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ウガンダでエイズ孤児を育てるシングルマザーを応援!農業で貧困から脱却する!

キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

4人に3人のエイズ孤児が小学校を中退しているウガンダのカユンガ村。 夫をエイズで亡くしたHIV陽性のシングルマザーたちは、貧困下で暮らしています。「子どもたちを学校に通わせたい」と願う彼女たち。必要なのは生計向上支援。皆さまのご支援を、シングルマザーが自立する農業プロジェクトとして届けます。

現在の支援総額

1,300,000

130%

目標金額は1,000,000円

支援者数

129

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/11/21に募集を開始し、 129人の支援により 1,300,000円の資金を集め、 2017/12/21に募集を終了しました

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現在の支援総額

1,300,000

130%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数129

このプロジェクトは、2017/11/21に募集を開始し、 129人の支援により 1,300,000円の資金を集め、 2017/12/21に募集を終了しました

4人に3人のエイズ孤児が小学校を中退しているウガンダのカユンガ村。 夫をエイズで亡くしたHIV陽性のシングルマザーたちは、貧困下で暮らしています。「子どもたちを学校に通わせたい」と願う彼女たち。必要なのは生計向上支援。皆さまのご支援を、シングルマザーが自立する農業プロジェクトとして届けます。

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こんにちは、小島です。
今日は、プラスという団体名の由来にもなっている、「ポジティブ・リビング」というキーワードについて。

海外事業マネージャー巣内からのレポートです。

みなさまがいつも支援してくださっている「プラス」は、英語で「足す」や「正数」を表す「PLUS」ではなく、「PLAS」と表記します。

実は、「Positive Living through AIDS orphan Support」の頭文字を取ってPLASという団体名ができました。

日本語にすると「エイズ孤児支援を通じたポジティブ・リビング」という意味ですが、そもそも「ポジティブ・リビング」とは何か?誰にとっての「ポジティブ・リビング」なのか?という疑問が沸いてこられるかと思います。

ポジティブ・リビングとは

HIVやAIDSの文脈で「ポジティブ Positive」とは「HIV陽性(HIVウイルスに感染した状態)」を指すことが多いです。
1981年に米国でエイズ患者が発見されて以来(AIDSという言葉は1982年に誕生)、エイズは「死の病気」、患者は「犯罪者」などと否定的(ネガティブ)に報道された過去があります。
「エイズに苦しむ人のうつ状態は、社会が彼らを「表象する」行為と結びついた烙印の内面化の結果であることが少なくない」(ギルマン1992:89)という分析にある通り、こうした社会の反応によって、HIVに感染した人、エイズを発症した人が、自分自身を否定的に捉える結果を少なからず生み出したと考えられています。

現在ではHIV感染しても、できるだけ早く自分が感染していることを知り、医師の指導のもと、服薬を継続すれば、エイズ発症し亡くなることは少ないと言われています。
そのため、患者さんには、「服薬も含め自己管理し、自身の健康を向上・維持できるようになること」が求められています(『HIV診療における外来チーム医療マニュアル』)。それは単に医療だけの問題ではなく、心理面や社会面でのサポートも必要とします。


ケニアのHIV専門外来(Comprehensive Care Centre)

私たちが活動しているケニアでは、HIV感染予防の観点から、HIV陽性の方の心理面を支援することで、予防行動を取れるようになってもらう保健省のプログラム(Prevention With Positives)が存在します。
HIV陽性の方から他の方にウイルスが感染しないように、またHIV陽性の方も他の型のHIVウイルスに再感染しないようにする予防策です。

エイズ患者やHIV陽性患者は、社会によって自分自身を否定的に捉えられがちですが、特に医療面や公衆衛生の面から、自分の体や健康のためにHIV感染を受容し、目の前のストレスや課題に対処してより良く生きていくという考え方があり、これを「ポジティブ・リビング」と言うことができます。「陽性=ポジティブ」だけど「前向き=ポジティブ」に生きるという意味です。

ウガンダのカユンガ・グループの活動から

上で挙げた「ポジティブ・リビング」は、治療や予防を中心に考えられていますが、生活のその他の領域でも様々な困難な状況は存在しており、「ポジティブ・リビング」は特定の領域を指すだけでなく、その人の生き方全体であると考えることができます。
その意味で、「ポジティブに生きていく」という言葉の中には、たくさんの可能性があると言えます。それは誰かが誰かの状況を判断する手段ではなく、自分自身や自分の周囲にとっての幸福を追求していく営為と言えます。

ウガンダのジンジャ県で活動するカユンガ・グループは、1999年にHIV陽性者の自助組織として設立されました。活動を続ける中で、団体メンバーや貧困家庭の子どもたちへの支援も拡大しました。
現在では、農業と養鶏で上げた収益を地域の支援を必要としている人、主にHIV陽性患者やエイズ孤児に対して、子どもたちの制服や文具などの支給、プライマリースクールの学費支援を行う支援を行っています。
メンバー自身も決して裕福な環境に暮らしているわけではありませんが、自分たちのできることを少しずつ拡大しながら活動を継続しています。中心メンバーのジョイさんやジュリエットさんは、メンバーや地域住民からの信頼を受けながら、地域がより良くなるように前に進んでいます。


カユンガ・グループのジョイさん(左)とジュリエットさん(右)

プラスがアフリカで活動を行う中で住民の方々から学んだことは、困難な状況に置かれても、悲観することなく前向きに挑戦し、その行動の積み重ねによって成長し続けるという姿勢です。HIV陽性患者やその家族がいかにポジティブに生きていくかは重要な問いだと思います。一方で、HIV感染やエイズ発症の問題以外にも、各個人は人生の中でそれぞれに様々な困難や課題を抱えて生きています。「ポジティブ・リビング」はHIV陽性患者だけに与えられた課題ではなく、エイズやHIVの問題に取り組む私たち自身も考え、行動していく課題と言えます。

ポジティブ・リビングの意味

以上から「ポジティブ・リビング」を考えたとき、以下のように表現することができます。

自分に与えられた環境の中で
自分の力の及ぶ範囲の資源を使って
自分にできることを
自分の感情や信念に左右され、ときには迷いながら、
自分とその周囲の人がより良い状態に向かうために
自分らしく生きていくこと

プラスは「ポジティブ・リビング」を大切にしながら活動を続けていきます。


参考
サンダー・L. ギルマン(1992)「エイズのイメージ-世紀末における性と病気の表現-」『現代思想』第20巻第6号pp.78-106
厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業 HIV感染症及びその合併症の課題を克服する研究(2010)『HIV診療における外来チーム医療マニュアル(改訂第2版)』(Available at: http://www.haart-support.jp/manual/index.htm)
Kenya Ministry of Health (2014) “Prevention With Positives: National Orientation Package for Managers and Supervisors”

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