皆様、こんばんは!ヴァイオニストの松尾茉莉です!おかげさまで昨夜、目標金額50万円達成することが出来ました。皆様のお力と応援のお陰でこのような嬉しいご報告ができて誠に嬉しく思います!本当にありがとうございます。あと約1週間でこちらのクラウドファンディングが終了します。最後までメンバーと力合わせて活動報告してまいりますので、どうぞ温かく見守っていただけたら嬉しいです。明日は4月25日の公演の最後のリハーサル。。。大好きな曲と大好きなメンバーたちと一緒にリハーサルができる時間はとても尊く幸せなことです。また明日の活動報告もお楽しみに!
クラウドファンディングにご協力いただいている皆さま、これからご協力いただける皆さま、通りすがりの皆さま、こんにちは!チェロの長南牧人です。今回はヴァイオリンなどを弾く時の「弓」について触れたいと思います。楽器本体については良く語られるのですが、弓もとても重要で楽器本体との相性が良いものを使うと楽器が元々持つ能力を引き出してくれて、同じ楽器とは思えないくらい良い音で弾きやすくなったりします。楽器と奏者との相性、楽器と弓との相性、奏者と弓との相性、があるので三角関係ですね。この三角関係がドンピシャにハマると、本当に凄い事になります。面白いのは、もちろん値段にも比例している部分もあるのですが、こっちの高い弓よりこっちの安い弓のほうがこの楽器には相性が良い、なんて事もあります。ピアノ程ではありませんが、弓もヴァイオリン本体と同じ程度に、音楽の発展、変化や商業的な事由によってその形を変えてきています。まずは歴史から辿ってみましょう。「弓」というくらいですので、最初は武器としての弓のような形をしていました。がしかし、みなさん現在、目にするヴァイオリンの弓はいわゆる弓状に反っていませんよね。これには大きな理由があります。ルネッサンスやバロック時代は、武器の弓のような反り方をしていた弓が使われていました。https://onl.bz/1ep3xm4やはり、なんとも古風な響きですよね。しかしより高度な演奏テクニックや大きな音量が求められるようになり、18世紀後半にフランソワ・トルテさんによって逆に反らせる弓が作られました。日本は江戸時代の頃ですね。https://onl.bz/aj4JrRNhttps://onl.bz/5iUkb7bこれはトルテさん一人が独自のアイデアではなく、ヴィオッティさんやクレゼールさんといった名ヴァイオリニストの助言により、開発されたものでした。さて、中世から現代まで一気に来ましたが、次はマテリアルを。中世の頃の材料は、筆者の勉強不足の為はっきり言ってわかりません。スミマセン。ご存じの方がいらっしゃいましたら、ご教授願います。解っている範囲は、スネークウッドやアイアンウッド、という事です。その後、ブラジルウッドというブラジル原産のマメ科の木材が使われるようになりました。中でもペルナンブーコ州で取れるものは品質が良く、現在ほとんどの弓がこのペルナンブーコ材が使われています。現代ではカーボン、ペルナンブーコを芯材に周りがカーボンのハイブリッド、などもあります。弓に求められる性能は、軽いがしっかりとした音が出すことが出来て、ちょっと弦に触れただけでも音程感のある美しい音が出せ、スピッカートなど飛ばし弓の時に操作性のよい事です。良い弓は、弓が勝手に演奏してくれる錯覚に陥ります。おっと、あまりに見事な演奏なので気が遠くなってしまいましたが、気絶しないように今日も先を続けましょう。ペルナンブーコはコシとしなやかさを兼ねそろえていて、これらの条件を満たすものが多いです。しかし、最近は乱獲によって絶滅危惧種に指定され、ブラジルからの輸出が禁止となり、弓製作家がこぞってブラジルに移住して現地で製作を継続したりしています。ここのところ、Made in Brasilの優れた弓をよく見かけます。もちろん禁輸以前のストックで製作している方もいらっしゃいます。さて、棹の部分以外も説明いたしましょう。手元の黒い部分、フロッグ(毛箱)といいますが、ここは一般的には黒檀、そしてべっ甲、オックスホーンなどが使われ、変わりダネではマンモスのつの、なんていうのもあります。フロッグの装飾には貝殻が使われ、日本の三陸産のアワビが最高級とされているそうです。https://www.instagram.com/p/Cb7dCETg-JY/?utm_source=ig_web_copy_link金属の部分は、金、銀、ニッケルなどが使われます。個人的には銀が一番、音色的にも弾き心地的にも良いような気がします。弓先の白い部分は象牙、スチール、プラスチックなどが使われます。https://www.instagram.com/p/CbjxhJsgYZx/?utm_source=ig_web_copy_link小さい部品ですが、象牙製のものはワシントン条約で商業取引が禁止されているので海外からお取り寄せで購入する場合は要注意です。お次は、これが無いとなんとも音が出せられない重要な部分、「毛」です。これには馬のしっぽの毛が使われています。基本、白馬のしっぽが使われますが、脱色されたものや、コントラバスなど弦が太い楽器は(最近はチェロの方もいらっしゃいます)黒毛の剛毛が使われたりします。近年、代用品としてナイロン糸なども研究されていますが、今のところ馬のしっぽの毛が主流です。ヴァイオリンで160本から180本、ヴィオラやチェロは割り増されます。この馬のしっぽの毛のキューティクルに松脂を絡め付け、摩擦係数を増やして音を出す、という事です。松脂についても気が遠くなりそうな膨大な量のレシピがあり、色々なメーカーが多種多様な製品を作っており、気温や湿度で使い分けたりもします。また気が遠くなってきてしまったので、今回はこのくらいにしておきましょう。それでは次の活動報告もお楽しみに!!
皆さま こんばんは。温かいご支援 応援に心から感謝いたします。そして今日も活動報告をご覧頂きありがとうございます。今日は初台の新国立劇場にオペラを観てきて未だに興奮冷めやらぬの私です。演目はリヒャルト・シュトラウス 「ばらの騎士」マエストロは 神奈川フィルで2013年から2017年まで首席客演指揮者でお世話になった ウィーン出身のサッシャ・ゲッツェル氏。2014年1月 神奈川フィルでの就任記念演奏会でもプログラムに入っていた「ばらの騎士」組曲。ゲッツェル氏が日本で「ばらの騎士」で新国立劇場に初登場されるニュースを聞いてから今日の日を待ち焦がれていました。冒頭のホルンの メロディが流れた瞬間から私はリヒャルト・シュトラウスの世界に引き込まれます。今日はオーケストラピットが比較的浅く ゲッツェル氏の指揮でまるで自分も演奏しているような錯覚を感じる幸せな 3時間。オペラは やはり夢の世界に導いてくれる素晴らしい総合芸術だとあらためて実感し、また神奈川フィルでもオペラを通して皆様と素晴らしい時間が共有できる事を願っています。
みなさまこんにちは!いつも沢山の応援&ご支援をありがとうございます!ピアノの大貫夏奈です。早いものであと2週間ほどで本番を迎えます!お問い合わせをいただくことも増えてきたのでお知らせです。オンライン視聴は、かながわアートホールの公式YouTubeより無料で生配信いたします。配信URLが出来ました!昼公演夜公演当日、時間になりましたらスタートします。私たちとしては会場に来ていただき、生の音楽を聴いていただくことが何よりも喜びなのですが、平日ですし(笑)、お仕事の方も多いと思いますので、いらっしゃることの出来ない方は是非ご自宅でお楽しみくださいませ。〝無料で観られちゃうの?大丈夫?〟と思われる方!!このクラウドファンディングには、かわいいポストカードステッカーなどございますので、ご無理のない範囲でご支援いただけますとメンバー一同励みになります!よろしくお願いします。^ ^それでは明日の活動報告もお楽しみに!!
クラウドファンディングにご協力いただいている皆さま、これからご協力いただける皆さま、通りすがりの皆さま、こんにちは!チェロの長南牧人です。今回は楽器製作について総仕上げ、完成させる回といたしましょう。かなり端折って駆け足でここまできましたが、魂柱を入れ駒を立て弦を張り、ようやく完成になります。魂柱は専用の道具で内部に立てます。F字孔や駒との位置関係で音色や弾いた感触にとても影響があります。魂柱を入れたら駒を立て、弦を張ります。そして、めでたく完成!ヴァイオリン製作、どうでしたか?ひょっとして、あなたも作ってみたくなりましたか?アマチュアの製作家さんも世界中にたくさんいます。そして趣味が高じて本格的に造り出して、そしてプロにも匹敵する楽器を作るような方もいらっしゃいます。日本では日本バイオリン製作研究会という団体が、アマチュアもプロも参加しています。老後の趣味にも良いかもしれませんね。1890年頃、イタリアで製作していたステファノ・スカランペラさんは、家具職人の父から木工技術を学び独学でヴァイオリン製作を始め、60年以上作り続けて技術を極め、今では彼の作ったヴァイオリンは現在、数百万円から一千万円程度で取り引きされています。僕ら演奏家は、出した音はすぐに消えて無くなってしまいますが、自分の死後も益々評価の上がる美術家や製作家さん、憧れてしまいます。さて、次回は「楽弓」について触れていきたいと思います。ヴァイオリンだけ有っても、弓が無いと弾けませんものね。あ、ピッチカートポルカやプリンク・プランク・プルンクは弾けますが、一生この2曲だけじゃぁねえ。それでは、次の活動報告もお楽しみに!