皆さま、こんにちは。いつも「味の箱船」絵本プロジェクトを応援してくださり、ありがとうございます! 「秋田県 ハタハタのしょっつる」チーム 丑田です。
日頃は秋田にて、地域における次世代育成や、こども心あふれる大人の挑戦を応援する活動をしていま す。“次世代”というキーワードでつながって今回嬉しいご縁をいただき、本プロジェクトの秋田の地域コーディネーターを務めています。
今日は、絵本『ハタハタ、け』 制作の様子についてお知らせします。
プロジェクトページをご覧いただく中で、冒頭の絵の迫力に「お!」と惹き込まれた方も多いのではない でしょうか。 冬の日本海沿岸部。雷が轟く嵐の中、激しく打ち寄せる荒波と共に、港に押し寄せる大群。そして、そん な神からの贈りものを数年もの間、自然発酵させて出来る琥珀色の魚醤。 秋田に受け継がれてきた伝統の味「ハタハタのしょっつる」と同じように、この絵本もまた、不思議な神秘の輝きを放つものとなりそうです。
この絵本の特徴は、なんといっても、F100 号という巨大キャンバスに描き出された絵を、絵本という形に していること!
自ら狩猟免許を取得し、大自然の中に身を置きながら、生物や人との間にある境界線やそれらの関係 性から成る環境、その先の姿を描いている、秋田出身・在住の絵画作家 永沢碧衣さん。
生命の神秘を描き続けてきた彼女の 初めての「絵本」を、このプロジェクトを通して みなさまの、そして子どもたちのもとにお届けできることを、本当に嬉しく思います。
以前からスローフード協会と深いご縁のある「諸井醸造」さんをはじめ、 秋田県男鹿市・八峰町の方々を中心に、 生産者、漁師、料理人、研究者、家庭の中でしょっつるに親しんできた方、毎年「鰰祭」の催事を営む神職 まで、本当にたくさんの皆様にご協力いただき、お話を伺ってきました。
立場によって、さまざまな捉え方があること。ハタハタと人々の、多様で根強い繋がり。 今も昔も変わらないこと。変化したもの。 歴史や想いを、絵本としてどう伝えていけるだろうか? そんな視点を大切に、絵本づくりが進められてきました。 海の中の圧倒的な神秘の世界に触れられる、この一冊。楽しみにお待ちください!