ドールン役の水上武です。チェーホフの作品に出演すると毎回思う。どう演じても正解だし、何をやっても間違っている、と。それくらい広く深く人間が描かれている。今回やらせていただくドールンは聖人君子として演じられる事が多い。それはそれで間違っていないと思う。だってそんな感じで描かれているから。でも、蕩児愚人(とうじぐじん)の僕には、そんなドールンは演じられない。だから僕なりのドールンを演じようと思っています。たぶんチェーホフには怒られると思う。でもそれも面白いねって言ってもらえる気がする。だって、彼の描いた人物たちは何をやっても成立するから。コロナ禍の今の状況で劇場に足を運んで下さいとは言えないのですが、個性豊かな役者たちが、稽古でワクワクする芝居を演じております。正解ではないかもしれませんが面白い『かもめ』になると思いますので、是非ライブで観ていただけたらと思っております。






