見ての通り「世界一小さな味噌屋」です。
"Hallo, Ik ben Erika. Ik kom oorspronkenlijk uit Japan.
Maa ik heb in zoveel verschillende landen gewoond.
Nu woon ik in Rotterdam. Ik maak miso. "
帰国した次の日に、ロッテルダムのファーマーズマーケットでお味噌屋を開いていました。久しぶりです。帰ってきたばかりだったので、友達にも連絡してなかったのに、たまたまマーケットに来た友達7人に出会って「おぉエリカ、お帰り!」「お味噌も、あなたの事も待ってたわよ!」と。
ロッテルダムを流れるニューウェ・マース川の隣にVlaggenparade Rotterdamという世界174国の国旗(+ロッテルダムの旗)を展示している野外博物館があります。
博物館のプロジェクトで、ロッテルダムに住む世界174国の人達を一ヵ国、一人選んで、その方達がロッテルダムに行き着いたストーリーやロッテルダムへの思いを一人2分程のフィルムにしています。約2年前に「ロッテルダムに住む日本人」という事で、博物館の方からお話しがあり、先日やっと撮影しました。なぜ私の所にお話しが来たのかは謎なんですけど、博物館とフィルムプロジェクトのコンセプトが素敵!だと思ったので、引き受けました。
フィルムスタッフから「なんでロッテルダムに来たの?」「ロッテルダムのお気に入りスポットは?」「ロッテルダムはあなたの人生最期の場所になると思う?」など、よく聞かれる質問と、今まで考えた事のない質問をされて、でも「ロッテルダムの何が一番好き?」という質問には:即答で「People」。
どんなに素敵な建築物のある場所でも、海辺の美しい街でも、北の地の果ての村でも、その場所を彩る一番のメイン・イングリーディエンツ、素材は人。
色々あるけど「大きな村」の様なロッテルダムが、オランダが、世界が好きです。
カメラマンは19歳から11年カメラマンのお仕事をしている方で「わー私の味噌作り歴と同じだね!」と話していました。彼のお父さんはドイツ、アメリカをメインにゴルフ場の設計者のお仕事をしていたそうです。数年前に突然他界してしまったらしいのですが、父はどうしたら自然と人が共存していける形があるのか。とよく考えてたよ。と撮影の合間に教えてくれました。「僕は全然違う道に進んだけどね!」と彼は言っていましたが、私からしたら、どちらも「あるものを汲み取り、生かし、そして編集して、創り出す」事。「きっとお父さんも空の上で笑ってるんじゃない?」と話していました。私はゴルフ場の設計者って一度も会ったことがないので、話を聞いてみたかったな。と感じました。
ロッテルダムを歩いていると、春を知らせるクロッカスたちを見ます。冬を耐えて、まだ寒い土の上に咲く可愛らしいクロッカスは、オランダに来てから私の好きな花の一つになりました。そして今週からクライアントレストラン達に若干押しかけて(笑)「残っているパン、くれない?お味噌にして返すから!」と集めています。単に味噌風発酵調味料キットでパンをお味噌に変えるだけよりも、ちょっと少ししたい事が…。
その報告はまた今度!