皆さんお久しぶりです。遂に数週間前に蔵が裾野にやって来ました。思いの他に壮大で(笑)、様々な方のサポートがあって無事に群馬〜裾野までの道のりを終えて、初めて目にした時はちょっと感動。でもインフラを整え、キッチンを入れて、許可を取ってと、まだまだまだこれからです。遅れ馳せながら、徐々にリターンも準備しております。ステッカーデザイン:その一(モザイク処理、届くまでのお楽しみ)現在進行形の報告はNoteでも行っていますので、今後はこちらでチェックしてみてくださいね。では、また。
ただいま、おかえり。皆さんお元気でしょうか?カラッとしていて最高気温がまだ27℃、22時近くまで日の沈まないのロッテルダムから(朝晩は肌寒く、まだウルトラライトダウン着ていました)、高温多湿の日本に帰ってきました。本当は一番帰国を避けたい季節なんですが、味噌蔵を放っておくわけにはいきまぬ。帰国までの数週間は案の定慌ただしく、なんと飛行機に乗る前日は人生で久々の徹夜をしました(笑)。そのまま飛行機で寝るからいいや。と思っても結局あまり眠れないんですよね。今回はアムステルダム→フランクフルト→羽田の便でした。前回の帰国の時に比べて、空港自体にも活気が戻りつつあるように感じました。なんとアムステルダム空港では一気に空港を使用する人が増えて、それに比べ人手が対応出来ておらず、空港に3時間前に着いても飛行機を乗り逃してしまう人達が急増!とニュースになっていて(そんな事、悪夢でしかない笑!)、数日前から「早めに行かなきゃ」と思っていました。出発24時間前に、アムステルダム→フランクフルトの搭乗予定だった飛行機がキャンセルになった。との知らせが来たりして‥。新しい便は1時間半早く、結局予定していたよりもっと早く空港に行く羽目に。まぁ、そんな事もあるよね。と思っています(笑)。荷物も無事に届き、無事に羽田までたどり着けて良かった。コロナ禍になり三度目の日本帰国なんですが、毎回帰国する度に状況や、システムも変化しています。それすらも、なかなか出来ないない経験だよな。と思っています(笑)。ロッテルダムって、非常にコンパクトな都市なんですが、実はミュージアム(美術館、博物館)の多い都市なんです。ジャンルは有名画家達の芸術作品の集う美術館から、建築、そしていかにもオランダらしい「税と関税の博物館」など。そして、こじんまりとしたギャラリーも沢山あります。年に一度、そんなロッテルダムの約40近いミュージアムやギャラリーが夜中の1amまでオープンするミュージアムナイト(Museum Nacht)というイベントがあります。帰国前の6月18日にそちらのイベントに呼ばれて、最近出版したMaking Misoに関するトークと、実際に体験型アートという形で、パン味噌キットを使用して皆さんと楽しくお味噌をパンから作ってきました(写真)。同日はロッテルダムでプライド・パレードもあり、様々年齢、バックグラウンド、価値観を持つ方達が参加してくれて、みんなでワイワイ味噌作り。楽しかったです。一つ一つのパンお味噌が、一人一人の色になるのが嬉しいです。うふふ。飛行機の中で眠れない理由の一つが、やはり映画(笑)!今回も何を観ようかとリストをチェック。イギリスに住んでいたからでしょうか?どうしても、観たことのないイギリス映画があると(もしくはイギリス舞台の映画、イギリス人監督、イギリス人俳優)、どうしてもハリウッドよりそちらを選んでしまいます。そんな中で今回迷いもなく一番に選んだのが、「Creation Stories」。ダニー・ボイル(スラムドッグ$ミリオネアなどの監督)がダイレクターで、トレインスポッティング(こちらもダニー・ボイル監督)で一番好きなキャラクターのスパッドを演じていたユエン・ブレムナーが主演。しかもオアシスやプライマル・スクリームの生みの親、アラン・マッギーの半生を描く。って観るしかない。ロンドンで働いていた時の最後の上司が、赤毛のスコットランド出身だったので、段々と映画の中のユエン・ブレムナー演じるアランがその上司にしか見えなくなっていました(笑)。どことなく、性格もにていた様な?” Be a punk, be a rebel always. There is always something to rebel for."「パンクでいろ、反逆者でいろ。いつでも反抗する事はあるからな。」この予告でもアランが言う一言です。それまでイギリスは大きなレコードレーベルしかなく、大手のみが成功(利益目的)していた音楽業界。そこに一からレーベルを立ち上げて、どこか行き当たりばったりで破天荒、計画通りに行かない事が多くてもなんとか切り抜けながら、自ら動き、仲間に支えられ、時には周りを振り回し、それでも「U2より有名になるぞ!」とひたすた邁進するアラン。彼が運命的出会いをしたバンド、オアシスをただ単に一人のリスナーとして、幾度となく聴いてきた私からすると、あの音楽の後ろにこれほどまでのドラマがあったのか。と思わされました。音楽、車、建築物、アプリ、食品、ファッション‥。世に出るまでに、様々な人の思いや出会いが重なりあって成り立つものです。どうしても、受け取る側はついそれを見逃してしまいがちですよね。どこかダークな部分もあるのに、笑えて、スピード感があり、ながったるくなく、観終わった後にスッキリするのは、流石ダニー・ボイル。賛否のある映画かも知れませんが、徹夜明けだった私にはピッタリでした。日本では公開させれるのかな?と思っていたのですが、どうやら今年の10月に公開予定の様です。興味のある方はこちらの記事もどうそ。無事に帰国しましたので、いよいよ蔵作り、そして支援してくださった方々へのリターンも進めてゆきます。皆さん、ご支援ありがとうございました。今週末に、早速文化センターの会議室を借りて、蔵を作る予定である我が家のご近所さん達をメインにご招待して、私のビジョンを説明する予定です。その為ひたすら地味にご近所さんを回っていました(笑)。私は周りの身近な人の幸せこそが、もっと大きな世界平和につながると思っているので(大袈裟ですが)、「絵里加ちゃん、何やっているのかしら?」と思われるよりも、小さな規模でも、完璧な形でなくても、失敗しながらも行動して、思いやビジョンを自分の言葉で伝え続ける事が大切だと思いっています。その模様はオンラインでも配信する予定なので、ご興味のある方は、是非「ご近所トーク」覗きに来てみて下さいね!
「味噌汁を作る時には、出汁、全ての具材を調理してから、一旦火を止め、味噌を最後に加える。」味噌汁を作る一般的な手順だと思います。以前お話しした私が書きました本が、印刷されていよいよ「モノ」になりました。タイトルは「Making Miso」、正に「味噌作り」なんですが、味噌の作り方というよりは、私と旅、そして味噌との発酵のメモワール(すごく抽象的な表現ですが笑)という感じでしょうか?全編英語です。バックに印刷されている本文から抜粋された本の一部はこんな感じ。実はこの本、三年以上前に編集者の方にお話しをいただいた時には、もっと「味噌の作り方」や「味噌の効果」など主に味噌に関する本になる予定だったんですが、自分の感じた事や考えなどをずっと書いていたものがあり、「実は書き溜めていた物があるんだけど‥」とお見せしたら、何とそれらがほぼそのままの形で使われる事になりました。本の中には、これまた私がモノクロフィルムとアナログ一眼レフで撮影して、自分でフィルム現像、プリントした撮り溜めた写真達も使われています(実は写真専門学校卒なので笑)。文も、写真も別に日の目を見る事を目的として書いたり、撮影したりしていたわけではないのですが、面白いですね。旅、文、写真、マーケティング(大学はマーケティング専攻)、父や母、故里という関係なさそうな人生の点達が繋がり、それはまるで出汁や具材となり、最後に味噌が全てをまとめてくれた気がしました。そう、正に味噌汁みたいに。表紙は私ではなく(笑)、母の結婚式の時の和装の写真です。これは編集者アンソニーさんのアイデア。まさか母もあの時は自分の姿が娘の書いた本の表紙になり何百冊も印刷されるなんて思っていなかった事でしょう。空の上から「きゃー!いやー!」と言っているような姿が浮かびます。まぁ、空の上から言われても、私は痛くも痒くもないので、お母さんにはいつもの如く、娘の決断を諦めてもらうしかないですね。ロッテルダムにある印刷ルーム(Print room)が一冊一冊をハンドプリントしてくれて、微妙に写真の色合いも違います。まるでそれも「味噌風発酵調味料キット」に似ているように感じました。76ページ、コートのポケットに収まるような丁度いいサイズ。是非「旅路」で読んでほしいです。たまに友人に「エリカってすごくオープンなんだけど、でも同時にミステリアスだよね。」とか、「色々な人に会ってきたから、大抵の人はわかるんだけど、エリカはどんな風に今後生きていくのか俺は全く想像できない。」とか、「そもそもエリカは今世界のどこにいるんだ?」とか言われる事があるのですが(私はそんなつもりもなく、ただ己でいるだけ)、先日そんな友人の一人が「あーこの本でやっとエリカがわかるのね。」と言っていました。どうなんでしょ(笑)?私の書き溜めた、撮り溜めたものが時を経て、発酵し、どのように受け取られ、その受け取り手の方から新たな道を歩き始めるのか(そもそもなんか感じるのか?!)は未知数ですが、面白いです。本の終わりには、旅の思い出から創り出した「味噌レシピ集」もあります。先日もひっそり「すなっく WAKEAT.♡」をオープン。今回も2年待って下さった方達が来店しました。お手製の暖簾は世界中を私と一緒に旅しています。一見すると完全に「民家」で、皆さんいつも来店の際には若干困惑(笑)。今回のお品書きは:(食前酒)・チェリーの甘酒(スターター)・カクテルトマトのオリーブオイルとスモークパプリカ味噌オーブン焼き・いんげんの胡麻味噌よごし・きゅうりとブラックオリーブ入りパン味噌ビーガンマヨ使用ポテトサラダ(スープ)・千切り人参とキャベツの白味噌スープ(メイン)・ベジ焼き鳥セット/ゆず味噌豆腐つくね、大豆ねぎま味噌たれ(ご飯)・グリーンピース味噌のグリーンピースご飯(デザート)・味噌とチェリーのブラウンケーキメインの「ベジ」焼き鳥は焼きたてを皆さんに6本ずつ提供。もちろんどの料理も全て様々な方が食べれるように、植物性由来の物のみを使用して、動物由来の原料はありません。ロッテルダムでのすなっくでは、ママチョイスのお気に入りの日本のレコードをプレーヤーでかけているんですが、今回はオフコースさんの「Back Streets of Tokyo」にしました。焼き鳥って、いかにも東京の裏道!というイメージなので(笑)。前回は皆さん日本に行った事のある方たちで、日本の話で盛り上がっていましたが、今回のグループはなんと政治的なお話しメインに。しかもかなりご近所さん達なのに、知り合ったこともなく‥面白いです。次回のすなっくからは、また内容を少しバージョンアップしていこうと思っています。近々「コミュニティ」も作る予定なので、よろしければ今後の展開もお知らせしてゆきます。そして、「ラジオすなっく」の配信も。日本はもうすぐ大型連休ですね。素敵な時間をお過ごしくださいね!