれに対応したものが多く、10ミリのソケットに8ミリをいれるとグラついたり、もちろん8ミリ用のソケットには物理的に10ミリは入らないので選ぶときは制約があったりします。さらにややこしいのが、楽器本体に空いている穴のサイズとソケットのサイズが合わない場合が多かったりもします。隙間が少ない時は紙などを挟んである程度は対処できるのですが、一度穴を埋めてもう一度開けなおす、といったような調整をしたりします。こういった修理はガバガバになったペグ(糸巻)の穴を直す時も行われます。チェロの流れでテールピースにも少し細かく触れたいと思います。テールピース、ヴァイオリンやヴィオラは楽器を構えた状態で、片手でパパっとチューニングが出来るのでテールピースにチューニングの微調整用のアジャスターはE線(一番高い音の線)にしか付いていませんが、チェロはペグだけだとチューニングに時間がかかるので、テールピースの全ての弦にアジャスターが付いています。もちろん例外もありますが。子供用の分数ヴァイオリンは、ペグでのチューニングは難しいので、全部の弦についていたりしますし、チェリストも自分の好みでA線(一番高い音の弦)にしか付けていない人もいます。もちろん余分な物が付いていない方が良い音はします。が、アンサンブルやオーケストラの場合、あまりチューニングに時間がかかると他の人を待たせてしまう事になるので全ての弦にアジャスターの付いている物が主流になっています。チェロのテールピースに関しては一番材質が豊富なのではないでしょうか。プラスチック、カーボン、スチール、黒檀、ローズウッド、サンダルウッド、紫檀、スネークウッド、ペルナンブーコ、等々・・・これら材質により音質、弾き心地などまったく違うので、悩ましい限りです。僕もエンドピンは10本、テールピースは8個、弦は9種類、松脂は10種類、組み合わせを試しました。おかげでビンボーです。冗談はさておき、次はその松脂にいきましょう。松脂はその名の通り、松の木の分泌物で、他に樫の木から取られた物や、違う種の松から取られた物をブレンドしたり金属粉を混ぜたりします。https://onl.sc/pKMUCmz音量、音質、弾き易さに直結するので、色々試したくなります。メーカー製の他に、楽器職人さんが独自のレシピで個人的に作った物にも優れたものがあります。弓の毛は基本的には白馬の尻尾の毛ですが、脱色されたもの、黒馬など、しかも馬の種や産地によってもその性質や太さが異なります。https://www.shimablo.com/blog/repair-violin/2017/05/26/5全種類、試してみたくなりますね。https://www.magico.co.jp/tec.htm#tokucho弦は、その昔はガットで出来た物だけでしたが、現在ではナイロン、金属の物も数多くあります。中世ルネサンスやバロック時代は剥き出しのガットがそのまま張られていましたが、その後、耐久性や性能などが重視され、芯材の周りにさらに色々な材質の糸が巻かれたものが主流になっています。https://x.gd/yC0Jfhttps://x.gd/PN8E2ガット弦は音質が良いのですが、楽器に張ってからピッチが安定するまでにとても時間がかかります。そして温度、湿度の影響を受けやすく、曲を弾き始めてすぐにチューニングが狂ってしまったりします。また、音量もとても奥ゆかしく、雅な雰囲気です。音楽がまだ宮廷内や教会だけのものだった時代はそれでも良かったのですが、より大きな会場で、より多くの人たちに聴いてもらう為、そこで考案されたのが、音量もあり、扱いやすいナイロン(シンセティック)や金属を使った弦なのです。これらは張ってすぐに安定しますが、弾いた感触や音色は好みもありますが、やはりガット弦の代替品、なのでしょうか。「金属の音がする!」と敬遠なさる楽器製作家の方もいらっしゃいます。筆者はチェロを始めた時からスチール弦だったので、ガット弦を使うようになってから、初めてこの概念が理解できました。ヴァイオリンやヴィオラの方は、チェリストよりは比較的ガット弦をお使いになっていらっしゃる方が多いように感じます。特にヴァイオリンのE線は、ガットにするとひっくり返らなくなるので、オススメです。・・・今回もかなり長文になってしまいましたが、皆さんの気が遠くなってしまわないうちに、この辺で失礼いたします。活動報告、まだまだ続きます。次もお楽しみに!
久しぶりに春の陽気が戻った土曜日 皆様 いかがお過ごしでしたでしょうか?アール・ド・ヴィーブル かながわ は皆様の温かいご支援に支えられて プロジェクトを達成致しました。心より感謝申し上げます。そして 4月25日は皆様に楽しんでいただけるひとときになります事を切に願っております。今日は 私が毎日利用する 東急東横線 多摩川駅に行く時 必ず通る「大田区立 多摩川台公園」をご紹介します。晴れた日には遠く丹沢の山並みや富士山も見られる この景色は多摩川八景に選定されています。その名のとおり、多摩川沿いにある 丘陵地帯に750mにわたって出来た公園で、自然林の道、古墳、見晴台、水生植物園、あじさい園、ふたつの広場 など 見所豊富な緑と歴史に包まれた公園です。私は毎朝 自然林の道を通る度に、樹木の強さに感動しながらエネルギーを貰っています。そして駅へ行く直前のあじさい園は梅雨の時期に目を楽しませてくれます。紫陽花にはやはり雨が似合いますね。見所豊富な「多摩川台公園」ですが 今日は《古墳》についてお話します。この公園自体は、かつての豪族のお墓で合計なんと10基もあります。その内、最大のものが4世紀後半に作られほぼ完全な姿を残す前方後円墳として有名な「亀甲山古墳」(かめのこやまこふん)は国指定史跡です。そして4世紀前半に作られこの地域では最古の前方後円墳の「宝莱山古墳」(ほうらいやまこふん)と名称はありませんが小円墳が8個連なっている6世紀から7世紀にかけて作られた「多摩川台古墳群」は東京都指定史跡になっています。都内の公園内に古墳があるのは驚き!!ですが 詳しくは管理事務所に併設されている「古墳展示室」で古代へのタイムスリップを楽しまれてはいかがでしょうか?ただ今公園内は春のお花達が咲き出して癒しの空間になっています。もしお時間がありましたら途中下車をされてぜひお立ち寄り下さい。
皆さまこんにちは!ピアノの大貫夏奈です。(写真はなんちゃってハーピストです@赤レンガ倉庫)クラウドファンディングもお陰様で目標金額へ達成しましたこと、心から感謝いたします。一昨日のリハーサルの際に、茉莉さんが撮影&編集してくださったコンサートの宣伝動画です。是非ご覧ください!(バックで流れる音源は私たちの演奏です♪)昨日はタウンニュース保土ヶ谷区版へ、クラウドファンディングの宣伝を載せていただきました。https://www.townnews.co.jp/0115/2022/04/14/620798.html年齢的にも一番下っ端の私ですが、クラウドファンディングを通して皆さまの温かさを感じる事が出来ましたし、出演者の皆さんとも、演奏以外の事を一緒に取り組むことでより絆が生まれました!!活動全体を通して演奏だけでなく、人間力のようなものを学ぶ機会となった気がします。(壮大)さて、明日は茉莉さんの門下生発表会で、私も伴奏ピアニストを務めさせていただきます。生徒様たちが楽しく演奏出来て、更にご両親や周りの方々に喜んでいただけますように、ピアノで寄り添います!!その為に、早く寝ます!(笑)結局食事と睡眠が一番大事だと思うこの頃です。寒暖差の激しい毎日ですが、皆さまもお身体ご自愛くださいませ!それでは明日の活動報告もお楽しみに♬
こんにちは!ヴィオラの池辺真帆です。いつも応援頂きありがとうございます。皆様のお陰で無事にプロジェクトを達成することができたので、心より感謝申し上げます。今日は美術鑑賞の活動報告です♪先日メトロポリタン美術展に行ってきました!会場は乃木坂近くの新国立美術館でした。ルネサンス〜印象派くらいまでの時代の絵画を一気に見ることが出来て、とても充実した時間となりました。解説もじっくりと読みながら鑑賞したので、時代や国ごとにモチーフになるテーマが変わっていく様子や画家の特性も手に取るように解り、とても勉強になりました。なりきり絵画も体験してきました!(私がどこかに隠れています)こちらの絵は占い師のお婆さんとその仲間がお財布やアクセサリーを盗んでいる所です。(ラトゥール:女占い師)久しぶりに美術館に行くことが出来てとても心が豊かになったので、これを機に様々な分野の芸術文化鑑賞に行けたら良いなぁと思いました(≧∀≦)
皆様こんばんは!今日も活動報告をご覧いただきありがとうございます。今日は今月25日、このプロジェクトのための最後のリハーサルを大倉山記念館でしてきました!こちらは大倉山駅から急な坂を登り、大倉山公園を通り過ぎて、素敵な建物が見えて来ました!こちら梅林がとても綺麗で2月から3月にかけてお祭りしてますよ!高いので景色も素敵!今日はこちらのホールで9:00-17:00までみっちりリハーサルしてきました。さて、4月25日のプログラム詳細を記載します。♫グリエール作曲ヴァイオリンとチェロのための8つの小品 作品39から1.Prelude4.Canzonetta7.Scherzo出演:ヴァイオリン 松尾茉莉、チェロ 長南牧人♫プーランク作曲 15の即興曲 第15番 「エディット・ピアフを讃えて」出演:ピアノ 大貫夏奈♫モーツァルト作曲ディヴェルティメント K.563から第六楽章出演:ヴァイオリン 村松伸枝、ヴィオラ 池辺真帆 チェロ 長南牧人♫ドヴォルザーク作曲弦楽四重奏曲 第12番 アメリカより第1,4楽章出演:第一ヴァイオリン 松尾茉莉、第二ヴァイオリン 村松伸枝、ヴィオラ 池辺真帆、チェロ 長南牧人休憩♫ドヴォルザーク作曲ピアノ五重奏曲第2番 イ長調 作品81 B.155第1楽章 Allegro ma non tant - イ長調、2分の2拍子第2楽章 Dumka, Andante con moto - 嬰ヘ短調、4分の2拍子第3楽章 Scherzo, Furiant: Molto vivace - イ長調、4分の3拍子第4楽章 Finale, Allegro - イ長調、4分の2拍子明日の活動報告もお楽しみに!